今日もまた日がな一日テレビを観てしまいました -121ページ目

潜入!リアルスコープ&ガリレオヒット脳研

 昨日はフジテレビの『潜入!リアルスコープ』とテレビ朝日の『ガリレオヒット脳研』を立て続けに観ました。

 で、この2つの番組を観て驚いたのが、両番組ともに「チロルチョコ」を扱っていたこと。またチロルチョコブームでも起こっているのか?きなこ餅味の次のブーム商品が出てたのか?…なんて一瞬、思ったんですけど、ただ単にリアルスコープは「駄菓子」を、ガリレオは「ヒットチョコレートCM戦略」をテーマにしていたからで、要はかぶっちゃったんですね、内容が。

 ただチロルチョコがかぶるというのは、非常に興味深いというか、今のテレビ業界を象徴しているような感じがしました。要するに両番組とも、ターゲットが「アラフォー世代以上の大人」なのですよ。だから駄菓子とか、懐かしいチョコのCMとか、その後の「若い世代に伝えたいヒットアニメ最強No.1シーン」みたいなのを扱うわけです。若い視聴者ではなく、大人たちが懐かしむためのテーマですね。

 これはここ最近、バラエティの風潮ですよね。私のいる出版業界も、若者向けのジャンル以外は、そもそも若い世代を相手にしてません。なぜなら若い子はテレビよりも携帯やネットだし、雑誌だってほとんど買わないから、視聴者層、そして購買層にならないのですよ。なので私のような人間には楽しめる番組が多いんですけど、それはさらにテレビや雑誌の若者離れを進めている原因でもあるんですよね。

 ただ『潜入!リアルスコープ』は、少なくともただの懐かしものというわけではなく、バラエティとして楽しませようという努力が感じられる番組なので、私は好きだったりします。逆に、ただ懐かしものだけで押し通す『ガリレオヒット脳研』は、もう少し頑張っていただきたいと思う今日この頃です。できればこの時間に『シルシルミシル』をやってくれると、モヤさまとかぶんなくていいんですけどね~。

マイノリティ・レポート

 昨日はフジテレビの深夜バラエティ『マイノリティ・レポート』を観ました。

 このタイトル、もちろんあのトム・クルーズ主演映画のパクリなんですけど、実は日本テレビでも不定期で『マイノリティ・リポート』(“レ”ではなく“リ”です。映画と一緒)というバラエティ番組をやってます。内容は日テレ版が「世間では知られていないニュースを取り上げるバラエティ」で、フジ版は「世の少数派を芸人が紹介するバラエティ」と違うんですが、たぶん“レ”にしたのは芸人がレポーターとして紹介する所から来てるんでしょうね。と言ってもレポーターもリポーターも意味は同じなんで、“レ”である必要性は特にないんですけれども。

 で、この番組、正直まったく期待しないで観たんですが、結構面白かったです。出てきた少数派は「マイナースポーツで五輪を目指す美女アスリート」「応募人数1人のミスコン」「東大出身の芸人」「餃子の王将で最も人気のないメニュー」の4つで、まぁ、後ろの2つは別にどうでもいいんですけど、BMXの美人選手とひとりミスコンは良かったな~。特に「応募人数1人のミスコン」は、華やかと思われるミスコンにもこんな世界があるのだと知りましたよ。

 この応募すれば誰でもミスになれるミスコンは、宮崎県日南市の商工会議所が主催する『日南サンフレッシュレディ』なるものなんですけど、応募者1人というだけでも凄いのに、実はこの方がミスになる以前はずっと応募者ゼロだったんだとか。じゃあどうやってミスを決めてたかというと、全部スカウトです。ミスコンなのに。しかも今回の人が確か22代目だったので、21年間ずっとミスコンの体を成さないミスコンだったのであります。あ、応募者1人もミスコンの体は成してないから22年か。

 そんなミスコンなんで、仕事もそれなりかと思いきや、結構いろんなイベントに引っ張りだこでした。とはいえ地元の小さなイベントがメインみたいなので、収入は月に2~3万が限度。それでは生活できないですから、実家の小さな焼きまんじゅう屋さんでバイトする姿が印象的でした。ミスコン否定派のオバサマたちには、ぜひ地元のPRのために頑張る彼女の姿を見せてあげたかったです。まぁ、見せたとしても「そもそもミスがいなくたってPRできる」とかしょっぱいこと言われるでしょうけどね。心が狭いんだ、ああいう連中は。

 心が狭いと言えば、たぶんミスキャンパス出身のフジの女子アナとか、彼女の姿を観て鼻で笑ってると思んです。たぶんね。「こんなマイナーなミスコンに応募するなんてありえないよね~、ぎゃはは!」とか、絶対に影で言ってますよ。中野美奈子とか。たぶんね。でもハッキリ言おう、お前らより彼女のほうが百倍輝いていたと!

