壊して治す | 想像と創造の毎日

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写真は注釈がない限り、
自分で撮影しております。

  先週末の畑仕事と登山の疲れが体調不良を引き起こしている。

  日曜日の登山の登りが想像よりもキツかったから、これは良くないなと感じてはいた。

 

  ついでに、前の日から右の親知らず周辺がズキズキと痛みはじめてもいた。

  私は免疫が下がっているとこの部分に炎症が起きる。それを無視して無理をすると発熱して、全身に筋肉痛が起こり、それから風邪症状が出てくるので、この部分は私の免疫指数のバロメーターなのである。


  案の定、月曜日の朝から太ももを中心として全身が痛み始め、奥歯の痛みも増してくる。


  ロキソニン飲みたい!とすぐに思ったのだが、いや、待て。私は安易に鎮痛剤を飲むと、余計に症状が長引くことを経験上知っているから、それは不眠に繋がる痛みが起こったときの最終手段として取っておこう、と思い直した。


  食べ過ぎると消化活動に力が奪われる。

  というよりも、奥歯が痛いのでそもそもそんなに食べられない。

  庭のミツバをおひたしにし、山菜と果物を積極的に摂取し、鶏胸肉や魚などの高タンパク食材を中心に食事をする。


  それからカバノアナタケをいつもよりも高濃度で抽出してからその液体をうがいと水代わりに飲む。


  それから睡眠時間は10時間取った。


  3日目にして、筋肉痛はだいぶ取れた。

  奥歯は歯磨きのときに出血してから、一気に症状が軽くなった。


  体調を崩すたびにその回復までのパターンを観察し、記憶している。


  いつもなら、ここで無理したり、すぐに薬に頼るから症状が長引いていたのだが、今回はこれで収まりそうである。


  体調を崩すことをそもそもネガティブに考えなくなった。

  たまの免疫機能強化期間だと捉えるようにしている。


  最悪、発熱してもいいとすら思う。

  それが快復したあとは、それ以前よりも肉体がバージョンアップしたように思えるからだ。


  しかしミツバが苦手だったのだが、今回ほど美味しく感じたことはなかった。

  苦味と独特の風味があまり受け入れられなかったのだが、今はそれがとてもさわやかに感じる。

  まさに身体が求めているのだろう。

  自分勝手に繁殖できるその野性味も、私の身体に浸透していくのを感じる。


  筋肉は突然の激しい運動で傷付いている。

  それを修復する際に水分を必要とするのだろう。

  体重は変わらないが、体脂肪が減った。


  険しい山の形に呼応するように肉体が改造されるのが私の夏だ。


  関節は世界のでこぼこを滑らかに進むためのクッションである。


  



  去年、枯らしてしまったローズマリーの苗を買い直して、今度はプランターで育てている。


  匂いを嗅ぐととてもいい香りがして、気分が晴れやかになる。


  脳は身体の司令塔ではなかった。

  脳は、五感のまとめ役かもしれない。


  自然の循環に身を任せていると、自分にとっての必然が自ずと引き寄せられる気がした。


  考えたことがいつも正しいわけではない。

  疑わしいのはいつも、自分の思考の方なのだ。

  思考過ぎると感性が乏しくなる。

  自然がいつも私を正している。