プルメリアの育て方の基本(その2) | Nom親爺のブログ

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プルメリア育成や南国の植物のお話

プルメリアの育て方の基本(その2)上級者向け

 

2回の連載で親爺流のプルメリアの育て方?をお話ししようと思います。

色々なお話をしますが、最近色々と質問されたり、聞かれたりしたことを中心として

親爺が知っているグッ

やってみたらグッ

実際にどうなった!!!

を親爺の能書きのようなお話しにして行こうと思います。

 

もしかしたら一生モノになるかもはてなマーク

もしかしたら直ぐに削除されるかもはてなマーク

なんだか判りませんが長文になりますよビックリマーク

毎回の事ですが「親爺流」ですから。

※その1を必ず理解してからにしてください。

 

用土の研究

これ!永遠のテーマになりそう。

土・・・なんでもいいと思うんだけど?

確かに、バリ島の自生地では普通の土に植わっている。

スコールが降れば、水たまり状態になっている。

でもこれ、地面に植え付けられているからなんですよね。

地植えの力は凄いですから。

これを「鉢」と言う小さな世界に表現するのは非常に難しい。

植物は根が全てですから、根の喜ぶ環境を作らないとダメですよね!

ではどうするか!?

親爺にも答えはありません。

いま親爺が推奨しているのは、今まで育成していた中でこんな感じ?と言う結果のみ。

それは、水捌けの良い・肥料分が長持ち・根に酸素が届く・樹形を維持できる、が基本でしょうか。

これを市販の培養土の中から探し出さなければなりません。

結果:親爺がいま使っている用土は以下のブレンドです。

 ゴールデン粒状培養土:4

 軽い粒状培養土:3

 硬質二本線赤玉土:2

 パーライト:1

 腐葉土:1

 有機質元肥:1

 ピートモス:少々

 苦土石灰:少々

 (数字はペットボトルの杯数です。)

軽い粒状培養土は鹿沼土が含まれているので弱酸性になる傾向があり、プルメリアにはやや不向きですが、少しですのでPH値(ペーハー)から大丈夫な範囲だと思われます。心配ならアルカリ性のピートモスを少し多く入れれば問題なし。

ですが・・・ここまで調合するのはチョットビックリマークと言う人のために、簡単な土の配合を以下に示します。

 ゴールデン粒状培養土:5

 硬質二本線赤玉土:3

 パーライト:2

 ピートモス:1

 (数字はペットボトルの杯数です。)

これがめんどくさい人は、その1に戻ってくださいね!

挿し木用の配合はまた違います。

こちらは、親爺ブログのどこかに書いてありますのでそちらを参考に。

 

木になるのを遅くさせるためには?(大きくしない)

その1でお話ししましたプルメリアは大木であると。

でも家で管理するのに大きくなるのはチョットビックリマークと思いますよね。

親爺農園のプルちゃんも冬には温室へ入れなければなりませんので2.2mが限度です。

ではどうするか?

これは上級者向けとなりますが、根をいじめる!=成長が遅くなる!と言うことが判りましたので親爺は実践しています。

しかし、上手に植え替えの時期を見極めないと花が咲き難くなるようです。

例えば、種から発芽させた苗を幹の太さ5mm以上、背丈15cmまで発芽ポットで成長させ、根がパンパンになってから植え替える。

75育成ポットに植え替え約1年間~2年間そのまま、背丈は25cmぐらいで根がパンパン、その後に4号鉢~5号鉢~7号鉢~と続けて育成しています。

こうすることで、10年後には2m前後となります。

要は不用意に鉢を大きくしない!と言うことです。

ですが、早く花を咲かせたい!と思うのであれば、2年後ぐらいから鉢を大きくして行くと3~4年目に花を付けることはあります。

2~3年後を考えるか? 10年後を考えるか? ですね。

まだ言えませんが、大きくしないように実験していることがありますので2~3年後にお知らせできるかと。

あとは、伸びたら切る!で、脇芽を増やす事ですね!

この場合の花芽は付かなくなります。(5年以上かかる)

 

挿し木と実生株どちらが丈夫?

これ意外と語られていないのですが、

    親爺は実生株が断然丈夫だと思います。

根拠は?

