フーリガン通信 -34ページ目
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【“フーリガン通信”ブログ発刊に寄せて】

このフーリガン通信」のブログを立ち上げるのは初めてであるが、同通信のメール配信の開始は2002年日韓W杯の大会中にまで遡る。1970年メキシコ大会からW杯を見続け、学生時代にはバック・パックを背負い欧州サッカーを1人で観戦して周り、就職後も1986年メキシコW杯を観に行ったフットボール・フリークとしては、目の前で毎日繰り広げられた夢のような出来事に、自らの“魂の叫び”を抑えることが出来なかった。


当初は私のサッカー仲間に向けた「観た?観た?凄かったな~」といった、他愛もないメールであったが、“魂の開放”を謳い転送自由としたところ、「俺にも送れ」、「私も読みたい」と言われるまま、瞬く間に50名を超える読者にお届けするようになった。もっとも、そこからかなりの方に転送されていたようで、実際にお会いしたことも、お名前すら聞いたことがない読者からの感想も寄せられたりしていたので、果たして末端で何人の方々にお読みいただいていたのかは今もって不明である。


本業を別に持ち、そちらはそちらで忙しい。従って当初よりまったくの不定期通信。途中ホームページやブログ開設のお勧めも何度か頂いたが、変なプレッシャーを感じるのも嫌だったので、これまでは当初のスタイルを踏襲し、せっせとメールを送っていた。調子がいい時は毎日、忙しい時は数ヶ月に1回。魂の叫びに任せていただけに、そんないい加減は発刊であったが、結局現在まで足掛け7年間も執筆は続くことになった。


では、何故今回新たにブログを立ち上げたのか。それは北京五輪代表から始まり、岡田ジャパンで明らかになた日本のサッカー人気の低落傾向に対する危機感である。浦和レッズのサポーターに観るように、確かに日本にもコアなサッカーファンは増えた。しかし、一方で長らく日本サッカーを牽引してきた“代表”が集客に苦労している。先日のタイ戦に対しては、まだ3次予選だから、1月のナイトゲームの上、雪も降っていたから、むしろあの気候の中3万5000人もの観客が埼玉に集まっただけでも凄いこと・・・そんな優しい声も数多く耳にするが、ジーコの頃は代表のチケットが入手困難だったことを思い出してほしい。そして4-1で終えたタイとのゲームの内容を振り返って欲しい。晴天の週末であれば、スタジアムを満員にするような内容であったか?


私が細々とでもフーリガン通信を7年間も続けて来られたのは、皆様よりは長くサッカーを観て来た者として、遅れてきたライト・ファンに対してサッカーの観方を教え、サッカーの楽しさを伝えることで、1人でもコア・ファンを増やしたいとの啓蒙の想いもあったからである。たとえ自惚れの独りよがりではあっても、間違いなく私の読者の何人かはコア・ファンに育ってくれたと思っているし、その周辺でまた新たなライト・ファンも生まれていると聞いている。そして少しずつ“魂”の輪を広げてゆくことで、ほんの微力ながらも日本にサッカー文化を根付かせることに貢献したいと思っていた。だから今回のブログ開設の理由は、その“魂の輪”を広げることにある。“魂の叫び”をより多くの人に届けたいと思ったのである。こういう「草の根運動」から、やがてはサッカーが、ただのスポーツから欧州や南米のように“生活の一部”になるように、そして“文化”として定着するように


昔からの読者の方はご存知のように、お届けする内容はその時々で多岐にわたるが、決してサッカーから外れることはない。日本代表、Jリーグ、W杯、EURO、欧州の各国リーグ、欧州CL、FIFA、サッカー協会・・・。時には懐かしさのあまり、若い方々がまず知らないような昔の話を持ち出すこともある。そこは筆者のわがままを許していただきたい。


発刊のご挨拶が、いきなり長くなってしまい申し訳ない。

それでは改めて魂のメッセージを贈りたい。

“Be with Football!”


魂のフーリガン

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