"Savoy Truffle" | タコさんの庭

タコさんの庭

ビートルズの歌詞和訳に挑戦

"Savoy Truffle"

Writers : George Harrison

Artist :  The Beatles

Recorded : 1968/10/03,05 Trident Studios, 

       1968/10/11 EMI Studios

Released :

1968/11/22「 The Beatles」 D面3曲目

2018/09/11「The Beatles 」Special Edition

          (2018 Mix)

            (Instrumental Backing Track)  

 

「taste」は訳せませんでした。

   <歌詞和訳>"Savoy Truffle" 邦題 "サボイ・トラッフル"

[Verse 1]

Creme tangerine and montelimar
A ginger sling with a pineapple heart
A coffee dessert - yes you know it's ‘good news’
But you'll have to have them all pulled out
after the Savoy truffle

クリーム・タンジェリン と モンテリマール

ハート型のパイナップルがのっているジンジャー・スリング

コーヒー・デザート そう 知っての通りそれは「グッド・ニューズ」

だけど君は そのすべてを抜いてもらわなければならなくなる

そのサボイトリュフの後に…

 

[Verse 2]

Cool cherry cream and a nice apple tart
I feel your taste all the time we're apart
Coconut fudge really blows down those blues
But you'll have to have them all pulled out
after the Savoy truffle

冷たいチェリー・クリーム と おいしいアップル・タルト

離れていても僕はずっと君のテイストを感じている

ココナッツ・ファッジは それらのブルーな気分を間違いなく吹き倒す

だけど君は そのすべてを抜いてもらわなければならなくなる

そのサボイトリュフの後に…

 

[Bridge 1]

You might not feel it now
But when the pain cuts through
You're going to know and how
The sweat is going to fill your head
When it becomes too much, you'll shout aloud

今は感じないかもしれない

でも その痛みが走るとき

君はどうなるかを知ることになる

頭は汗でいっぱいになり

痛みがひどくなった時 君は大声で叫ぶだろう 

 

[Guitar Solo]

[Refrain]

But you'll have to have them all pulled out
After the Savoy truffle

だけど君は そのすべてを抜いてもらわなければならなくなる

そのサボイトリュフの後に…

 

[Bridge 2]

You know that what you eat you are
But what is sweet now turns so sour
We all know ob-la-di-bla-da
But can you show me where you are

君が食べたものが君になることは 知っているだろ?

でも 今甘い物でも とても酸っぱい物に変化するんだよ

僕らみんな オブ・ラ・ディ・ブラ・ダ は知っている

だけど 君がどこにいるかは僕に教えてくれるかい?

 

[Verse 3]

Creme tangerine and montelimar
A ginger sling with a pineapple heart
A coffee dessert - yes you know it's ‘good news’
But you'll have to have them all pulled out
after the Savoy truffle

Yes you'll have to have them all pulled out
After the Savoy truffle

クリーム・タンジェリン と モンテリマール

ハート型のパイナップルがのっているジンジャー・スリング

コーヒー・デザート そう 知っての通りそれは「グッド・ニューズ」

だけど君は そのすべてを抜いてもらわなければならなくなる

そのサボイトリュフの後に…

そうさ 君はそのすべてを抜いてもらわなければならなくなる

そのサボイトリュフの後に…

 

 

????

ジョージ・ハリスン著「I・ME・MINE」 ジョージ・ハリスン伝記 山川真理訳 211ページ

 

「サボイ・トラッフル」は一九六○年代、エリック・クラプトンとつるんでいたころに書いたおもしろおかしな曲。当時エリックは虫歯だらけで、歯医者に行かねばならないほどだった。いつも歯痛を抱えているのに、チョコレートを山ほど食べていた。がまんすることができなくて、チョコの箱を見ると一箱全部食べずにはいられなかった。
 そのエリックがぼくの家に来ているときに、「グッド・ニューズ」のチョコレートの箱がテーブルの上にあったので、ふたの裏側に並んでいたチョコの名前を使って曲を書いていった。

 

以下略

 

 

 

[Verse 1]

Creme tangerine and montelimar
A ginger sling with a pineapple heart
A coffee dessert - yes you know it's ‘good news’
But you'll have to have them all pulled out
after the Savoy truffle

    クリーム・タンジェリン と モンテリマール

    ハート型のパイナップルがのっているジンジャー・スリング

    コーヒー・デザート そう 知っての通りそれは「グッド・ニューズ」

    だけど君は そのすべてを抜いてもらわなければならなくなる

    そのサボイトリュフの後に…

 

