カウンセリングを続けていくと、
「受けとめる」ことの大切さがわかり、
「何とか子どもを受けとめたい」と
取り組み始める方がたくさんいらっしゃいます。
ところが、多くの方はご自身が親から
受けとめてもらった経験が少ないため、
「受けとめる」とは
どのような関わりなのかがわからず、
戸惑われます。
「私にはできないのかもしれない」
と落ち込んだり、
「こんなに頑張っているのに、
子どもはわかってくれない」
と苦しくなったりする方もいらっしゃいます。
けれど、それは受けとめる力がないからではありません。
これまでの人生で、「受けとめる」よりも
「すぐに応える」ことを繰り返してきたため、
その習慣が自然に出てくるだけなのです。
学校では先生に問いかけられたら
答えることを学びます。
子育てでも、子どもに訊かれたら
教える、答えることが当たり前になっています。
そのため、多くの方は、
相手の気持ちを受けとめる前に、
答えやアドバイスを返すことが習慣になっています。
だから、「受けとめましょう」と言われても、
すぐにはできなくて当然です。
大切なのは、「できない」と思うことではなく、
新しい習慣を少しずつ身につけていくことです。
日常生活の中で意識していくと、
「受けとめる」は少しずつ身についていきます。
たとえば、挨拶を当たり前と思わず、
「挨拶してくれてうれしいな」
と受けとめてみる。
何かを訊かれたときも、
すぐに答えるのではなく、
まず相手の気持ちを受けとめます。
子 「これ、どうなっているの?」
親 「どれどれ。困っていることは?」
このような小さな積み重ねが、
「受けとめる」感覚を育ててくれます。
ハーモニーでは、ご相談者の方との
実際の会話を通して、「受けとめる」を
体感していただいています。
頭で理解するよりも、
自分の日常で実感したほうが、
「受けとめる」が自然と身についていくからです。
受けとめられるようになると、
子どもとの会話が少しずつ変わっていきます。
話し合えるようになり、
これまでとは違う親子関係が築かれていきます。
もし受けとめようとして
心配が湧いてきたら、その心配と向き合います。
心が調うほど、受けとめることは
ますます自然になります。
「受けとめる」は特別な才能ではありません。
日本語を話す練習をしてきたように、
毎日の生活の中で意識して繰り返せば、
誰でも身につけることができます![]()
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