金山毘古神(かなやまひこのかみ)と金山毘売神(かなやまひめのかみ)は日本神話に登場する神です。
神産みの際、火の神「カグツチ」を生んでできた火傷で苦しんでいるイザナミの「たぐり(嘔吐物)」から生まれた神です。
名前の通り「金山(鉱山)」を司る神様になります。
大山祇神と似ていますが山から出る貴金属や地下資源を司るところから金運アップの神様とされています。
他にも鉱山ということから鍛冶や金属加工の神様であったりします。
ですので金属を使った製造業者には金山彦命を信仰する人が多くいます。
昔は鉱物を使って作るものは限られていましたが、技術が進歩するにつれて増えていきました。
それに伴い金山毘古神・金山毘売神を信仰する人も増えていったようです。
現在全国で約3000社の神社が祭神としており、総本社は岐阜県にある「南宮大社(なんぐうたいしゃ)」となっています。
世界的企業である「トヨタ」でも本社「豊興神社(ほうこうじんじゃ)」で金山毘古神・金山毘売神を祀っており、毎年年初に幹部達がお参りしているとのことです。
以前ご紹介した「御金神社」でも主祭神として祀られていましたね。
関西で祭神としている神社は先程の御金神社の他に
金山彦神社・金山媛神社(大阪府柏原市)
金峯神社(奈良県吉野郡)
金山彦神社(和歌山県東牟婁郡)
などたくさんあります。