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朝が遅い。
6時半頃の外の気配は曇りなのだろうかと温かい布団の中で想像する。
5時過ぎ、6時半と目が開き明るい陽光で布団から脱出する。
7時半である。
女性陣はもう起きている。
男性陣はまだ寝ている。
湯涌くの畑に小麦を播く日である。
長男に
『行くぞ!』
と言う。
『今何時?』
『7時半』
『まだぁ、そんなに早くに』
『昼までに来る予定やから』
8時半前に家を出る。
思ったより暖かかった。
車の中で息子はゲームをしている。
ポツリポツリと会話をする。
やはり男同士はこんなもんだとつくづく思う。
オレンジ色の牛丼屋で腹ごしらえをする。
息子は大盛、私は並だ。
食べ終えると息子は元気が出てきたようだ。
車を走らせる。
そこから20分程度で畑に着いた。
湯涌の鉄人Wさん宅に顔を出してから畑へ向かう。
車を止めた所から直線で100m位の所に畑がある。
思っていたより雑草が生えていたので少し抜くことにする。
鎌を持って来なかったので、手でむしり取る。
朝露で手にはめた軍手はスグにグショ濡れになる。
『冷テェ!』
と息子が言う。
クワを息子に渡して土を起こしながら雑草を取ってもらうことにする。
意外にも何も文句を言わずやってくれる。
『一服しながらすればいいぞ』
と声を掛ける。
Wさんが応援に来てくれた。
私とWさんで一度土を起こした。
次に息子と3人で足で交互に踏み込んで1本の線を作る。
そこにパラパラと小麦を播いて土を被せる。
Wさんが
『息子さんもこんなこと好きそうやね』
と言う。
『いやぁ、実はアルバイトで少し手間賃を払う約束で。そうでもせんと来てくれんし、ハハハハッ(笑)』
『みんなそうや、俺の知っとる人もマラソン大会に出る時、家族が応援に来てくれるって言ってくれたらしい。』
『じゃあ時給500円でいいわ、と言われたんやと』
共感と想い出には、お金が多少は要るということなのだろうか。
とりあえず一区切りが付いた。
土はかなり柔らかくなっているが元気があるのかは解らない。
脇に植えた大根も全く成長していない。
冬の寒さにも小麦は負けない強い植物なのだが果たしてどうなるだろうか。
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話は変るのだが
『焼きたて』
の概念とはなんだろうか?
近頃
『価格』
と共に難しいと思っている。
『温かい、熱い』
という状態が焼きたてなのだろうか?
そうでなくても、焼けて間もない物や、その柔らかさや食感が楽しめる味わえる物もそうではないのだろうか。
お客さんにとって焼きたては重要な価値観だと思うが、それがパンの全てにされてしまうとやり切れない。
『焼きたて』
から想うイメージなどを訊かせて戴きたいと思っている。
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