人間性の違い、親に認めてもらえなかった祖父と毒父
私の母方の祖父は、長男でありながら、曾祖父(私からいったら祖父の父)から追い出され、結果、弟である次男が跡継ぎになりました。私の実父である毒父も、長男でありながら、祖父(私からいったら父方の祖父)に追い出され、結果、弟である次男が跡継ぎになりました。母方の祖父は、すごく穏やかで、優しく笑う人でした。反して、私の毒父は、気性が激しく、他人に厳しい人。そして、長男である私の兄を溺愛していました。反面、私を毛嫌いし、いつも厳しい言葉や態度で接していました。二人とも私が幼い頃に亡くなりました。祖父は、私が6歳の頃。毒父は、私が12歳の頃。同じように、父親にうとまれて育っていながら、全然別の性格で、他人に優しくできたり、出来なかったり。今考えてみると、やはり人間性の違いだったんだな、と思います。自分で持っている物も違いました。祖父は、神童と呼ばれるほど、頭が良く、近所の病院から、「ぜひ跡取りとして引き取りたい」と申し出があったと聞きました。肺が弱かったので、戦争に召集されることなく、戦後を迎えたそうです。そして、妻である私の祖母の実家は、農家。作業を手伝いに行けば、食べる物には困らなかったということです。毒父は、戦後、両親、兄弟とともに釜山から引きあげてきて、貧乏で食べる物も何もなく、近所の田んぼで芋などを盗んだ話を私が小さい頃、よく聞かせられました。ずっと思っていました、毒父が私の父ではなく、祖父が私の父だったら、良かったのに、と。やっぱり人間性の違いなんだなぁ。