2ヶ月に一度、耳鳴りの自己質問による検査を実施しています。 耳鳴りは客観的な評価ができないので、患者の自己検査によって状況を把握します。
2ヶ月に一度、耳鳴りの自己質問による検査を実施しています。
耳鳴りは客観的な評価ができないので、患者の自己検査によって状況を把握します。
多くの病院では初診時だけ検査をしますが、耳鳴りの状態の推移を管理するために、継続検査が必要だと私は思っています。
耳鳴りの評価検査の項目
これらは、”耳鳴りガイドライン”の検査項目に記載されている検査です。
■ THI (Tinuitus Handicap Iventory / 耳鳴苦痛度質問票)
患者の耳鳴りによる生活の質や日常生活への影響を客観的に測定するために使用されます。
■ SQR-D(Self-rating Questionnaire for Depression / 抑うつ質問票)
SQR-Dは、抑うつ状態を評価するための自己評価チェックシートです。患者が自己評価を通じて抑うつの症状の程度を把握するのに役立ちます。
■ SDS(Self-rating Depression Scale / 自己評価式抑うつ性尺度)
SDSは、患者が自己評価を通じて抑うつの症状や感情の程度を評価するのに使用されます。
■ PSQI(Pittsburgh Sleep Quality Index / ピッツバーグ睡眠質問票)
PSQIは、睡眠の質と障害を評価するための質問票です。
PSQIは、患者が自己評価を通じて睡眠の質や睡眠障害の程度を把握するのに使用されます。
私の検査結果の推移
年月 | THI 苦痛度 |
SQR-D うつ度 |
SDS うつ度 |
PSQI 睡眠度 |
2022/06 | - | 20 うつ傾向 |
- | - |
2022/09 | 74 重 症 |
- | - | - |
2022/10 | 46 中等症 |
11 境界領域 |
- | - |
2022/11 | 24 中等症 |
5 障害なし |
- | - |
2023/01 | 18 軽 症 |
5 障害なし |
36 障害なし |
5 障害なし |
2023/03 | 32 中等症 |
5 障害なし |
41 軽度うつ |
5 障害なし |
2023/05 | 20 中等症 |
7 障害なし |
39 障害なし |
5 障害なし |
2023/07 | 14 軽 症 |
6 障害なし |
33 障害なし |
7 軽度障害 |
2023/09 | 12 軽 症 |
6 障害なし |
31 障害なし |
5 障害なし |
2023/11 | 8 軽 症 |
6 障害なし |
31 障害なし |
5 障害なし |
2024/01 | 6 軽 症 |
7 障害なし |
31 障害なし |
5 障害なし |
耳鳴り関連検査の考察
昨年の1月には、THIが ”18(軽症)” であったものの、春の時期に中等症に悪化傾向になりました。
併せて ”うつ度” の数値も上がって、このまま治っていくと考えにストップがかかってしまったのです。
やはり、耳鳴りとは難しい疾患だ重く感じた時がありました。

昨年の夏から、THIの数値は安定っした数値で低下して現在は”6”。
この数値は、耳鳴りが精神的にはほとんど気にならない状況で、これからは悪化していくことはないと確信していますが。
問題は、耳鳴りの音量(Db)が、ほとんど改善していない事です。
現状、耳鳴りによる苦痛度が減少してきたのは、結果的に ”耳鳴りに慣れた” と言うことなのですが、私は "耳鳴り音" 自体の低減を図るための課題が残っています。
聴覚過敏の自己評価 (自作)
1年半くらい前に、私の辛い聴覚過敏音のベスト10を選んだものを、その後その音の項目について過敏性を比較評価したものです。
この項目の推移によって聴覚過敏の変化を確認しています。
[1] 地下鉄大江戸線(六本木-汐留)走行音 | ||||
22.09 | 23.01 | 23.05 | 23.07 | 24.01 |
9 | 6 | 8 | 5 | 7 |
[2] 夜中に出会うバイクの音 | ||||
22.09 | 23.01 | 23.05 | 23.07 | 24.01 |
9 | 7 | 8 | 5 | 7 |
[3] 赤信号で通過する救急車の音 | ||||
22.09 | 23.01 | 23.05 | 23.07 | 24.01 |
9 | 6 | 8 | 5 | 7 |
[4] 公園で聞こえる子供の奇声 | ||||
22.09 | 23.01 | 23.05 | 23.07 | 24.01 |
7 | 7 | 7 | 6 | 7 |
[5] ステンレスシンクにあたる水道の音 | ||||
22.09 | 23.01 | 23.05 | 23.07 | 24.01 |
7 | 3 | 7 | 5 | 7 |
[6] フォーク・ナイフと食器のぶつかる音 | ||||
22.09 | 23.01 | 23.05 | 23.07 | 24.01 |
6 | 4 | 7 | 4 | 7 |
[7] ドアがバーン閉まる音 | ||||
22.09 | 23.01 | 23.05 | 23.07 | 24.01 |
6 | 4 | 7 | 5 | 7 |
[8] TVで女性芸人のキャンキャンした声 | ||||
22.09 | 23.01 | 23.05 | 23.07 | 24.01 |
6 | 3 | 4 | 3 | 4 |
[ 9 ] 調整の悪い空調室外機 | ||||
22.09 | 23.01 | 23.05 | 23.07 | 24.01 |
6 | 5 | 8 | 5 | 6 |
[ 10 ] 雷の音 | ||||
22.09 | 23.01 | 23.05 | 23.07 | 24.01 |
6 | ? | ? | ? | ? |
過敏音苦痛検査の推移
各検査毎の過敏度を合計して、過敏音苦痛度の変化を評価しています。
※[ 10 ] 雷の音は除外
検査日 | 評価合計点 |
22.09 | 65 |
23.01 | 45 ↘️ |
23.05 | 64 ↗️ |
23.07 | 43 ↘️ |
24.01 | 59 ↗️ |
聴覚過敏度の考察
上記の ”過敏音苦痛検査の推移” を見ると大きな波があって、私の聴覚過敏は改善していないように思われます。
昨年の夏には、聴覚過敏の感覚が減少して、”だいぶ良くなった感” があったのですが。昨年の10月頃から聴覚過敏が気になるようになり、現在はかなり煩く響いています。

耳鳴りの苦痛度の軽減によって、うつ状態からは脱したものの、時折 ”つんざく” ような聴覚過敏音に驚かされます。
ただ、耳鳴りと違って聴覚過敏の音の発生する場所を避けることにより、不快音と出会わない努力をしています。