

かつて当市の小中学校にまだプールが設備されていなかったころには広瀬川の「賢淵(かしこぶち)」と、ここ与兵衛沼が夏休みの間の遊泳の場となっていたなんて・・・信じられますか??
子どもたちが安全に水遊びや泳ぎが出来るようにと、市内の小中学校の先生たちが、当番制で看視に就いていたという「歴史」があったのです・・・。
私の親父は中学校の、そしてお袋は小学校の教師でしたから、夏休みには看視の当番が何度か回ってきて、私も与兵衛沼に連れて来てもらったことがありました。
その後、急速に各小中学校にプールが設備されて、「賢淵」も「与兵衛沼」も安全上・衛生上の理由もあって、遊泳禁止となったという経過があったのです。
今思えば、「賢淵」はともかく、ここ「与兵衛沼」が良く遊泳場に選ばれたものだと不思議だったのですが、この地域では、ここよりほかに適当な場所は無かったようです。
実は、沼の断面がすり鉢状になっていて、万一溺れると、一番深い部分へと沈んで行くような構造になっていたとのこと・・・。

遊泳が禁止になった与兵衛沼は、鮒や鯉釣りで賑わったようですが、現在ではその魚釣りも禁止になっているとのこと。
ただし、沼の一部に設置されている「釣り桟橋」の上からだけは、許可を得た釣り人に限って自己責任でという条件付きで魚釣りが出来るらしいという情報もあり、現実には桟橋から釣りを楽しんでいる人も存在しています。
先日訪れたときに、ちょうど釣り具を携えて来た人と話をする機会があったので、そのような話を聞くことが出来ましたが、「今まで自分たちが守って来た自然を楽しむこと位は許可してもらわないとね・・・」と話していました。
この与兵衛沼の上流部に位置する「新堤」は、農業用水として重宝されていたようですが、今はほぼその役目を終えたらしく、水がほとんどない状態になっています。
そちらの「新堤」では、私もかつて小学生のころですが、友だちと鮒釣りを楽しんでいたことがありました。


与兵衛沼の周囲をぐるりと巡る遊歩道もあり、四季折々に野の花たちや小動物たち、野鳥たちが迎えてくれます。
人の声が聞こえる賑やかさを、岸辺で餌を啄むカラスたちや、ちょうど見ごろを迎えているキバナアヤメの花たちが歓迎してくれているように感じたひとときです・・・。