― 第六章 「初恋?」 ―
私は放心状態で家に着いた。
こんな夢のようなことがあっていいものだろうか・・・。
先輩の言ってた、「もう少し一緒にいたかった」的な発言は、
私の幻聴だったのだろうか・・・。
いや、もぅ夢でもなんでもいい。
こんなに幸せなら・・・
今までそれなりに恋愛はしてきた。
好きな人もいたし、付き合った人もいる。
でも、こんなに強く「好き」と思えるのは初めてだった。
一目見ただけで恋に落ち、
目と目が合っただけで、血圧が上昇し、
くだらない会話でも、腹筋が痛くなるまで笑えて、楽しくて、
ただ一緒にいるだけで、死ぬほど幸せと思える・・・。
こんな気持があるなんて、初めて知った。
ある意味、これが私の「初恋」だったのかもしれない。
気持を落着かせた私は、幼馴染のモモにTELし、事の経緯を話した。
「奈央もやっとわかったか~。本当の恋愛というものを。」
「そうなのかねぇ~。んじゃ、タクミの時のアレは何だったのかねぇ?」
「気の迷いじゃん?笑」
タクミとは、元彼で、モモの友達だった。
「まぁ、タクミとは押しに負けて付き合ったって所もあったしねぇ。今回は自分から好きになったんだから。
しかも、何だか良い感じそうじゃない~~??」
「ちょっと!気を持たせるような事言わないでよ!今日初めてあったのにそんなわけないでしょ!」
「そんなことないよ~。奈央が一目ぼれしたように、先輩だって奈央に一目ぼれしたのかもしれないじゃん」
「絶対それはない!!もぅやめて~~~!!」
モモの言葉を間に受けて調子に乗ってはダメ。
先輩も私を気に入ってくれた???
そんなはずない。
だって今日初めて会って、初めて話したんだもん。
・・・そう頭で考えてても、先輩のあの言葉を思い出すと、顔がニヤけちゃう・・・
あぁ、明日も会えるといいな~!