西新宿の高層ビルに会社はあった。
36階。
新宿駅から西新宿のオフィスビル街へ続く、通路。
みんな自信ありそうに見え、ものすごくかっこ良く感じ、いわゆる「ビジネスマン」だなぁと思いながらも、そこに自分もいることが嬉しかったことを今でも覚えている。
私にとって最初の難関がすぐにあらわれた。
冗談ではなく、36階のオフィスのフロアにどうやって上がればよいのかが分からない。
今考えると面接のときの記憶がなく、どうしたのか覚えてないが、間違いなく入社日は掃除のおばちゃんたちと荷物運搬用のEVで36階まで行った。これがまた遅い。
会社についた時には、朝礼がはじまっており(遅刻・・・)私と同じようにその日から入社する人達が雄弁に語っていました。
その横に早く早くと人事の人に促され、私は一番端に立ち順番が来るのを待っていました。
見渡すとギラギラした眼光で、営業マンや他社員のたくさん方々がこっちをみてるじゃないですか。
動物園の見られてる動物になったような感覚っていうんですかね。
そして前の人の長ったらしい自己紹介が終わり、いよいよ私の番。
「はじめまして。岩本です。宜しくお願いします・・・」
『何だよそれだけかよ!』野次が飛ぶ。
強烈な威圧感と私の緊張感や嫌悪感などで、誰が言ったのかも確認することすら出来ず、「ハイ。」と返事をし、その場は終わりました。
俺、やっていけるかな・・・・。いきなりこう感じました。
翌々日、雄弁に語っていた同期入社二人は、退職しました。
続く・・・。