お椀が飾られている。その横にコカコーラのボトルがある。
だからといって、コーラのグラスがわりにお椀をというわけではない。
たまたま横に置かれているだけなのだろう。
お椀とコーラは下から2段目の棚。
全体を見れば極めてシンプルなショーケースだ。
招き猫だとか、造花だとか、ご主人のコレクションとか、
他のお店で目にするようなサンプル以外の
余分なものが皆無である。
無駄をそぎ落として必要最低限のモノを並べる。
その結果がこのショーケースなのだろう。
並べられている。大瓶でたっぷり飲みたい人もいれば、小瓶で十分と
いう人もいる。ビール小瓶でのどを潤してその後に日本酒を飲みながら
食事をしたいという人もいるだろう。思いやりの棚だ。
その下の棚に、ラップで包まれた料理が飾られている。
料理のの品書き、値段などの表示はないが、
写真の料理はポークソテーだと思う。
ヒレカツか魚などのフライだろうか。
スパゲッティのケチャップ炒めと生野菜、
スライスされてレモンが添えられている。
トンカツだが、ポークカツレツといたほうが
よいかもしれない。
ショーケースの中に飾られている料理は、
この3品のみだ。
そして下から2番目の、お椀とコカコーラの置かれた棚。
隣に木蓋の鉄鍋と土鍋が、異様な存在感を漂わせて鎮座する。
土鍋は何に使う。湯豆腐、鍋焼き?
何の説明もない分だけ、
眺めていると異様さが際立ってくる。
そしていちばん下の段。何も飾られていない。
白いレースのテーブルクロスが、意味もなく床面を被っている
以前は何が並んでいたのだろう。その時間と空間を想像すると、
形而上学的な問題のような、謎が浮かび上がってくる。
『富士レストラン』の定食メニューは、
店の入口わきの貼紙で紹介されている。
店内にも焼き魚、煮魚、天ぷらなど
定食からポテサラやハムエッグなど
単品メニューの貼紙が並ぶ。その横に
帝国ホテルの名料理長村上信夫さんの
色紙が飾られていた。
店主さんは帝国ホテルで洋食の修行をして、
このお店を開いたのだろうか。
その記憶と誇りが、サンプルの洋食3皿に
つながっている。
ビール大瓶620円、中瓶500円、
小瓶340円。日本酒は冷やでもお燗でも
一合310円。ゆったりと時間が流れる
店内では昼食に酒を友とする
オヤジも散見する。ここは駅から歩3分で
喧しい世間を忘れられる隠れ場なのだ。
ちなみの秋になったら生サンマ焼き定食が
是非のおすすめ。隠亡焼きといって
サンマが焼き網ごとガスコンロの
盛大な炎につつまれる。その様はまさに
地獄の火あぶり。ジューシーに焼かれた
その横に、熱燗のお銚子でもあると、
とてもとても、幸せになれるのだ。
隣に木蓋の鉄鍋と土鍋が、異様な存在感を漂わせて鎮座する。
何の説明もない、ただ置かれているだけの鉄鍋。
土鍋は何に使う。湯豆腐、鍋焼き?
何の説明もない分だけ、
眺めていると異様さが際立ってくる。
そしていちばん下の段。何も飾られていない。
白いレースのテーブルクロスが、意味もなく床面を被っている
以前は何が並んでいたのだろう。その時間と空間を想像すると、
形而上学的な問題のような、謎が浮かび上がってくる。
「うーむ」。
それにしてもシンプル。謎も秘めている。
『富士レストラン』という店名からして
スタートは洋食がメインだったのだろう。
その記憶が洋食系のサンプル3皿ではないか。
そしてお客の要望に答えて和の品々が増えてきた。 その象徴が土鍋と鉄鍋。
何も飾られていないテーブルクロスだけの棚は、
やはり形而上学的でお店の空気と時間が
飾られている。
この考え、どうだろうか。
それにしてもシンプル。謎も秘めている。
『富士レストラン』という店名からして
スタートは洋食がメインだったのだろう。
その記憶が洋食系のサンプル3皿ではないか。
そしてお客の要望に答えて和の品々が増えてきた。 その象徴が土鍋と鉄鍋。
何も飾られていないテーブルクロスだけの棚は、
やはり形而上学的でお店の空気と時間が
飾られている。
この考え、どうだろうか。
『富士レストラン』の定食メニューは、
店の入口わきの貼紙で紹介されている。
店内にも焼き魚、煮魚、天ぷらなど
定食からポテサラやハムエッグなど
単品メニューの貼紙が並ぶ。その横に
帝国ホテルの名料理長村上信夫さんの
色紙が飾られていた。
店主さんは帝国ホテルで洋食の修行をして、
このお店を開いたのだろうか。
その記憶と誇りが、サンプルの洋食3皿に
つながっている。
ビール大瓶620円、中瓶500円、
小瓶340円。日本酒は冷やでもお燗でも
一合310円。ゆったりと時間が流れる
店内では昼食に酒を友とする
オヤジも散見する。ここは駅から歩3分で
喧しい世間を忘れられる隠れ場なのだ。
ちなみの秋になったら生サンマ焼き定食が
是非のおすすめ。隠亡焼きといって
サンマが焼き網ごとガスコンロの
盛大な炎につつまれる。その様はまさに
地獄の火あぶり。ジューシーに焼かれた
その横に、熱燗のお銚子でもあると、
とてもとても、幸せになれるのだ。