2ヶ月に一度、耳鳴りの自己質問による検査を実施。 耳鳴りは客観的な評価ができないので、患者が自己検査によって状況を把握します。 最近は、安定した状況で変化がなくなってきたので、期間を空けてもいいかなと思ったのですが。 大事な評価検査なので、継続検査してブログにも記載しました。
耳鳴り自己検査 (2024年5月)
2ヶ月に一度、耳鳴りの自己質問による検査を実施。
耳鳴りは客観的な評価ができないので、患者が自己検査によって状況を把握します。
最近は、安定した状況で変化がなくなってきたので、期間を空けてもいいかなと思ったのですが。
大事な評価検査なので、継続検査してブログにも記載しました。
記録の善否について
このデータを医師にも提示しています。
当初は、医師は耳鳴を ”記録するのは良くない” と言われていました。
このような記録は、 ”耳鳴りを気にする行為” になってしまい症状が悪化するという意見です。
でも私は、この考え方は否定していて。
結果。私が耳鳴りの苦痛度が改善したのは、これらの記録行為によって症状の変化を理解することが大いに役に立ったと思っています。
耳鳴りは、訳の分からない症状が長く続いて不安が増大するもの。自分の耳鳴りの状況を把握できないことは、精神状態を悪化するものです。
私は、記録することにより自身の症状の変化を理解することが出来て、明らかに不安が減少したものと思われます。
それに、耳鳴り治療としてエビデンスがあると言われる ”認知行動療法” は、記録をつける行為による治療法です。
不安感や不快感を抱いたときの状況や自分の行動を記録してカウンセリングする治療法。
私は、自身の記録したものを俯瞰した目で、自身のネガティブな認知を妥当性のある考えとして見つめ直してきました。(本来は自分で判断する治療ではありませんが)
そして、医師にも提出してそのデータから、些少ではあるものの気がついたことをカウンセリング的に話をしてもらいました。
これらは、 ”認知行動療法” の行為としてはかなり低程度ではあるでしょうが、わずかながらの効果はあったとものと感じています。
日本では耳鳴り疾患における認知行動療法の医療行為は極めて稀で、私は近い行為をした気持ちでいます。
※耳鳴り患者の記録行為の善否については、改めて私の意見として書き込みたいと思います。
私の検査結果の推移
年月 | THI 苦痛度 |
SQR-D うつ度 |
SDS うつ度 |
PSQI 睡眠度 |
2022/06 | - | 20 うつ傾向 |
- | - |
2022/09 | 74 重 症 |
- | - | - |
2022/10 | 46 中等症 |
11 境界領域 |
- | - |
2022/11 | 24 中等症 |
5 障害なし |
- | - |
2023/01 | 18 軽 症 |
5 障害なし |
36 障害なし |
5 障害なし |
2023/03 | 32 中等症 |
5 障害なし |
41 軽度うつ |
5 障害なし |
2023/05 | 20 中等症 |
7 障害なし |
39 障害なし |
5 障害なし |
2023/07 | 14 軽 症 |
6 障害なし |
33 障害なし |
7 軽度障害 |
2023/09 | 12 軽 症 |
6 障害なし |
31 障害なし |
5 障害なし |
2023/11 | 8 軽 症 |
6 障害なし |
31 障害なし |
5 障害なし |
2024/01 | 6 軽 症 |
7 障害なし |
31 障害なし |
5 障害なし |
2024/03 | 2 軽 症 |
6 障害なし |
31 障害なし |
5 障害なし |
2024/05 | 2 軽 症 |
6 障害なし |
31 障害なし |
6 障害なし |
耳鳴りの評価検査の項目 (参考)
これらは、”耳鳴りガイドライン”の検査項目に記載されている検査です。
■ THI (Tinuitus Handicap Iventory / 耳鳴苦痛度質問票)
患者の耳鳴りによる生活の質や日常生活への影響を客観的に測定するために使用されます。
■ SQR-D(Self-rating Questionnaire for Depression / 抑うつ質問票)
SQR-Dは、抑うつ状態を評価するための自己評価チェックシートです。患者が自己評価を通じて抑うつの症状の程度を把握するのに役立ちます。
