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西村京太郎サスペンスと相棒SPの話

 昨日はTBSの『月曜ゴールデン 西村京太郎サスペンス 十津川警部シリーズ46 特急『草津』殺人迷路』を観ました。

 内容は「十津川警部を名乗る何物かがいる…ということから浮上した、草津でのホステス連続殺人事件を十津川班が追う」というものなんですけど、このドラマの凄い所は、タイトルに『特急草津』と大々的に入れながら、この電車は単に草津へ行くための足に過ぎなかった…という点。車内で事件が起こらないどころか、乗ってるシーンもあんまり無いという、BPOに指導されたらもう平謝りするしかないレベルなのであります。なにやってんだ、TBSさんよぉ。

 あと、これはシリーズを通して言えることなんですが、このTBSのシリーズはとにかくいろんな所が安っぽい。土曜ワイド劇場とか、今は亡き火曜サスペンスなんかに比べたら、もうびっくりするくらい作りが甘いんですよ。だから、今回は違いましたけど、オチが感動エピソード(犯人がやむにやまれず殺人を犯してたりとか)の場合、ま~ちっとも感動しない。今回の作品では、犯人が十津川警部の言葉に改心するみたいなシーンがラストにあったんですけど、それもどう見てもギャグにしか見えない。それでいいのか、TBSさんよぉ。

 ただ普通に面白かったというか、サスペンスファンのツボを突く演出で少しだけ見直した所がありまして、それが、最後のほうで目撃者の女タクシードライバー役の大島蓉子が出てた所。大島さんと言えば『トリック』の大家さん役とか、他にもサスペンスでは引っ張りだこのおばさん女優ですけれども、実は彼女、同じ渡瀬恒彦主演の人気シリーズ『タクシードライバーの推理日誌』にて、夜明さんのタクシーに必ず最初に乗る客(役柄は違えど役者は全部、大島さん)なんですよね。そこを知っていると、彼女がタクシードライバー役で、しかも渡瀬さんにいろいろ聞かれるシーンは、マニア心をくすぐる演出だな~と思ってしまいました。他局の番組なのにね。懐深いじゃない、TBSさんよぉ。

 そんなわけでこのドラマ、点数を付けるとしたら…どうでしょう、45点かな(笑)。やっぱこのシリーズはスタッフ総入れ替えしたほうがいいんじゃないかと思います。

 あと昨日は、録画して観てなかった『相棒TEN 第10話 元旦スペシャル「ピエロ」』を観たんですけど、こっちはやっぱ良かったですね。いや、ツッコミ所はこっちも沢山あるんですよ。でもこちらは目立つような演出の安さがあまりないですから、普通に最後まで観れちゃいました。ただ1個だけ言うと、なんか相棒って全共闘世代なノリがもの凄く強いですよね。もちろん右とか左に偏ってるわけではないんですけど、なんかその辺りの時代感が入ってくる話が異常に多いなって思います。

 今回のお話も、その辺りを逆手に取った愉快犯的な感じで進むんですが、最終的にはやっぱ社会問題を匂わすオチになっていて、そこが『踊る大捜査線』と大きく違う所なんだな~なんて思いましたね。ちなみに両者とも絶対に押井守の『機動警察パトレーバー THE MOVIEシリーズ』に影響されてるだろうな~と思うんですが、より押井守の面倒くさい部分を引き継いでるのは、間違いなく相棒ですね。うん。…などと、明け方にひとりひとりごちた私なのでありました。あ、犯人役の斎藤工くんは良い味を出してたと思います。おしまい。

女性はメイクで変わるものだと実感

 昨日は『はじめてのおつかい』と『さんま玉緒のお年玉 あんたの夢をかなえたろかスペシャル』が同じ時間帯でおもいっきり重なりまして、さんまのほうを取りました。

 で、今回もまた面白かったんですけれども、凄かったのが「熱血女子バレー部員たちが一夜限りで可愛く変身する」というやつ。春高バレーなんか見るとわかりますが、強豪校の女子バレー部員っていうのは男の子みたいに短髪で化粧っ気のない、渋谷ギャルなんかの対極にいる存在なわけですよ。それが、ギャル御用達雑誌『Popteen』の協力の下、ギャルメイクで変身するというものだったんですが、これはもう凄いの一言!

 ではどんだけ凄かったのかというと、こんな感じ↓

今日もまた日がな一日テレビを観てしまいました-さんま玉緒1

今日もまた日がな一日テレビを観てしまいました-さんま玉緒2

今日もまた日がな一日テレビを観てしまいました-さんま玉緒3

今日もまた日がな一日テレビを観てしまいました-さんま玉緒4

 う~ん、これはもはや特殊メイクの世界ですな。すげぇ、ギャルメイクって本当にすげぇ…。

 もちろん、メイクで女の子が変わることや、ライティングでよりキレイにできることは、仕事で写真撮ってる身としてはわかります。実際、過去に撮影したギャルの中にも、すっぴんになった途端「誰?」という人がいなくもありませんでした(笑)。が、ここまで変わるのはさすがに見たことないです。撮るのは大抵、モデルさんですし、素人ギャルを撮る時も、すでにバッチリメイクした状態の子たちを街角で撮ったりしてたので、当然と言えば当然か。