添え物のハート型のパイナップル以外は、すべて「GOOD NEWS」アソートにあるチョコの名前でした。

ジョージやクラプトンは、サボイトリュフを最後に食べていたのかな…。

 

[Verse 2]

Cool cherry cream and a nice apple tart
I feel your taste all the time we're apart
Coconut fudge really blows down those blues
But you'll have to have them all pulled out
after the Savoy truffle

    冷たいチェリー・クリーム と おいしいアップル・タルト

    離れていても僕はずっと君のテイストを感じている

    ココナッツ・ファッジは それらのブルーな気分を間違いなく吹き倒す

    だけど君は そのすべてを抜いてもらわなければならなくなる

    そのサボイトリュフの後に…

 

チェリー・クリームアップル・タルトココナッツ・ファッジは、

ジョージが考えたチョコの名前でした。

 

taste」は訳せませんでした。皆さんに任せます。すみません。

 

テイスト

テイスト(taste)とは、物事の風味や特徴を表す言葉である。食事の風味を指す場合もあれば、音楽や映画、ファッションなどのスタイルや趣向を指す場合もある。例えば、音楽においては、特定のジャンルやアーティストの特徴を「テイスト」と表現することがある。また、インテリアやファッションにおいては、個々のスタイルや好みを「テイスト」と呼ぶこともある。このように、テイストは多様な分野で用いられ、その使用例は広範である。

 

[Bridge 1]

You might not feel it now
But when the pain cuts through
You're going to know and how
The sweat is going to fill your head
When it becomes too much, you'll shout aloud

    今は感じないかもしれない

    でも その痛みが走るとき

    君はどうなるかを知ることになる

    頭は汗でいっぱいになり

    痛みがひどくなった時 君は大声で叫ぶだろう

 

You're going to know and how」は、「and how」の訳がわかりませんでしたが

「君はどうなるかを知ることになる」と訳しました。

and how : 〔同意を強調して〕本当に

     〔自分の発言が真実であることを強調して〕もちろん

 

The sweat is going to fill your head」の「sweat」について

sweat」の意味は以下です。

sweat : 、汗をかくこと、ひと汗かくこと、(ガラスなどの表面につく)水蒸気、水滴、冷や汗、不安、心配、苦役、骨の折れる仕事

 

最初は「頭は不安でいっぱいになり」と訳していましたが、

[Verse 2]で「ココナッツ・ファッジは それらのブルーな気分を間違いなく吹き倒す」と言っているので「不安」だと、つじつまが合わなくなるので「」を選びました。

 

 

[Bridge 2]

You know that what you eat you are
But what is sweet now turns so sour
We all know ob-la-di-bla-da
But can you show me where you are

    君が食べたものが君になることは 知っているだろ?

    でも 今甘い物でも とても酸っぱい物に変化するんだよ

    僕らみんな オブ・ラ・ディ・ブラ・ダ は知っている

    だけど 君がどこにいるかは僕に教えてくれるかい?

 

You know that what you eat you are」は、"Happiness is a Warm Gun" に続いて

広報担当の「デレク・テイラー」が考えたそうです。

BEATLES BIBLE より

 

I got stuck with the two bridges for a while and Derek Taylor wrote some of the words in the middle – ‘You know that what you eat you are’.

                                                                                   George Harrison
                                                                                   I Me Mine, 1980

 

しばらくの間、僕は2つ目のブリッジで行き詰まっていたんだ。それで、デレクテイラーがそのミドルの単語をいくつかを書いたんだ。「You know that what you eat you are.」

 

「完全版 ビートルズ全曲歌詞集」 スティーヴ・ターナー著 藤本国彦 日本語版監修 富原まさ江訳 265ページ 原書2015年発行

 

SAVOY TRUFFLE (サボイ・トラッフル)

― 前略 ―
 当時、アメリカ人のアラン・パリザーとバリー・ファインスタイン監督の、サンフランシスコのヒッピーを描くセミ・ドキュメンタリー映画 『You Are What You Eat (食べるものでどんな人間かわかる)』が公開されていた。ジョージはこのタイトルをデレク・テイラーに提案され、ミドルエイトの歌詞に使うことにした。ただし、そのままでは語呂が悪いということで、「You know that what you eat you are」 に変えている。

