文章チェック能力は先生に不可欠の力~「校閲ガール・河野悦子」を見て~ | 小学校の先生~なるまで、なったあと~

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地味にすごい!校閲ガール・河野悦子」というドラマが先週の水曜から始まりました。

 

読者のみなさんの中で、ご覧になった方はいらっしゃいますか?

 

校閲の仕事が題材となっているということで、先週の水曜に10月5日(水)に第一話を見てみました。

 

結論から言うと、けっこうおススメです。

 

第一話は「HULU」に入らないと見れないみたいですが、本日(6日)の第二話からでも十分、内容についていけます。

 

こちらのページを見ておくぐらいで十分ついていけます。

 

要は、石原さとみ演じる「河野悦子」が、ファッション雑誌で編集者となる夢をかなえるために出版社に入社。しかし、配属されたのは「校閲部」。そこで仕事を通して、あれやこれやと様々なことが起こる。そんな話です。

 

今回の記事とも関連している部分があったり、先生と言う職業でも活かせる内容が盛り込まれていたりと、2話からでもご覧になっていただけたらと思います。

 

ちなみに、私は決して日テレの回し者ではございませんw

 

 

と言うわけで、校閲ガールに触発されて、今回は文章チェックについて書きたいと思います。

 

校正と校閲の違いとは

 

大辞林によると、、、

 

校正

 ① くらべ合わせて,文字の誤りを正すこと。きょうせい。 ② 校正刷りと原稿とを照合するなどして文字や内容の誤りを正し,体裁を整えること。

 

校閲

刷物や原稿を読み,内容の誤りを正し,不足な点を補ったりすること。

 

一般的には、校正は文章や文字のチェック・修正を行うことで、校閲は事実確認や内容に誤りがないかをチェック・修正することと認識されているかと思います。

 

出版に関わる方からすると、校正は執筆者が書いた原稿(文章)と制作物(印刷されたもの)に違いがないかをチェックすることで、校閲は原稿のみを見て文章の意味や内容に間違いがないかをチェックすることだそうです。

 

まぁ、校正・校閲の2つを合わせて、「文章チェック」なんていうことが多いですかね。

 

 

学校現場でも頻繁に行われている文章チェック

 

・校務分掌の書類

・保護者宛ての手紙

・ホームページ

・成績表(通知表・あゆみ)の所見など

・子どもの書いた文章(作文など)

・テストの解答

 

先生という職業は、様々な場面で文章をチェックする機会があります。

 

成績表の所見の場合、自分で書いた文章を①自分でチェック、②学年でチェック、➂教頭・副校長がチェック、④学校長がチェック、という4段階を経ていると思います。

 

提出したら赤入れだらけ、直して提出してもまた赤がつく、、、そんな地獄を経験した方も多いのでは?

 

私もありました。赤入れが多いと絶望的になりますね。

 

逆に、赤入れが少ない(ない)と、ちょっとした満足感と優越感に浸ることができますw

 

よけれが参考までに↓↓↓

【語感を磨く】先生がすべき必須の努力とは

 

所見を例にすると、、、。

 

運動会のリレーの選手に選ばれました。下級生にバトンの受け渡し方を教えるなど、チームの中心として練習に励み、その成果がリレー優勝という形となって現れました。

 

この文章にチェックが入ります。すると、

 

運動会のリレーの選手に選ばれました。下級生にバトンの受け渡し方を教えるなど、チームの中心として練習に励み、その成果がリレー優勝という形となって現れました。

 

チェックポイント

①誤字チェック

現れました ⇒ 表れました

 

②事実内容チェック

リレーの選手 ⇒ 事実か否か

チームの中心 ⇒ 事実か否か

リレー優勝  ⇒ 事実か否か

 

➂プラスαチェック

バトンの受け渡し方を教えることは、チーム内で他のメンバーもやっていること。チームの中心として書くなら、どのように教えていたかなど、他のメンバーの行動よりも優れていた点を挙げた方が良い。

 

こんな感じでチェックが入ります。直した結果、、、

 

運動会のリレーの選手に選ばれました。下級生に積極的に声をかけ、優しく丁寧にバトンの受け渡し方を教えるなど、チームの中心として練習に励み、その成果がリレー優勝という形となって表れました。

 

こんな感じで直して、次の段階(次のチェック者)に進むということを数回繰り返します。

 

単学級の場合は、学年をまたいでチェックすることもありますね。自分が3年生担任なら、4年生の先生とチェックし合うというように。

 

 

文章チェック能力が低い人がチェックするほど迷惑なことはない

 

先生と言えども、全員が十分な文章チェック能力をもっているわけではありません。

 

中には、めちゃくちゃな文章を書いて、

 

「チェックしてください(笑顔)」

 

と言ってくる人もいますw

 

こういった方は、文章を書く力が低いのに加えて、文章チェック能力も低い場合が多いです。よって、誤字脱字だらけで、つじつまが合わない文章のオンパレードとなりますw

 

さらに、チェックする人が文章をチェックするほどの力を備えていないと、現場が混乱します。

 

赤入れしていただくのはありがたいが、逆に難解で意味の分からない文章になっていたり、自分の意図することと違う内容に直してあったり、、、、そうなったら戦うしかありませんw

 

戦うといっても、真摯な態度で「ご説明」と「ご相談」に伺うのですw

 

 

文章チェック能力が高い人の特徴とは

 

誤字脱字については、大抵の方は十分な直しをすることができるでしょう。

 

しかし、本当にすばらしい方は、

 

小説を読むように、具体的にイメージして文章チェックをします。

 

●所見欄を読んで、保護者が我が子の学校での姿を想像できるか。

 

●運動会の実施計画で、実際の学校設備の現状と矛盾が生じていないか。

 

文章としては正しくても、実際の子どもの姿が伝わりづらかったり、現実問題として無理が生じている内容だったりしては、まずいですよね。

 

そういった点まで、想像力を膨らませてチェックしてくださる方は、本当にすごいと思います。

 

この人のチェックは、誤字脱字だけでなく、気づかなかった箇所も筋を通した直しをしてくださってありがたい。

 

そんな方、みなさんの周りにもいませんか?

 

 

いつか来る「その日」に備えて

 

若いうちは、誤字脱字が多かったり、うまく文章をつくれなかったりしても、周りの先生からは温かい目で見てもらえるでしょう。

 

しかし、1度目の異動の時に思い知ることになります。

 

もう甘えていられない! とw

 

2校目だからある程度の仕事ができるだろう

 

という周りの目に気づくからです。

 

後輩も増えますしねw

 

そんな時になってから焦っても遅いです。

 

文章をつくったり、チェックしたりする力は短期間では身に付きません。

 

 

とは言うものの、実際には十分な文章力・文章チェック能力を持っている方の方が少ないというのが私の印象です(間違ってたら、ごめんなさいw)

 

年次とか、年齢とか、立場・役職とかは関係なしに、

 

あなたが今、自分の文章チェック能力に不安があるのであれば、今からでも遅くはありません。

 

自分を磨きましょう!

 

参考までに(2回目w)↓↓↓

【語感を磨く】先生がすべき必須の努力とは

 

PS

最近、ブログ更新が滞っていました。更新を楽しみにしてくださっていた読者の方々、すみません。1つご報告があります。近々、ブログを移転する予定です。このブログもちょこちょこ更新する予定ですが、メインブログは移転先にするつもりです。アメブロの機能は非常に優れているので名残惜しいところもありますが、様々なことを想定して移転を決めました。ブログ移転の際は、こちらでお知らせをいたしますので、移転先のブログも引き続き、ご覧いただければと思います。よろしくお願いいたします。