実生株は、根の張り方が断然きれいに広がる。 幹が太くなる。

挿し木株は、根の張りが遅く細い。 幹は太くならない。

一般的にホームセンターで売られている株は挿し木ですから根がしっかりと出ていません。

初心者の方が直ぐに枯れるというのは、この根がしっかりしていないからだと親爺は推測します。

その点、実生株は発芽した時点からしっかりと根を張らせるように育ってきますから圧倒的に実生株の根の広がり、密度は濃くなります。

当然管理もしやすくなります。

これ全部親爺の実践からのデータです。

しかし、親爺農園にある10年選手の挿し木株は丈夫です。当然ですね!時間が掛かっていますので、実生株と同じような根の状態になっていますから。

幹も少しですが太くなっています。

 

水やりについて

親爺がブログを書いてから一番多い質問が水やりでした。

基本はその1でお話ししているので、ここではもう少し突っ込んで。

親爺は夏の時期は夜間のみ水をあげています。(夜間=19時ごろ)

例えば朝晩2回の水やりをすると、鉢の中は常に濡れていて非常に水分が多い状態になっています。タラータラータラー

植物が元気で直ぐに吸い上げてくれればいいのですが、朝晩2回ですと植物も水が常に吸い上げられる状態なので、直ぐには吸い上げてくれません。

そうするとどうなるか?

直射日光に当たっている鉢の中で水分が・・・どんどん温度が上がり50℃を超えることもありました。タラーメラメラタラーメラメラタラーメラメラ

これ、根が耐えられますか?

親爺農園の10年選手であれば持ちこたえられますが、5号鉢程度では根が弱まります。

例えば、朝・昼・晩と水をあげられる状態にあれば温度は上がらずどうにかなるでしょうが、隠居の親爺でも難しいですよ。

それなら、夜に上げるのがいいのでは?

と言うことで昨年より夜のみにあげるように切り替えました。タラー

まったく問題ありませんし、元気ですよ。

 

また、冬雪の季節はもう少し難しいですよね。

最近親爺はなんとなく解明してきましたが、秋に葉が落ち始める頃から水やりの回数を少なくしていき、全部の葉が落ちたのを合図として水やりをストップさせます。タラーパー

すなわち休眠期に入ったと判断しています。

ですが、根は少しずつ動いていますのでカラカラにならないように1か月に2度程度水を少量あげています。

そして11月後半頃には休眠状態に入るので、2か月に1度あげるか?あげないか程度にしています。

当然日中の暖かい時間帯ですよ。

どんな植物も根が霜にやられなければ持ちこたえられますので、霜が付かないように水分を抜いてください。

現在の親爺農園での冬越し温度はだいたい3度です。

最低で0度まで落ちたことはありますが、大丈夫です。

何故なら? 苗の時から鍛えていますから。アセアセアセアセ

 

日当たりが・・・?晴れ

置き場所や日当たりが悪いなどの相談は増えてきています。

最近ではマンションのベランダで育成されている方が多く、南向きではない!とのことで直射日光に当て難い!というお悩みを持っている方の相談が多いです。

これはどうしようもないビックリマーク 

確かに太陽晴れの当る時間が限られてしまいますから。

すなわち、花芽に必要な光合成が十分にできない! と考えがちですね。

親爺の強引な考え方、「当たらないのなら、当てちゃえばいいのだよ!

答えです:キャンプ用の銀マット(テントなどの下にひく銀色のクッションマット)を使って女優鏡にしてあげれば。

う~ん・・・判らない!?

ベランダにプルメリアが置いてあるんなら、その周りを銀マットで覆ってあげれば・・・光が入る方向は開いて光を集めるんですよ。

撮影などで使われる「レフ版」と同じ使い方です。

これだけで全然違いますよ。

親爺はこの方法で実験して花を咲かせたことはありますので。

なんでも工夫ですよ。

明日からベランダは光の渦です!晴れ気づき

 

肥料について

これも実は質問が多いのです。

早く花を咲かせたい!のでどんな肥料を使っていますか?と言う質問。

まず先に、用土の所で配合した肥料があります。

既に用土に有機肥料分があるということを念頭に。

親爺が使っている肥料は、やまちゃんの魅惑の肥料です。

この肥料は有機肥料ですので効き方が強く出る時があり、肥料焼けを起こすこともあります。

なので、親爺は季節と育成状態を見極めて順次増やすという方法を使っています。

このために、規定量の半分量を作ったりしてコントロールしやすいようにしています。

これを初心者の人がやろうとすると失敗すると思います。ブー

決して悪い肥料ではありませんが、使い方を間違えると逆効果になることもあります。

また、この肥料はものすごく臭いもやもやですから、室内では無理です。

他にも、マグアンプKなどを使用していますが、一般の方はこちらの方が扱いやすく効き目も期待できます。

ご自分の環境に合わせてご使用ください。

 

剪定について

これも質問が多いです。

剪定はどこでしたらいいですか?