 

But can you show me where you are

(だけど 君がどこにいるかは僕に教えてくれるかい?)について、ウキペディアでは以下が載っていました。

 

「We all know Obla-dibla da / But can you show me, where you are?...(みんなオブ・ラ・ディ、オブ・ラ・ダを知っているけど、教えてくれないか、君はどこにいる?)」というマッカートニー作の「オブ・ラ・ディ、オブ・ラ・ダ」への言及が見られる。音楽ジャーナリストのロバート・フォンテノットは、ジョン・レノンと同様にハリスンも同作を嫌っていることから、「マッカートニーの歌に対する、ハリスンなりの意見」と見ている。

 

私は、ポールではなくジョンを妄想しました。

トライデント・スタジオに現れないジョンに…

「人生は続くというオブ・ラ・ディ・ブラ・ダの考え方は、僕らみんな知っている。ジョンの人生は、ジョンが決めるといい。でも僕に教えてくれるかい?今日はレコーディングだよ、君がどこにいるかぐらいは僕に教えてくれるかい?」??

「The COMPLEATE BEATLES Recoding sessions」マーク・ルウィーソン著 内田久美子訳 197ページ

 

Thursday 3 October/10月3日(木)

トライデント・スタジオ(Trident House, St Anne's Court, Wardour Street, London W1) : 時間不明 レコーディング : "Savoy Truffle"(第1テイク)、P :ジョージ・マーティン、E : バリー・シェフィールド、2E :不明。

ビートルズ、中でもジョン・レノンは、活字から曲のアイデアを得ることがたびたびあった。しかし、チョコレートの箱に由来するビートルズの曲は、ジョージ・ハリスンの "Savoy Truffle” が最初だった。歌詞の多くの部分とタイトルは、マッキントッシュの《グッド・ニュース》というチョコレートにちなむ。ジョージが後に明らかにしたところでは、彼はエリック・クラプトンのチョコレート中毒に付き合っているうちに、片手に《グッド・ニュース》、片手にギタ 一という状態に至ったのだそうだ! "Savoy Truffle" のレコーディングは、トライデントとアビィ・ロードの両方で行なわれた。この日はドラムス、ベー ス、リード・ギターから成るベーシック・トラックを録音。この曲の8トラック・レコーディングに、ジョン・レノンは 一切参加していない。

 

But what is sweet now turns so sour」は、

何かを「甘い」「酸っぱい」で例えていそうですね。

 

sweet」は甘いの意味の他に

sweet

  • 優しい、思いやりのある、親切な、善意の、人柄のいい
  • 快い、楽しい、感じの良い、魅惑的な、ほれぼれする、気持ち良い、心地良い、すてきな、素晴らしい、興味をそそる、きれいな、しとやかな
  • 好きで、最愛の、大切な、いとしい
  • 〈話〉〔人が〕優しい、かわいい

sweet甘い、砂糖を入れた、甘口の、甘みの強い、香りのよい、調子のよい、甘美な、声の美しい、気持ちよい、楽しい

 

sour」は酸っぱいの意味の他に

sour : 意地の悪い、ひねくれた、不機嫌な、気難しい、(…を)嫌って

sour : 〔人が〕不機嫌になる、ひねくれる、気難しくなる

   〔関係・状況などが〕悪化する、気まずくなる

 

 

ジョージが謝ったこと

「The COMPLEATE BEATLES Recoding sessions」マーク・ルウィーソン著 

内田久美子訳 200ページ

 

Friday 11 October/10月11日(金)

トライデントで録音した "Savoy Truffle" には、まだ加えるべきものがあった。そのひとつが、この日の午後3時間のセッションで録音されたブラスのオーバータブだ。「ジョージ・マーティンが僕に、"Savoy Truffle" のスコアを書いてごらんと言ったんだ」とクリス・トーマス。「正直なところ、すごく苦労したよ」。このオーバーダブのために6人のサックス奏者 ―― ロナルド・ロス、バーナード・ジョージ(以上バ リトン)、アート・エレフソン、ダニー・モス、ハリー・クライン、デレク・コリンズ(以上テナー)が招集された。
 ブライアン・ギブソンが言う。「セッション・マンのプレイは最高だった ―― 優秀なブラス・セクションの勢いのあるプレイほどスカッとするものはないよ。すばらしいサウンドだったんだ。ところがそのサウンドを録ったとたん、ジョージがケン・スコットのほうを向いて、『よし、ディストーションをかけるぞ』と言ったのさ。それで僕は2台のハイ・ゲイン・ アンプをオーバーロードにして、わざと大量のディストーションを生じさせ、ブラスのサウンドをメチャクチャに壊さなきゃならなかった。ミュージシャンたちがプレイバックを聴きにコントロール・ルームへ上がってくると、ジョージは彼らにこう言ったよ、「聴いてもらう前に、僕は君たちのすばらしいサウンドに手を加えたことを謝っておかなくてはいけない。申し訳ないことをしたけれど、これが僕のやりたいことなんだ!』。彼らは自分たちの見事なサウンドが台なしになっ たのを聴いて、喜んではいなかったが、それがジョージのやりたいことなら、それに貢献するのが自分たちの仕事だと理解していた」


