私は、三人の耳鼻咽喉科の医師に治療を受けています。 その一人の医師は、耳管専門医。 毎回、聴覚検査と合わせて、耳管機能検査をしてもらっています。

私は、三人の耳鼻咽喉科の医師に治療を受けています。

その一人の医師は、耳管専門医。

毎回、聴覚検査と合わせて、耳管機能検査をしてもらっています。

 

耳管機能検査とは耳管の動きが正常であるかを確認する検査です。 

片方の耳に耳栓を入れて片方の鼻に機械をあてて検査します。 

耳抜きの状態や唾を飲んだ際の耳管の動きを測定します。 

 

 

耳管とは

耳管は、中耳と上咽頭をつなぐ全長3cmほどの細い管です。

中耳にはふだん空気が入っていて、鼓膜から音を内耳へ音が伝わるのを助けています。この中耳の空気は少しづつ消費されていきますので、耳管を通て喉から必要なだけ補充される仕組みとなっています。

 

耳管は、粘膜でできた細い管で、およそ半周を軟骨が取り囲んで、耳管を緩やかに押さえています。

普通は、この形のために耳管はふさがっていて、「耳」と「喉」の間には空気の出入りはありません。

「のど」から「耳」に空気が流れ込むのは、飲み込んだりあくびをしたりした時に耳管の軟骨と上あごをつなぐ筋肉が、耳管の軟骨を後ろに引くことで管を開いたときだけです。

エレベーターに乗ったり、飛行機に乗ったりしたときに耳に違和感がでることがありますが、この違和感が飲み込んだり、あくびをしたりすると直るのは、そのためです。

 

耳管の主な疾患

耳管開放症

普段はふさがっている耳管ですが、何らかの原因で、飲み込んだり、あくびをしたりしなくとも開いたままになってしまったり、とても開きやすくなったりすることがあります。

そうすると、開いたままの耳管を介して、「のど」と「耳」がつながったままの状態となってしまいます。

普段は、耳に直接伝わることがないのどから出る声や、息を吸ったり吐いたりしたときの空気の流れが、開いたままの「耳管」を通して「耳(中耳)」に刺激として伝わります。

「耳(中耳)」に伝わるこれらの刺激が不快に感じられる場合に、「耳管」が「開放」することで生じる「症」状、すなわち「耳管開放症」といいます。

[ 症状 ]

耳がふさがった感じがしたり(耳閉感)、自分の声・自分の呼吸音が耳に響いたり(自声強聴・自己呼吸音聴取)します。

 

耳管狭窄症

耳管が狭くなってしまう病気です。 耳管が塞がってしまうと、耳が詰まった・こもった感じ(閉そく感)になったり、聞こえが悪くなったりします。

症状は、耳がつまった感じ(電車に乗ってトンネルに入った時の感じ、高い山に登った時の感じ)、自分の声がひびいて聴こえる、自分の呼吸の音が耳にひびくといった症状が起こります。

[ 症状 ]

 耳がふさがった、こもった、膜が張った症状(耳閉塞感)で気がつくことが多く、聞こえにくい(難聴)を訴えることもあります。

※耳管開放症と近い症状もあります

 

検査方法

スピーカーを鼻の穴へ、耳栓をして唾をゴクン、ゴクンと2回程飲み込みます。
鼻から入れたスピーカーの音が、どのように耳で拾えるかを記録して症状を検査します。

 

◆ 正常の波形

正常波形は、飲み込んだ音と一致してきれいに山が確認できます。

 ↖︎ 飲み込んだ音

 ↙︎ 飲み込んだ時に耳管を通して、鼻から耳に通じた検査音

 ↖︎ 飲み込んだ音

 ↙︎ 飲み込んだ時に耳管を通して、鼻から耳に通じた検査音

 

◆ 耳管開放症の波形

正常の波形に比べると山が高くなった後で、なかなかゼロまで下がっていません。
耳管の閉じが悪いのでいつまで経っても音が届きっぱなしになっています。
 

 

 

 耳管狭窄症の波形

正常の波形に比べると山の高さがかなり低くなっています。

耳管が開きにくいので、鼻から入れた音が耳の方へ届きにくくなっています。

 

 

 

私の検査評価

私は、聴覚過敏と音の振動感が気になって、”耳管機能検査”を繰り返して検査してもらっています。

僅かながら”耳管開放症”の傾向はあるようですが、データー的には病的な範囲ではないと言われています。

 

私自体の自覚としては、、”感音性”の耳鳴りが主体ではあるものの、耳が振動するような感じがして”伝音性”の疾患も含まれているのではないかと気になっているのですが。

検査的には、可能性は少ないと言われます。