エフェクターの入れ替えが多い中でメインとして外せないのがKlon KTR。
Centaurの後継機として音はそのまま継承。
しかもサイズダウンして各部分扱い易さも向上。
今はこれが大好きです。
それが先日、本番前のリハ中に故障。
結局ライヴでは急遽スペアをセット。
Centaur/KTRのクローンであるエレハモ Soul Foodで乗り切りました。
このアクシデントを機に、改めてCentaurの音を弾き比べてみました。
Centaur、KTR、Soul Food。
基本みんなCentaurサウンド。
それぞれのキャラの違いを今になって如実に感じました。
ギターのみの試奏ではなく、
ライヴの大音響の中で、
ガッツリと鳴らして得たリアルな感触かなと?
で、まずは自分のギターとアンプのセッティング。
クランチになりかけるギリギリまでゲインを上げたクリーンが基本です。
■ギター
Fender USA Jazzmaster、Jaguar、Stratocaster
■アンプ
Marchall JCM2000、JCM900
Gain 7~8 / Vo 5~6 / Treble 0~2 / Middle 8~10 / Bass 10
これにオーバードライブとして三者を合わせた時のそれぞれの音の印象です。
■Klon Centaur ロングテール・イラスト有りゴールド(シリアルNo.1611)
数々のレビューのある通り、Centaurサウンドといえばこれです。
ゴロッと太く、艶があり、輪郭がはっきりして、前へ出る感じです。
Gain 14時前後、Treble 13時前後、Output 10時弱。
アンプのゲインと合わせて、手を放すとフィードバックし始めるくらいがぼくのベストです。
ノイズもちょっと多くてクセがありますが、これがまた心地良い音圧だと思います。
■Klon Centaur イラスト無しゴールド(シリアルNo.3857)
イラスト有りと同じ設定で使用。
こっち方が若干ジャリッとしていてゲインが高いように感じますが?
基本、全く同じ音だと思います。
生産時期によって音の差があるとよく聞きますが定かではありません。
個人的には、Centaur全機通して、単に微妙な個体差ではないかなと?
■Klon KTR
Gain 14時前後、Treble 13時前後、Output 9時強、Buffer ON。
基本的にCentaurそのままですが、大音量で使うと結構違います。
Centaurほど粘らずややドライでしょうか。
スッキリしていて、ヌケが良く、心地良い張りと艶。
とても纏まりのある安定した音です。
Centaurのような重厚感は控えめなので、物足りなさを感じる人もいるかもしれません。
でも、あの音のまま、クセがなくナチュラルで扱い易くなってると思います。
■Electro-Harmonix Soul Food
CentaurとKTRの音となるべく同じになるように設定。
内部のスイッチもバッファ・オン。
当初はKTR寄りの音をベースにしてるという情報でした。
使ってみると、どちらかというと、Centaurの方に近いと思いました。
良い意味での雑味があるのでそう感じるのかもしれません。
でもCentaurとはまたちょっと違ったノイジーさが加わってます。
ジャリジャリした感じがエレハモらしさでしょうか?
Centaurよりもゲインは高いと感じます。
因みにゲインを抑えたクリーン・ブーストでも気持ち良い音圧です。
それにしても、Centaurの音に本当によく似てるなぁと思います。
本家のプライスを考えたら、もうこれで充分だなって感じです。
そしてCentaurサウンドを活かしたギターのボリュームの反応性。
絞った時のトーンがナチュラルなのがKTRだと思います。
それがちょっともこっとした感じになるのがCentaur。
Soul Foodでは可変が粗めに感じました。
ディストーション系をかませてつくるソロやフィードバックの音はどうか?
これは三者の違いが顕著です。
併用するのは、Sans Amp Classic、Suhr Riot、Mad Professor One。
いずれもドライブは中間くらいでレベルはかなり上げ気味。
Centaur、KTR、Soul Foodの後に繋げています。
Centaurではそのコンプレッション感に影響されます。
逆にお互いの音圧を食い合ってしまうきらいもあります。
サスティンを活かしたロングトーンやフィードバックは太さを伴いながら気持ち良く伸びます。
Sans Amp Classicとの相性がぼくにとっては最適です。
KTRではディストーションのキャラも活かしつつ、程良くブレンドされたリードトーン。
ロングトーンやフィードバックもちょっとこぎれいでしょうか。
伸び方は環境と条件によって左右されるかなと思いました。
Soul Foodでは素直に重なって塊になる感じです。
ロングトーンやフィードバックは条件によってまちまちって感じです。
単なるハウリングに変化したりして、ちょっとコントロールしにくい感じです。
総じて、これらの特徴からすると、KTRが丁度良い使い心地かなと思いました。
ちょっと贔屓目ですが、非常に良くまとまりのある音だと思います。
Soul Foodは、手軽に、しかも判り易く、Centaurサウンドを導入出来ると思います。
特にエフェクターを多数使って音作りするなら無難な感覚で使えます。
Centaurは最もリッチな音ですがクセも強いので、単体で活かしたいところです。
他のエフェクターと併用しないシステムを組むのが理想でしょうか。
…と、これらはあくまでもぼくの使い方なので、当然単なる一例です。
どれが良いか悪いかではなく、人それぞれの使い方と好みですね。w
最近では多種多様のCentaurのクローンが出てるので選択肢も増えました。
リペアマンに聞いた話ではMovall Audio MinotaurがかなりCentaurぽいらしいです。
ぼくはRawkworks Light Overdriveなんかがいいなと思いました。
因みに故障したKTR。
実は故障ではありませんでした。
修理に持ち込んだところ、中のコネクタが外れていただけ。
厄介なことになってなくてほっとしました。
でもせっかくなのでちょっと気になっていた箇所を仕様変更。
暗めのLEDをブルーに色替え。
メンテなどでスイッチを外す際にボディが傷付き易いのでスペーサーを追加。
音は変わりませんが地味にモディファイしました。w
でもルックスが好みになるのって大事!
LEDがブルーに光るだけでもモチベーションアーップ!
久々のEQUIPMENTSネタ。
長文失礼しました。(^^ゞ