耳鳴りが発生して2年を超えて、この耳鳴りブログも2年近くになりました。 耳鳴りの改善について、いろいろ調べたり考えたりしてきましたが。このタイミングで自身の耳鳴りの症状を初心に戻って改めて把握しようと思いました。

 

耳鳴りが発生して2年を超えて、この耳鳴りブログも2年近くになりました。

耳鳴りの改善について、いろいろ調べたり考えたりしてきましたが。このタイミングで自身の耳鳴りの症状を初心に戻って把握しようと思いました。

 

一応、医師からは診断は出ているものの、私にとってはいまだ明確な診断とは思えないもので、私の耳鳴りの疾患は確定されていない気持ちです。

耳鳴り以外の疾患であれば原因を突きとめて、その対応治療をしたい気持ちですが。

耳鳴りに関しては、正式な診断があっても治すための治療法が確立されていない状況で、患者側もそれほど徹底的に病原を定める意識が少ないのかも知れません。

現状の耳鳴り状態

私の耳鳴りの現状の症状は .......

左耳が、ジーンというやや高周波の耳鳴りが続いているます。

この耳鳴り音は、逆の左耳からは聞こえてこないように感じています。

 

右耳は、ブーンというモーター音のような低周波の音が中心に聞こえてきます。耳を塞ぐとその音がとても小さくなるような気がします。

 

耳鳴りのボリュウムについては、シーズンや、その日の状況により変化しているのですが、音の種類は同じ音が続いています。

 

右耳

左耳

 

2年前の症状との比較

 

私の耳鳴りが発生したのは、2年前の春。

久しぶりに自身の耳鳴り音を把握しようと、忘れていた耳鳴りに注視すると音は一気に戻ってくるものです。

その頃の音の質と音量を比較すると、ほぼ変わっていないように思われました。

耳鳴り音がこの2年間で馴化したせいか、普段の生活では気にならない時間が多いのですが、このように耳鳴り音にフォーカスするとやはり大きい音が聞こえてきます。

 

音質は、ほとんど変わっていない。

左耳の耳鳴り音は、当初「キーン」に近かったものが、現状は「ジーン」という音感に感じています。

これは、音の変化があったものではなく、音質は同じでも穏やかに感じられてきているものと理解しています。

 

音量も、変わっていない。

耳鳴りの苦痛度(検査としてTHI)がかなり改善しているので、耳鳴り音が気にならなくなってきてはいますが、集中して耳鳴り音を聞きつけるとほぼ音量は変わっていません。

聴覚過敏で感じる音量は、その日の気候や体調によってかなり変化を感じます。

しかし、2年前より”音自体”は改善していません。

耳鳴り発生の経緯

発症時は、聴覚過敏だった。

2年前の春先。朝起きたら、うるさいモーター音が響いていました。

 

この頃はコロナ感染騒ぎで、自宅にいる時間が多くて。その日は、家でその騒音を聞き続けていたのを覚えています。

この不快音は、耳鳴りや聴覚過敏という意識がなくて、周辺の騒音だと当初は考えていました。

 

私は、低周波を対象として、周りの環境を調べ尽くしました・・・

[ 環境音をいろいろ調べました ]

● 耳鳴りや聴覚過敏ではなくて、原因が ”電磁波” ではないかと疑いました。

JEIC(電磁界情報センター)が高度な”低周波磁界測定器を貸出ししてくれる情報を見つけ、家の中を隅々測定しました。結果は、低周波磁界は存在しませんでした。

● 近くの電柱にある変圧器は運転中に 「ブーン」 という低い音を出すことがあります。これは変圧器鉄心が磁歪現象により伸び縮みし,これにより鉄心の継ぎ目などから音が発生します。
東京電力にお願いして検査した結果、異常なしでした。

● 周辺、比較的遠距離の建築物がモーター音のような低周波音を発生させているのではないかと、徹底的に調べました。

....... 結果としては、低周波の音源が見つかりません。

1ヶ月半後に、「キーン」という耳鳴りが発生。

低周波の「ブーン」と聞こえるモーターの様な音が毎日聞こえて、かなり精神状態が悪くなっていた頃。

左耳に「キーン」という大きな耳鳴りがいきなり発生したのです。

低周波音に悩まされていた時に、違う周波数の耳鳴りが聞こえてとても驚きました。

その日は、2〜3分程度続く耳鳴りが3度起きてたのですが。

翌日からは、回数がどんどん増えて、1週間後にはついに1日中「キーン」音が継続状態になってしまったのです。

・・・環境音ではなくて、私の耳の疾患だと理解しました。

 

