メニエール病の疑いから、SISI検査(テスト)をした。 今まで経験のない検査でした。 SISI検査は聴力検査の一種で、患者の難聴が「内耳性の難聴」であるかを検査するために行われる。

メニエール病の疑いから、SISI検査(テスト)をした。

今まで経験のない検査でした。

 

SISI検査short increment sensitivity index test)は聴力検査の一種で、患者の難聴が「内耳性の難聴」であるかを検査するために行われる。

 

メニエール病などの内耳性の感音性難聴では聴覚の「補充現象」が出ることが多いようです。

聴覚の補充現象は、閾値音量(自分の聞える最低限の音量)を超える音に対して、聞える音の大きさの変化の割合が実際の音の大きさの変化の大きさより拡大して感じられるものです

 

聴覚検査で調べた閾値音量にプラス20dBの音を被験者に流して、その持続音を5秒に一回、1/5秒の短時間1dBだけ音量を強くします。

健常耳では1dB程度のわずかな音の大きさの変化には気が付かないようです。

一方、補充現象のある耳だと、わずか1dBの音の差の変化も敏感に感じるのです。

 

この5秒に1/5秒だけ1dB音量を強くことを20回あるいは100回程度繰り返し、音の大きさの変化に何回気が付いたかを調べるのがSISI検査です。

 

検査結果としては、1dBの音の大きさの変化に気が付いた比率のSISIスコアで、聴覚の「補充現象」の状態を測定します。

検査判断は、

健常耳だと15%以下。

SISIスコアが60%以上だと補充現象陽性耳だと推定されます。

メニエール病ではSISIスコアが90%以上を示すことが多いようです。

 

補充現象は内耳の蝸牛内にある外有毛細胞の障害により引き起こされるラウドネス(音の大きさの感覚)異常です。 

補充現象のある方は、わずかな音量変化にも敏感になるため、小さな音声は聞こえないのにもかかわらず、大きな音声になると割れたり・響いたり、異常にうるさく感じるなどの症状があります。

メニエル病では初期には低音域が障害されやすく、進行すると全周波数が障害されます。

また、中耳の伝音性障害や聴神経障害で起こる疾患では補充現象が起こらないようです。

 

[ 詳しくは、下記の You Tubeで ]

 

私は、3種類の音域(Hz)の聴覚検査で調べた閾値プラス20dBの音で、左右の耳を調べました。

事前テストで、各音域毎の音を流して、本番よりかなり大きな差の音を聞いて。

「検査は、音の差がかなり小さくなります。」と言われました。

検査中。音に集中すると、耳鳴りも影響して音が変化しているかどうか錯覚しながら、音の変化があった時にボタンを押してしまう。

ほんのわずかの変化で、時々聞こえたような気がして間違えて押してしまったこともあるようでしたが。

検査の内容を事前には理解していなかったので、聞こえないとまずいとと思って積極的に押してしまったような気がしたのですが。聞こえない方が健全なのです。

 

私の結果は、70%。

私は、”補充現象陽性耳”だと判定されました。やはり問題あるのです。

メニエール病であることは、この検査でも微妙という検査判断でしたが。

 

この1年、色々検査はしましたが、まだ奥深い検査があるものだなと実感した。