 誰に注目されるわけでもない退任式で、両親に小さな花束を渡され涙する彼女の姿に、この世の中にはいろんな所でひっそりと頑張っている人がいるのだなぁ~と思う私でした。頑張れ日南サンフレッシュレディ!

探偵Xからの挑戦状 第一回「殺人は難しい」

 昨日はNHKの推理バラエティ『探偵Xからの挑戦状』を観てましたら地震が来まして、凄くビビリました@東京。

 で、この番組も途中で地震速報番組に切り替わってしまい、最後までやらなかったんですが、解答を出してから番組を切り替えるというNHK側の配慮が見えました。しかも、番組が途中までだったので、あらためて放送するという視聴者思いな所も見せてくれたんですが、また観るかというとどうかな…。まぁ、それは後述。

 さて、この番組なんですが、携帯推理小説とテレビの推理バラエティをコラボするという、ガジェット世代(という言葉があるかどうかはともかく)を意識した作りの視聴者参加型推理番組でして、まずは携帯小説で事件を推理し、続いてドラマ版であらためて推理し、その後、番組後半に解答VTRが流れる…という形式で進みます。視聴者参加型の推理バラエティは過去にもありましたが、携帯小説とコラボした所が今っぽいですね。はたして今でも携帯小説が人気なのかはわかりませんけれども。

 そんなこの番組の今回のお題なんですが、簡単に説明するとこんな感じ。

「主婦の亜希子は、日々態度が冷たくなり帰宅時間も遅くなる夫を見て、不倫しているのではないかと疑問を持つ。夫に早く帰れないのかと聞くと「同僚の三木と飲んでたんだよ」というばかりで、相手にしてもらえない。そこで亜希子は夫の携帯を盗み見することに…。するとそこには、夫の元カノである『ミホ』という名の着信履歴がいっぱい。浮気を確信した亜希子は、愛する夫との幸せを壊そうとする彼女に怒りを憶え、相手を殺すことを決意する。そして、遂にミホという元カノを包丁で刺し殺した亜希子。これでまた、夫と幸せな生活をおくれると思っていた彼女だったが、実は決定的なミスを犯していたため、夫に殺人がバレ、離婚を迫られるのであった…。はたして夫は、なぜ彼女が犯人だとわかったのか?」

 …長いですね。ちなみに解答は、「ミホ」と思っていた着信履歴の名前が実は「三木」で、つまりは勘違い殺人をしちゃったというもの。そして携帯を覗き見したことを知った夫が、その勘違いに気付いて彼女が犯人だと確信した…というわけです。亜希子が漢字が苦手だというフリも、そこかしこにしてありましたからね。地名が読めないとか。

 たぶんドラマ版を観ていた人のほとんどは、この勘違いに気付いたと思います。なんせ「三木」って文字がおもいっきり出ちゃいますからね。フォントのせいでミホとも読めますけど、先に「三木と飲んでた」というセリフもありましたし、ミホと三木を勘違いしたんだろうってことはすぐにわかります。でもこの辺りは、小説(文字)とドラマ(画)の違いによる難しさですよね。新本格推理の名作『十角館の殺人』なんかと同じで、画で見せちゃうと物語が破綻しちゃうんです。ただ、それをコラボ番組でやっちゃう作家さんと、それを採用した担当者さんがダメなのは言うまでもありませんが。

 あとですね、こういう謎解きメインの番組のシナリオが、どうしても「事件を解くためだけに存在する登場人物ばかり」になるのはしかたないと思うんです。でも、殺人の「理由」が犯人の「感情」にあるなら、あんまり登場人物の設定をないがしろにするのはどうかと…。面白くないんですよね、あまりにも行動や感情が雑すぎるので。DS西村京太郎サスペンスのミニ推理ゲームだって、もう少しマシですよ。犯人が完全犯罪をしたと自慢げに言ってくることで、ユーザーに「絶対に解いてやる」と思わせるとか、つまり謎解きだけではない、作家さんの「読ませる努力」「興味を持たせる努力」がそこには無意識に入ってます。それは物を書く人間としての最低限のルールなんです。でもこれにはそれがない。だから非常につまらないし、オチがユルい分、ガッカリ感が大きいのです。これは作家さんのせいだけではなくて(少なくとも小説版のほうはまだマシです)、コラボの難しさですね。制作陣にはぜひ猛省していただきたい。あと、長澤まさみのアホみたいな間違い推理はやめていただきたい。