左がキーンで、左がブーンで、私はうつ症状に。

まさか、私がうつ病になるとは思えなかったのですが。

各耳ごとの音の苦痛で、1週間完全に睡眠が取れなかったりして、うつ症状が発生してしまいました。

今から考えると、この精神的苦痛が耳鳴りに一番辛い症状だったと考えられます。

耳鼻咽喉科で処方してもらった ”リーゼ” の服用で、その場の対応はできたのですが、改善傾向にはなく7月に心療内科にかかることを決断しました。

2人目に出会ったドクターが、私にとって相性が合って、うつ症状を打破してくれたきっかけになりました。

 

半年後、左耳の ”キーン” が ”ジーン” に変わりました。

夏の終わり頃、心療内科のドクターのおかげなのでしょうか。耳鳴りの苦痛度が多少軽減してきたせいなのか、劈くような”キーン”音から、多少穏やかさを感じる ”ジーン” に変わってきて、現在の音として継続しています。

私の耳鳴りの診断

私の耳鳴りの診断は .......

右耳:聴覚過敏(メニエール病の可能性)

左耳:難聴性耳鳴り

 

このような診断になっているのですが、医師側も確実な診断ということではないようです。

私は、この診断には納得出来ないのですが、私からの診断は出来ないので、何となくその診断対象の治療を継続してきました。

 

片側から別々の音が聞こえる私の症状は .......

耳鳴りは、聞こえる対象の耳が片側、両側によって原因が考えられます。

片方の耳に耳鳴りが起こる場合、その耳に何らかの異常が発生している可能性があります。 具体的には、外耳道に詰まりがある、中耳炎、突発性難聴、メニエール病、聴神経腫瘍などです。 

 

対象の耳 疾患
片耳 中耳炎、突発性難聴、メニエール病、聴神経腫瘍など
両耳 加齢性難聴、難聴、騒音性難聴など

 

”右耳” の症状

 

私の右耳は聴覚過敏の疾患で、低周波音が強く聞こえる時に耳を塞ぐと、その不快音はほとんど聞こえなくなります。

ただ、完全に外部音を遮断しても、わずかに聞こえることがあるのですが、これは脳が覚えた記憶音が聞こえてきているのではないかと想像しているのですが。

右耳の不快音は、外部から聞こえる音が過敏になっているものと考えます。

 

今まで、聴覚過敏を対象とした多くの検査をした結果、私は ”聴覚過敏” である検査結果が出ています。

● UCL検査(Uncomfortable Loudness Level:不快音量レベル検査)

UCL検査は、不快に感じる音の強度を測定する検査です。

各種周波数の音の強さを流して、その中で不快に感じられるレベルを特定して音に過敏になっているかどうかを評価します。

● SISI検査short increment sensitivity index test)は補充現象を検査するために行われる検査です。

補充現象は内耳の蝸牛内にある外有毛細胞の障害により引き起こされるラウドネス(音の大きさの感覚)異常現象です。

補充現象のある方は、わずかな音量変化にも敏感になるため、小さな音声は聞こえないのにもかかわらず、大きな音声になると割れたり・響いたり、異常にうるさく感じるなどの症状があります。

● 耳管機能検査(耳管が正常な機能であるかを調べる検査)

耳管開放症や耳管狭窄症の可能性を調べる検査で、私は僅かながら ”耳管開放症” の傾向という結果が出ています 

これらの検査などから右耳が聴覚過敏であることは確かなのですが、その原因がメニエール病であるかは、医師によって微妙に考え方が違います。

 

”左耳” の症状

 

左耳は、右耳の聴覚過敏後に発症した高周波の耳鳴りで、どのような疾患なのかいまだ解らない状況です。

どの医師のカルテにも、”難聴性耳鳴り”と記されているようですが。

これについては、どうしても納得がいかないのです。

私の聴覚は、聴覚検査によって全然問題のなく”難聴”の範囲ではありません。

多少高音部に聞こえが落ちているものの、この数値は20歳ではないので当然こも程度です。

それでも、ある程度の年齢になって耳鳴りが生じると、原因が確定できない多くの患者は、”加齢性難聴による耳鳴り”と診断されてしまうようです。

 

そして気になるのは、 ”ジーン” という耳鳴りは、左耳の片耳で聞こえています。

難聴から生じる耳鳴りは、両耳で感じる疾患がほとんどで、私の片耳の耳鳴りの原因は ”難聴系” ではないのではないかと疑問です。

いまだ、左耳の診断が納得出来ない気持ちでいるのですが。

 

耳鳴りの苦痛度がかなり軽減してきたので、最近は耳鳴りの原因を追求していませんでした

患者としては、結果として治ればいいのですが。

これだけ、耳鳴りの情報に集中してきたあので、再考察したくなりました。