心の声:「好きなところで切ればいいじゃん!」

これ基本!

剪定の場所なんてありません。

大きくなってバランスが悪くなったら、そこを切ればいいんで。

ですが、プルメリアは挿し木ができる植物ですよね。

では挿し木に適した剪定の場所はあるのでしょうか?

心の声:「どこでもいいんじゃあないの!」

です。

チョット冷たいですね。

挿し木にする場合は、先ず枝先を1本ものにするか? 枝分かれしたY字型にするかで切る場所は変わります。

挿し木を植え付ける長さは約8cmが良いと思いますので、この長さ+地上部の長さを考えて剪定してくれればいいと思います。

 

花を咲かせるには?

プルメリアは花が咲いてナンボ!!の植物ですよね!(言葉が古いな~)

綺麗に咲いている花を見て購入すると思います。

ですが実際に育成してみると意外と花を咲かせるのは難しいと思います。

普通の植物であれば、肥料をあげればほとんどの花は咲きます。

しかしプルメリアは枝先から花芽を出すので普通の植物とはチョット違います。

この枝先が重要で、しっかりと熟成?しないと花芽が付きません。

熟成とは?

光合成で作られた養分が蓄えられた状態。

枝1本と複数では?

複数の枝がある場合は、その本数で養分が分かれるので花が咲き難くなる。

(表現が難しい)

親爺の結果:昨年の養分が枝先に充満していると花芽が出やすい。

春先に早く葉が展開した株は今年の養分で花芽を出しやすい。

こんな感じでしょうか?答えにはなっていませんが、活字にするには難しすぎる。ウシシ

間違えないでほしいのは、肥料をたくさん上げれば花が咲く!のは違います。叫び

確かに花芽が出るまでに肥料は必要ですが、肥料は成長するためにも使いますので、肥料が多過ぎると成長アップに使われて花は咲かなくなります。

よく言われているのは、花芽が付いたら肥料を外す!ということ。

花芽がついてうれしくて肥料を倍増すると成長にスイッチが切り替わり花芽がコブになったり、花芽が小さくなってブーケ咲きにならなくなることがあります。

(コブとは親爺が表現している花芽が崩れたもの)

1本の枝で今年咲いたのであれば、枝分かれした先は3~4年後に花芽が付くのが一般的。

これも5~7年以上育成していて、丈夫な株で枝分かれしていれば毎年咲くことができます。

花を咲かせることを覚えさせることも毎年花を咲かせる重要なことです。

大株になれば自動的に毎年花が咲きます。

 

失敗しない冬越しはありますか?

ありませんビックリマーク

先程の水やりと温度管理ができていればいいのでは?

親爺農園でも毎年2~3本は冷害に合いますから。

※でも昨年からの冬越しで外に出しっぱなしの実生株・・・新芽が出てきました。 親爺もビックリ! てっきり枯れてしまったんだろうと思っていたんですが、凄いですね自然の力は!

でもこの株は2年前から雪の中に出したりして低温に馴れさせていた株ですから。

 

 

色々と書きましたが皆さんの参考となれば幸いです。お願い

ネット上の育成方法とは少し違ったやり方かもしれませんが、親爺が10年以上プルメリアを研究して、実験して、そして得た育成方法ですからね!

毎回のお約束ですが、真似して枯れても一切責任は持てませんのであしからず。

 

最後に、この育成方法は東京都世田谷区の屋上で育成・実験した結果です。

皆さんの住んでいる地域や環境では若干の育成方法に違いが出てきますがそこはご自身で検討して実践してください。

 

親爺の最大の考え。

植物は自生地に順応する生き物です。

自宅の環境に慣れさせるのも失敗しない最大の育成方法です。

 

終わり。