「変わりたい」と人は願う。
理想の生活を思い浮かべて、
理想の自分になった姿を想像して、
誰もが少しニヤける。
だから今できることを始めたり、
新しい選択をしようとしたりする。
でも不思議なことに
本当に変化が起きる直前になると、
人はひるむ。
「やっぱりこのままでいいかも」
「無理する必要ないよな」
「だってその選択したら、
これが無くなっちゃうし」
「あの頃はよかったな、戻りたいな」
「戻れるなら、戻りたいな」
そんな声が聞こえてくる。
しかもその声は
もっともらしい理由を
ひっさげてやってくる。
だから私たちは、新しい選択をするよりも
今のままを選んだり、過去に戻ろうとしたりする。
戻ろうと促す声は、いつだって
正しそうに聞こえるから。
かくいう私も最近、
変化の直前ですこし怯んでいることがある。
変化の直前って、とにかく揺らぐ。
特に世間の正解ではなく
自分の感覚を頼りに生きていると
「こっちが正解ですよ〜!」
なんて安全標識はどこにもない。
全部、自分で選ぶ。
全部、自分で決める。
そしてその選択が
自分の正解になっていく。
自由って時に不自由なのだ。
でも揺らぐことをやめてしまうと
自分の正解すら見えなくなる。
なぜなら揺らぎの奥には、
いつだって本音が潜んでいるから。
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恋愛に例えるのなら、
長年付き合ってた人と別れたあと
「今さら新しい人と付き合うより、
自分をよく知っている元彼と
よりを戻す方がいいかも。」と思ったりする。
長年付き合ってるけれど違和感があって。
「でも今更別れてどうするの?」
「もっといい人と出会える保証なんて
ないしな。」と思ったりする。
長年一人だったから
「今更誰かと付き合って
うまくいくかわからない。」と思ったりする。
ずっと一人暮らしだったから、
「誰かと住むなんて考えられない。」と
思ったりする。
変化の前の頭の声は、こういう感じ。
「やっぱ、そうだよね」と
疑いゼロで同意してしまうくらい、
もっともらしい思考が浮かび続ける。
だから私たちは
相手が変われば。
環境が変われば。
そう願ってしまう。
相手を変えようとしたり。
環境のせいにしたり。
なかなか自分を振り返らない。
だって自分の本音に気づいてしまったら
もう誤魔化せなくなってしまうから。
私も昨日とある出来事で怒りが湧いた。
「怯んでんじゃねーよ💢」
「覚悟決めろよ💢」
「ひよってんじゃねーよ💢」
「腹括れよ💢」
そんな言葉が内側から飛び出してきた。
最初は相手に対する怒りだと思った。
でも違った。
一晩経って気づいた。
あの怒りは相手に向いていたんじゃない。
私自身に向いていた。
本当は怯んでいたのは私だった。
本当は私が、変化の前で
立ちすくんでいただけだった。
そのことに気づいた瞬間、
ものすごくスッキリした。
怒りが出たからじゃない。
本音に触れたからだ。
そして改めて思う。
変化の前に怖くなるのは、
私が弱いからではなかった。
人間には現状を維持しようとする
仕組みがある。
今までと違う選択を目の前にすると
防衛反応が起きる。
それは
能力の問題じゃない。
才能の問題でもない。
自己肯定感の問題でもない。
人間として
ごく自然な反応なのだ。
だから変われないのは、弱いからじゃない。
ただ、頭の防衛反応に捕まっているだけ。
それを私は"エゴの誘惑"と呼んでいる。
最初は何度も引っかかる。
でもエゴの誘惑パターンを知っていると
「また、これか」と気づけるようになる。
そして少しずつ、防御よりも
本音を選べる私へと
成長していく。
ちょっと想像してみてほしい。
ドロドロな沼地の中で浮かぶ思考と
とろとろの温泉に浸かりながら浮かぶ思考。
同じだと思う?
絶対に違う。
沼の中では変化なんて選べない。
頭は変化というリスクをとるより
変わらないため(生き延びるため)の、
もっともらしい理由を探し続ける。
でも温泉の中では
案外あっさり
「やりたい」
「これがいい」
「こうしたい」
が見つかったりする。
だから
変われない自分を
無能だと、責めなくていい。
誰かと同じスピードで変われないのは…
エゴの誘惑を自分の本音だと
思い込んでいるだけなのだから。
変わるって、変わった後は
「何をあんなに怖がっていたんだろう」と
不思議になるくらい、簡単だったりする。
でも変わる直前は違う。
本当にこれで大丈夫かな。
間違ってないかな。
あっているかな。
そんな不安が必ず顔をだす。
それでも ———
自分の心の声を信じて
行動してみた時
自分の中に確信(揺るぎない愛)が生まれる。
そして ———
それが積み重なると
揺るぎない自信となって
自分の中に無条件の愛が溢れてくる。
変われないのは、弱いからじゃない。
人間(思考)の仕組みだ。
だからもし今、ひるんでいる自分がいたら。
安心してほしい。
その恐怖は、
あなたが間違っているサインではなく
変化の入り口にたったサインかもしれない。
そしてその恐怖の先には、
あなたがずっと望んでいた景色が
今もあなたのことを、待っている。
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