❏日経BPインタビュー記事

記事はこちら
❏ジャパンタイムズ取材記事はこちら
❏荒井弥栄著書はこちら
ビジネスの成功に必要不可欠な
ブランディング・マーケティング・
行動経済学(ハーバードビジネススクール)の重要要素を一つにした
オリジナルコンテンツ Here!

 

❏ブログ読者登録数10,833人

 

おはようございます。

東京は晴れて11度まで上がるようですが、

被災地輪島は雪が降っており、

最高気温も7度までしか上がらないようです。

(更に明日は最高気温3度の予報)

 

 

毎日、被災者の方と何かしら連絡を取らせていただいており、

報道の倍以上、悲惨な状況であると感じます。

お風呂を提供されている地域もあるようですが、

輪島は「食」さえままならない場所が点在しています。

自粛をする必要はないと思うのです。

ただ、私個人に関しては、

何をしていても心に輪島の事がありますし、

わざわざSNSやブログに、

どこに行ったとか、

何を食べて美味しかったとか、

キラキラしているような事を

今はまだ、載せる気持ちになれないというのが、

正直なところです。

 

 

女性起業家の友人達との「ゼロイチの会」は、1月8日に新年会をいたしました。

こんなに、同じ日本に苦しんでいる人がいる時期に、

ゼロからイチを生み出した起業家の私達が、

ただ集まって美味しいものを食べて楽しい時間を過ごすだけというのは

何か違和感があり、

「お気持ちの額でいいので、

皆でお金を出し合って、大変な方に直接支援をしない?」

とお声掛けさせていただきました。

皆様、とても賛同してくださり、すぐに御快諾下さいました。


五人の手で気持ちを込めました。

 

御振込した先は、創業209年の田谷漆器店様です。

(御祖父様の「嘘のない商品をお客様にお届けする」というお言葉に、

強く共感し、胸に刺さりました。)

 

御自宅、店舗、工場全壊です。

何も残っていません。





 

十代目田谷様は、33歳。

東京の大学の夏休みに田谷漆器店の販売会を手伝い、
器を買われたお客様がとても幸せそうにしているのを見て、衝撃を受けたそうです。
「僕の生まれ育った家は、こんなに誰かに喜んでもらえる仕事をしていたんだ!
僕はこの家業のおかげで、大学まで進学させてもらえたんじゃないか。
だったら、ここに僕の仕事があるかもしれない。 」と思われて、

外資系ホテルに就職後、ほどなくして輪島に戻られ、

家業を継ぐ決心をされました。

 

田谷様とは元々は面識がございませんでしたが、

同じ石川ニュービジネス協議会のメンバーということもあり、

今回の災害で、沢山のメッセージのやり取りをさせていただきました。

驚くほど礼儀正しく、

そして、こんな悲惨な中でも「気力はあります!」と、

逆にこちらが励まされました。

とても、とても信頼できる若者です。

 

 

大きな団体への御寄付は、今、お困りの方々に、

現金で配られることはありません。あったとしても、

かなり先になってしまいます。

「生きたお金の使い方」を望まれる御心ある方々には、

是非とも伝統を守っていこうとする田谷様に、

御気持ち寄せていただければと思います。

 

 

 

クラウドファンディングを立ち上げていらっしゃいます。

御自身の想いや、輪島の状況も詳しく書かれており、

皆様御納得いただけると思います。

 

 

私個人としては、

使う予定だった大きな事をやめて、

その分は全て輪島の事に(御寄付だけでなく、

先々の現地でのボランティア活動の交通費や滞在費なども含めて)

使わせていただこうと決めました。

 

先日も書きましたが、

私達は生きていれば、

誰かの御恩を必ず受けています。

くださったその方に御返しは出来ない事の方が多いですが、

受けた御恩を他の人にまわしていくことで、

恩送りは出来ます。

そして、そういう人が増えれば、

社会も少しはゆとりのある色になってゆくでしょう。

 

 

輪島の方々の気質として、

「人に頼るのが苦手」という面があると、

田谷様も、先日お知らせした桐本様もおっしゃっています。

(偶然、このお二人はとても親しい友人であられると、

先日知り、驚きました)

私自身も同じで、本当に辛く苦しい時に「助けて」とは言わなかったし、

言えなかった人間です。

自己完結しなくてはならない時は多いですが、

今回は震災です。

日本を代表する輪島塗という伝統工芸品を守るため、

今回は皆様の御支援をありがたく受けさせていただくと

お二人共おっしゃっています。

重ね重ねになりますが、

どうぞ皆様のお気持ちをお寄せください。

心より、

心よりお願い申し上げます。

 

荒井弥栄拝