オメガ スピードマスターは月に降り立った「ムーンウォッチ」として時計愛好家たちに親しまれています。
人類が試みた月面着陸プロジェクト。その名もNASAの「アポロ計画」。
このプロジェクトにてスピードマスターは宇宙飛行士たちに着用されました。
今回は、アポロ計画と縁の深い「スピードマスター ダークサイド オブ ザ ムーン アポロ8号」をご紹介いたします。
アポロ8号から50周年を記念したモデル
スピードマスター ダークサイド オブ ザ ムーン アポロ8号 Ref.311.92.44.30.01.001
スピードマスターが宇宙へ行った逸話の一つで有名なのが、1962年のマーキュリー計画です。
宇宙飛行士のウォルター・マーティ・シラーが個人的に着用していたそうです。
その後、スピードマスターはNASAの公式腕時計耐久テストに選出され、ロレックスやロンジンなど約10社の腕時計の中から唯一、テストに合格しました。
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スピードマスターはNASA公式のオフィシャル装備品として認められた腕時計となりました。
アポロ計画は1961〜1972年の間に全6回実施され、スピードマスターはその全プロジェクトで着用されたのです。
「スピードマスター ダークサイド オブ ザ ムーン アポロ8号」は、アポロ8号から50周年を記念して発表されました。
アポロ8号はアポロ計画における2回目の有人宇宙飛行でした。
1968年のクリスマスイヴに人類で初めて月を回る軌道に乗り、初めて地球の姿を宇宙から撮影することに成功しました。
人類が月へと一歩近づいた記念すべき日だったのですね。
月面を表現
こちらのモデルでまず印象的なのが文字盤でしょう。
レーザー加工が施された文字盤で、月面のクレーターを表現しています。
全体的に黒いものの、地球から見た月を表現しているため色合いが明るくなっています。
離れて見た方がわかりやすいかもしれません。
ケースはブラックセラミックで、宇宙らしい漆黒で全体が統一されています。
ケース径は44.25mm。
重さは90gとセラミックを採用したおかげて大ぶりな見た目に反して軽量です。
インデックスと針にはスーパールミノバが採用されており、暗い環境下でも視認性抜群なのも嬉しいところですね。
アクセントのイエロー
黒で統一された中で目を引くのが所々に忍ばせたイエロー。
文字盤のSpeedmasterロゴや針、ベゼルのTACHYMETER、ベルトの糸など主張しすぎないアクセントになっています。
ベルトはイエローラバーをブラックレザーで挟んだ三層構造になっており、ベルト穴からちらりと覗くイエローがさりげなくて個人的にとても好きです。
イエローは私たちが地球から見た月のイメージにとても近いですね。
月の裏側
先述のとおり、文字盤には地球から見える月が表現されています。
では、裏側を見るとどうでしょう?
シースルーバックから眺められるムーブメントにもレーザー加工が施されており、こちらは操縦士たちだけが見た月の裏側「ダークサイド」を表現したものになっています。
表裏一体の文字盤とムーブメントに、月の二面性が現れています。
ケースバックにはアポロ8号の司令操縦士 ジム・ラヴェルが月の裏側へ向かう前に告げた言葉が刻まれています。
"WE'LL SEE YOU ON THE OTHER SIDE — 月の裏側でまた会おう"
小さな月面を眺めながらこのセリフを読めば、アポロ8号のストーリーにきっと胸を馳せることでしょう。
搭載されたのはキャリバー1869。
こちらは1969年、月に着陸した伝説のムーブメントCal.321の系譜を継ぐクロノグラフ ムーブメントCal.1861をベースにしたムーブメントになっています。
まとめ
月の二面性と人類が宇宙を目指した歴史を感じられる「ダークサイド オブ ザ ムーン アポロ8号 」をご紹介いたしました。
アポロ17号を最後に、コストの問題等から計画は打ち切られてしまっています。
それから約半世紀が経ちますが、私たちは宇宙や月に未だ魅了され続けていると感じます。
多くの人類よりも先に月へとトラベルしたスピードマスター。
是非その手元に小さな月を添えて、宇宙旅行気分を味わってみませんか。
※売り切れの場合はご了承ください※