―  第五章  「初対面」  ―


「はいよ~、んじゃね~」


こうちゃんは電話を切った。




「なんだってっ!!!!???」


香菜・智子・愛、3人が口をそろえて言った。


「・・・・・・・・・・・・・・来るってっっ!!!」


「やったぁ~~~~!!!」



3人は立ち上がってガッツポーズ。


私は、先輩に会えるうれしさと、恥ずかしさ、緊張とで


何が何だかわからなくなってた。


「今、そこの交差点だから、多分もうすぐ来るよ。」


こうちゃんがニヤニヤしながら言った。


「あ、来たっ!」


香菜が立ち上がって言った。





も、もう!!!???





あの時、私は多分、半分気絶していたと思う。


それ位、うれしくて、緊張して、頭が真っ白だった。


「オ~ッス!」


私の頭の後ろから、低めの少しハスキーな声が聞こえた。


「ウィッス~、キムキム~~」


こうちゃんがおどけて言った。


木村先輩は、こうちゃんの隣、私の目の前に座った。






あわわわわわわわわわわわわわ・・・・・






私の精神状態はすでに限界を超えていた。


「先輩、こんな遅くまで何してたんですか?補習??」


香菜が言った。


「いや、飯食って図書室で寝てた」


「またぁ~?お前いっつも図書室で寝てるよなぁ~」


「いやぁ、あそこエアコン効いてて快適なんだよねぇ~」


木村先輩は少しはにかんだ様に笑った。


笑うと右だけえくぼができ、やいばが少し見えた。


「あ、香菜ちゃんの友達??」


木村先輩が私を見て言った。


目と目が合った瞬間、私はもぅ、大声で叫んで、走り出しそうだった。


「そう、彼女、奈央ちゃん。」


「は、は、は、は、はじめめした!」


緊張のあまり、噛んでしまった・・・。




「ぷっ!はじめめしたって何だよ~!超ウケル 笑」



恥ずかしさのあまり、私はその場から逃げ出したくなった。