■ SDS(Self-rating Depression Scale / 自己評価式抑うつ性尺度)
SDSは、患者が自己評価を通じて抑うつの症状や感情の程度を評価するのに使用されます。
■ PSQI(Pittsburgh Sleep Quality Index / ピッツバーグ睡眠質問票)
PSQIは、睡眠の質と障害を評価するための質問票です。
PSQIは、患者が自己評価を通じて睡眠の質や睡眠障害の程度を把握するのに使用されます。
聴覚過敏の自己評価 (自作)
1年半くらい前に検査基準音として、その当時の辛い聴覚過敏音のベスト10の ”音対象” を選びました。
その後も、その音を基準に過敏性変化を評価比較しています。
[1] 地下鉄大江戸線(六本木-汐留)走行音 | |||||
22.09 | 23.01 | 23.07 | 24.01 | 24.03 | 24.05 |
9 | 6 | 5 | 7 | 7 | 7 |
[2] 夜中に出会うバイクの音 | |||||
22.09 | 23.01 | 23.07 | 24.01 | 24.03 | 24.05 |
9 | 7 | 5 | 7 | 7 | 7 |
[3] 赤信号で通過する救急車の音 | |||||
22.09 | 23.01 | 23.07 | 24.01 | 24.03 | 24.05 |
9 | 6 | 5 | 7 | 7 | 5 |
[4] 公園で聞こえる子供の奇声 | |||||
22.09 | 23.01 | 23.07 | 24.01 | 24.03 | 24.05 |
7 | 7 | 6 | 7 | 6 | 6 |
[5] ステンレスシンクにあたる水道の音 | |||||
22.09 | 23.01 | 23.07 | 24.01 | 24.03 | 24.05 |
7 | 3 | 5 | 7 | 8 | 6 |
[6] フォーク・ナイフと食器のぶつかる音 | |||||
22.09 | 23.01 | 23.07 | 24.01 | 24.03 | 24.05 |
6 | 4 | 4 | 7 | 7 | 6 |
[7] ドアがバーン閉まる音 | |||||
22.09 | 23.01 | 23.07 | 24.01 | 24.03 | 24.05 |
6 | 4 | 5 | 7 | 7 | 6 |
[8] TVで女性芸人のキャンキャンした声 | |||||
22.09 | 23.01 | 23.07 | 24.01 | 24.03 | 24.05 |
6 | 3 | 3 | 4 | 5 | 5 |
[ 9 ] 調整の悪い空調室外機 | |||||
22.09 | 23.01 | 23.07 | 24.01 | 24.03 | 24.05 |
6 | 5 | 5 | 6 | 6 | 5 |
[ 10 ] 雷の音 | |||||
22.09 | 23.01 | 23.07 | 24.01 | 24.03 | 24.05 |
6 | ? | ? | ? | ? | ? |
過敏音苦痛検査の推移
各検査毎の過敏度を合計して、過敏音苦痛度の変化を評価しています。
※[ 10 ] 雷の音は除外
検査日 | 評価合計点 |
22.09 | 65 |
23.01 | 45 ↘️ |
23.05 | 64 ↗️ |
23.07 | 43 ↘️ |
24.01 | 59 ↗️ |
24.03 | 60 ↗️ |
24.03 | 53 ↘️ |
検査の考察
昨年の夏頃からTHI等の検査評価は、改善状況にあります。
今回測ると、THI は ”2”。
2024年3月と同じ検査評価。
たった一つの2点評価は、”ストレスがあると耳鳴もひどくなる” という質問のみ。それ以外の質問の評価は全て”0”です。
これなら、耳鳴り苦痛度は問題ない状況だと思います。
昨年の春時期には、何故か苦痛度が数ヶ月戻るように悪化した期間があったのですが。
今年は ”戻り傾向” はなく、どうにか安定しています。
問題は、昨年の秋から悪化傾向にある、不快音の音量。
私の "耳鳴り+聴覚過敏" の不快音の音量は、当初よりほとんど良化することなく現在も同じ大きさにとどまっているのです。
私の最近の目標は、不快音のボリュームを軽減することなのですが。