日曜日の目黒駅前のマクドナルドは店の外までお客さんが並ぶほど大盛況☆
僕もハッピーセットを買うために早速並んでみました。
オペレーションがスピーディーなのであっという間に注文までたどり着くと。。。
何やら砂時計がセットされ・・・
周りを見渡すと、砂時計の砂が全部落ち切ったときに商品提供が完了しない場合、バーガー券が配られている。
カウンターの中ではたくさんの従業員があわただしくお客さんのオーダーをトレイにセットしていく。
その動きたるやほとんど無駄がない。おそらく役割分担がきっちりしているのでしょう。
ただ・・・
ほとんどのお客さんにバーガー券が配られている。実に惜しいタイミングで間に合わない。
たったの1杯のコーヒーを注文している人にもバーガー券が配られる状況。
僕が数えただけで8割以上のお客さんにバーガー券が配られていました。
そんな調子で僕もバーガー券をゲット☆
さて、このキャンペーン。儲けに与える影響やいかに。
【以下、全て「仮定」です】
※忙しい時間帯のみキャンペーンコストが生じるという前提
① ビッグマックの値段・・・320円(みんなビッグマックと券を交換する仮定)
② 目黒駅前のカウンターの数・・・4つ
③ 1時間あたりの注文数・・・40人分(60分÷一人当たり1分半と仮定)
④ 忙しい時間帯のクーポン配布率・・・80%(と仮定)
⑤ 忙しい時間帯・・・11時~15時の4時間(と仮定)
⑥ 原価率・・・20%(仮定)
⑦ キャンペーンを回すための追加人件費:1時間あたり2,400円(時給800円×3人分)
⑧ バーガー券の交換率・・・70%
儲けに与える影響額(1日当たり)
=①×⑥×②×③×④×⑤×⑧ + ⑦×⑤
=22,938円(キャンペーンで配るビッグマックの原価) + 9,600円(人件費増加額)
=32,538円 ⇒ 約 30,000円
さて、みなさんは上記の金額をどう思われますでしょうか。
僕個人的には、マックはすごいキャンペーンをしている!という印象がありましたが、1日、1店舗あたり上記のコストだけが販促費なんだ、ととらえると。。。
上記キャンペーンコストは高いですか?安いですか?
直感的にはあれだけ話題性があり、集客効果が目に見えるので「安い」と思えそうです。
しかし、
30,000円が追加コストだとすると。
原価率20%という上記仮定だと、
150,000円(30,000円÷20%)の売り上げを追加で計上しなければなりません。
平均顧客単価が500円だとすると、実に300人のお客さんを1日当たり追加しなければならないこととなります(300人のお客さんを追加してやっとトントン)。
もしかすると話題性のみで本キャンペーンは今のところ赤字かもしれません。
ただ、オペレーションがもっと改善され、実際に1分以内での商品提供が完了するようになると。。。
話題性により集客数が増えるは、回転率は上がるは、キャンペーンコストはゼロになるは、で。。。
マクドナルドの業績が飛躍的に改善されるのは言うまでもありません。
通常オペレーションは時間の経過とともに改善されていくものです。そのため、いずれマクドナルドのキャンペーンも、コストがどんどん掛からないものになっていくでしょう。
その時にお客さんが残っていたら。。。
マクドナルドのキャンペーンはいつもユーザーのサプライズをもたらし、ワクワクさせられます。そのため、マクドナルドが損しているようにも思えます。でも、その裏にはきちんとした戦略があり、きっちり利益に変換できるための仕組みがあるのです。
でも、コーヒー1杯頼む人にもバーガー券を渡している状況ではいけませんね(笑)
決算期までこの状況が続くと、バーガー券引換コストを引当金として計上する必要がありますので、その前に是非オペレーションの改善が完了することを期待します☆
長文お読みいただきありがとうございました。
ではまた!
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