 あと、これを見てすごく思ったのは、たぶん「すっぴんからギャルメイクで可愛く変身」したほうが、男はその子に好感をもつってことです。「あいつメイクしたら可愛いじゃん!」みたいな。これが逆の場合、大抵の男は「ダマされた!!」となりますからね。どっちも事実は同じなんですけど、そこが男心の難しい所。そういう意味では、彼女たちの大変身は男にとって「普段は相手にしないような子たちも、実は化粧さえちゃんとすれば可愛いのかも…」という思いと、「憧れのあの子も、実はメイクをとったら大惨事なのかも…」という、ふたつの相反する思いを植え付けた番組だったんではないかと感じた私なのでありました。おしまい。

前クールのドラマ感想と韓流について少し

 昨日はあんまりテレビを観てなかったもんで、今さらながら前クールの連続ドラマの総評などをひとつ…。

 まず「期待されたものの視聴率は思ったよりも震わなかった」というイメージがすっかりついたTBSの『南極大陸』なんですけど、全体で観るとそんなに悪くなかったかな~と思います。内容もそんな悪くなかったですしね。ミタの大ブレイクと内容の重厚さから印象が薄くなりましたが、まぁ、さすがキムタクドラマって感じでしょうか。

 そんなミタですけど、正直、あの最終回の視聴率はビビりました(40%オーバーの快挙!)。これは『マルモのおきて』と同じで、予想外の高視聴率が話題を呼び、最近はあまりドラマを観ないという層を動かしたからではないかと思いました。

 内容については、同じ脚本家が作った『女王の教室』で見せた「他人の評価に振り回されない心の強さ」をさらに強調した感じですね。かなりネタ感が満載なドラマでした。ただ、人間の面倒臭い部分をばっさばっさ斬る様子は、対人関係が苦手だったり、対人関係に疲れている多くの人にとってはスカっとする所がありましたし、今の時代を考えると受け入れられてしかるべきなドラマと言えますね。ただ一歩間違えると、こういうのって自称霊能者とオセロ中島みたいな関係性にもなりかねないので、やっぱりネタドラマという部分はしっかり協調しておきます(笑)。

 あと、同じく日テレドラマ好調の象徴となったベムなんですが、視聴率自体は後半伸びませんでしたね。これは視聴者の多くが飽きちゃったというか、お腹いっぱいになっちゃったからではないかと思われます。少なくとも私はそうでした。物語自体は結構ベタですし、なんというか、味の濃い中華料理を延々食わされてる感じでしたから。なので、それでもこの視聴率を維持したのは、大健闘だったんではないかと。

 さて、前クールで期待されながらふるわなかったドラマのお話ですけれども、フジテレビの『蜜の味』は、ま~グダグダでした。前にも書きましたけど、榮倉奈々の演技はやっぱり残念にも程がありましたし、こういうドラマは後半に盛り上がって最後に大惨事orめでたしめでたし…というのが普通なんですが、盛り上がらない脚本な上にラストがま~酷かった…。菅野美穂で期待した分、かなりのがっかりドラマでしたよ。そりゃ視聴率が一桁なのも頷けます。

 さらに同じフジテレビの『僕とスターの99日』は、なんでしょうかね、見事なまでに「人気の韓流スターが出てますよ!」というだけのドラマでしたね。内容は散々手垢のついたものだし(「スタアの恋」とかね)、全盛期のチェ・ジウが出てた『輪舞曲』はまだしも、キム・テヒってほとんどの日本人は「誰?」ですよ。代わりに嫌韓な人には反日女優として有名な人ですよ。それを主役にして、さらに内容も散々っていうのは、ドラマを作る側としてはあまりにも正常な判断力がなさ過ぎるんではないかと…。韓流スターを出さなきゃいけないにしても、もうちょっと考えてやろうよって感じです。別に嫌韓でもない私でさえ、これは視聴者をなめてるなって思いましたよ。

 逆にドラマが好調な日本テレビは、取締役自ら「(韓流ドラマは)極めて良いソフトがあったら放送すると思いますが、 現時点では地上波で放送するソフトはないと判断しています。 私どもが製作しているドラマの方がパワーがあると考えています 」と、実にテレビ屋としての誇り高い発言を昨年9月に行い、その通りの数字を前クールのドラマで示しました。そうなんです。これなんですよ、私が求めてるものはね。前にも散々書きましたけど、別に韓流が悪いとかそんなことではなくて、安易に韓流に頼るテレビ局の姿勢がいかがなもんか? …というだけの話なのです。

  ちなみにフジテレビは『私が恋愛できない理由』と『謎解きはディナーのあとで』はなかなかよろしかったんで、今回の件はいろんな意味で、いい転機になるんじゃないでしょうかね。そういう意味では、前クールのドラマの成績というのは、ドラマを愛する者としては非常に嬉しい結果になったと思いました。今クールも面白いドラマが沢山観られますように。おしまい。