私はとある教材の営業会社で営業デビューをすることになったわけですが、これが強烈な会社でした。
今思えば、これが私の当たり前の基準となり、そういう意味では感謝しております。
月間750万円以下の営業は「赤字社員」と呼ばれ、年齢・経験など全く、本当に全く関係なく、完全に数字が全てという会社でした。
月末になると成績下位の人達は全国に、契約書回収要員として派遣されます。
そもそも、お客様との契約書は郵送でやりとりしておりましたので、多少日数がかかります。そのため、月末は直接回収の手法をとるのです。
沖縄に飛ばされると、まさか1件だけの回収ではありませんので、長期滞在の覚悟が必要です。
月末最終日にもなると、半分くらいの社員しか残りませんでした。この日の夜6時までに一斉に契約書をもってみんな帰還します。
私はその回収要員自体は苦ではありませんでしたが、他の人達からの扱いが腹立たしく、それが嫌でとにかく売上げを作りたいと考えておりました。
多少の入社の前後はありましたが、新人の中で私は相当出遅れました。最初の1ヶ月は売上げがなく、回収要員へ。
さすがにへこみました。俺、営業できないのかなぁ・・・。悔しくて情けなく、でも納得ができずに。
本当に言葉使いがひどかった。敬語など無縁の業界からの船出でしたので、正直かなりのハンデがあったと思います。しかも取り扱い商品が教材ですから、なおさらのことです。
それから数日後、こんな話しを聞きました。「入社後数ヶ月の売上げで優秀な人に新人賞がある・・・」
生意気に、契約をしたことの無い私はそれが欲しく欲しくたまらなくなりました。
しかも他の新人たちがぽつぽつと契約を取り始めることに対しての、焦りや苛立ちがつきまとい、自分の気持ちの中でやらざるを得ない状態でした。
2ヶ月目にし念願の初契約!今でも覚えてる54万円の教材。主婦の人に買って頂きました。興奮で手が震え、嬉しいというよりは契約ができたという安堵感と、何故か恐怖心を感じました。
その契約が口火となり、まるで今までのことが嘘のように契約が取れるようになり、赤字社員のボーダーラインを超え、念願の新人賞までもGETしました。同時に契約書回収要員からはずれ、年上の人達を飛ばす側にまわるようになっておりました。
続く・・・