ジョージらしいですねラブラブ

 

 

『GOOD NEWS』アソートチョコについて

第二次世界大戦が始まるずっと前、1980年代。

イングランド、ヨークシャ州に、二つのお菓子屋さんがありました。

ロウントリー社 と ジョン・マッキントッシュ社

ロウントリー社は、1933年に『Black Magic』というチョコレートの詰め合わせを発売しました。

 

ロウントリー社の『Black Magic』に対抗して、

ジョン・マッキントッシュ社が1960年に発売したのが、

GOOD NEWS』というチョコの詰め合わせです。

 

11個入り                 11個×2=22個入り

   

 

 

 

11種類入っています!

 

ジョージが「it's ‘good news’」と歌う[Verse 1]は、全部『GOOD NEWS』のチョコでした。

[Verse 2]の出てくる3つチョコは、ジョージが考えた空想のチョコでした。

 

クリームタンジェリン モンテリマートジンジャー・スリングコーヒー・デザート サボイ・トリュフ

トフィー&チェリー・カップ ココナッツ&キャラメル

パイナップル・トリート アーモンド・サンデー

ヌガティーヌ・カップ トフィー・クリーム・ブラジル

 

 

ジョージが "Savoy Truffle" を作った翌年、

1969年に、ロウントリー社 と ジョン・マッキントッシュ社は合併。

1988年に、スイスの会社、ネスレに45億で買収されました。

同じ年、『Good News』アソートは発売中止になっています。

残念。食べてみたかった!

 

 

ちなみに、ロウントリー社が作ったチョコレートに『キットカット』があります。

日本には、ロウントリー社 と ジョン・マッキントッシュ社が合併した4年後の

1973年(昭和48年)に、初上陸ました。

その当時の包装には「Mackintosh’s KitKatと書かれてありました。懐かしい。

現在はネスレ(スイスの会社)が販売していますが、1988年まではイギリスのお菓子でした。

 

↓のコメントにあるように、今より硬くて、4列で細長く、銀紙に包んであったんですよ!

ザ・ビートルズもエリック・クラプトンも、

『GOOD NEWS』の他に『Kit Kat』も食べていたのかなぁと妄想すると

『Kit Kat』を食べるとき、楽しくなりますね。

 

 

ジョージの息子「ダニー」が歌う"Savoy Truffle"

 

 

辞書

情報提供元(著作権者)Weblio英辞郎goo辞書

have : 〔+目的語+過去分詞〕〈もの・人を〉〈…して〉もらう,〈…〉させる.

    例文 When did you last have your hair cut? 

      この前髪を刈ってもらったのはいつですか.

  英辞郎例文 have a wisdom tooth pulled out 親知らずを抜いてもらう

        have an aching tooth pulled out 痛む歯を抜いてもらう

after : 【順序・序列】…のあとに(解説的語義)

taste : 味覚、味感、味、風味、少量、気味、あじ、経験、(個人的な)好み、趣味

all the time : その間中ずっと、いつも、常に

apart : (時間・空間的に)離れて、別れて、別々に、離れて、離れ離れに、ばらばらに、一方へ、わきへ、(ある目的・用途のために)別にして、個別的に

really :  〔時に文修飾〕実際に,本当に,間違いなく;実際には,ほんとうは;〔疑問〕はたして

blow down :  〔風が物を〕吹き落とす[倒す

cut through :  ~を通過[横断]する

       〔刃物で〕切り開く、突き刺す

       〔手続きなどを〕手早くすませる

show : 〔+間接目的語+直接目的語〕〈人に〉〈…を〉(示して)教える.