"Everybody's Got Something To Hide Except Me And | タコさんの庭

タコさんの庭

ビートルズの歌詞和訳に挑戦

"Everybody's Got Something To Hide Except Me And My Monkey"

Writers : credited Lennon-McCartney (by John Lennon )

Artist :  The Beatles

Recorded : 1968/06/26, 27, 7/1  EMI Studios

Released : 1968/11/22 「The Beatles」C面4曲目

2018/09/11「The Beatles 」Special Edition

       (2018 Mix)

                    (Esher Demo) 

                    (Unumbered Rehearsal)                                                                    

 

2024年4月8日訂正・追記あり。

 

歌詞は色々ありました。

 

 

どれが正しいのかわかりませんが、以下の歌詞で訳しました。違っているかもしれません。

     <歌詞和訳>"Everybody's Got Something To Hide Except Me And My Monkey" 

   邦題 "エブリボディーズ・ゴット・サムシング・トゥ・ハイド・エクセプト・ミー・アンド・マイ・モンキー"

      僕と僕のモンキー以外 誰でもなにかしら隠していることがある

[Verse 1]

Come on, come on
Come on, come on
Come on is such a joy
Come on is such a joy
Come on is take it easy

Come on is take it easy

    カモン カモン

    カモン カモン

    カモン, それは「とても喜ばしいこと」

    カモン, それは「とても喜ばしいこと」

    カモン, それは「気楽にいけよ」

    カモン, それは「気楽にいけよ」

    

[Chorus]

Take it easy
Take it easy
Ev'rybody's got something to hide 

Except for me and my monkey

    気楽に行こうぜ

    気楽に行こうぜ

    誰でもなにかしら隠していることがある

    僕と僕のモンキーは例外として

 

[Verse 2]

The deeper you go, the higher you fly
The higher you fly, the deeper you go
So come on, come on

Come on is such a joy
Come on is such a joy
Come on is make it easy
Come on is take it easy

    より深い所へ君が進めば より高い所へ君は飛ぶ

    より高い所へ君が飛べば より深い所へ君は進む

    だから カモン カモン

    カモン, それは「とても喜ばしいこと」

    カモン, それは「とても喜ばしいこと」

    カモン, それは「気楽にやれよ」

    カモン, それは「気楽にいけよ」

    

[Repeat Chorus]

Take it easy
Take it easy
Ev'rybody's got something to hide 

Except for me and my monkey (Yeah)

    気楽に行こうぜ

    気楽に行こうぜ

    誰でもなにかしら隠していることがある

    僕と僕のモンキーは例外として

 

[Verse 3]

Your inside is out, when your outside is in
Your outside is in, when your inside is out
So come on, come on

Come on is such a joy
Come on is such a joy
Come on is make it easy
Come on is make it easy

    君の内面は 君の外面が中に入った時に 表に出る

    君の外面は 君の内面が表に出た時に 中に入る

    だから カモン カモン

    カモン, それは「とても喜ばしいこと」

    カモン, それは「とても喜ばしいこと」

    カモン, それは「気楽にやれよ」

    カモン, それは「気楽にやれよ」

 

[Chorus]

Make it easy
Make it easy
Ev'rybody's got something to hide 

Except for me and my monkey (Hey)

    気楽にやろうぜ

    気楽にやろうぜ

    誰でもなにかしら隠していることがある

    僕と僕のモンキーは例外として

 

[Outro]

C'mon c'mon c'mon c'mon

   カモン カモン カモン カモン

 

 

????

ジョンは、「me and my monkey」を「ぼくとヨーコのことだよ」と言っています。

「ジョン・レノン&オノ・ヨーコ プレイボーイ・インタビュー1980完全版」

デヴィッド・シェフ著 山川真理訳 332ページ

 

――〈エヴリボディーズ・ゴット・サムシング・トゥ・ハイド・エクセプト……〉。


ジョン : 〈……ミー・アンド・マイ・モンキー〉だ。この1行が気に入ったんで曲にしたんだ。 ぼくとヨーコのことだよ。ぼくたち二人以外のあらゆる人間が異常に思えたんだ。二人は満ち足りた愛の世界にいた。恋をしているときは、何もかもが透明で開放的だ。でもまわりの連中はみんな神経をピリピリさせてた。「彼女はこのスタジオで何をしているんだ? なぜ彼と一緒にいる んだ?」ってね。周囲は狂ったように騒ぎ立てていた。ぼくたちはただ、いつも一緒にいたかっただけなのに。

 

 

そしてジョージは、

"Everybody's Got Something To Hide Except Me And My Monkey" の歌詞は、インド滞在中にマハリシ・マヘーシュ・ヨーギーが言った言葉だと話しています。

「ザ・ビートルズ・アンソロジー DVD-BOX」の「7」で、そのことを話しているジョージの姿を見ることができます。以下はその英語字幕です。

There were lots of things the Maharishi had said - like that songs C'mon c'mon

C'mon it's such a joy

Ev'rybody's got something to hide except for me and my monkey

Apart from the  bit about the mokey, that was just what Maharishi used to say

マハリシが言った言葉はたくさんある。その歌のように「C'mon c'mon」や「C'mon it's such a joy」や「Ev'rybody's got something to hide except for me and my monkey」

モンキーについての少しの部分を除いて、それはただマハリシがよく言っていたことだった。

 

 

"Everybody's Got Something to Hide Except Me and My Monkey" was one of many songs written by John Lennon in or shortly after the Beatles' return from Rishikesh in India, where they studied Transcendental Meditation with Maharishi Mahesh Yogi. The lyrics contain some of the Maharishi's favourite sayings relating to the meditation experience. According to George Harrison, aside from the reference to a monkey, the lyrics were almost entirely taken from the Maharishi's pronouncements; Harrison gave "Everybody's got something to hide" and "Come on is such a joy" as examples of their teacher's pet sayings. In the case of the latter, the Maharishi's full teaching was: "Come on. It's such a joy. Take it easy. Take it as it comes. Enjoy!"

 

"Everybody's Got Something To Hide Except Me And My Monkey" は、ビートルズがマハリシ・マヘシュ・ヨーギから超越瞑想を学んだインドのリシケシから帰国中、または帰国直後にジョン・レノンによって書かれた多くの曲のうちのひとつである。歌詞には、瞑想体験に関するマハリシのお気に入りの言葉がいくつか含まれている。ジョージ・ハリスンによると、猿のくだりを除けば、歌詞はほとんど完全にマハリシの声明(せいみょう)から取られたとのこと。ハリソンは、師のお気に入りの言葉の例として "Everybody's got something to hide"と "Come on is such a joy" を挙げた。後者の言葉のマハリシの完全な教えはこうだった。

"Come on. It's such a joy. Take it easy. Take it as it comes. Enjoy!"

 

マハリシの言った言葉を訳すとこんな感じでしょうか。

"Everybody has got something to hide" (誰しも隠していることがある)

"Come on is such a joy" (カモンはとても喜ばしいことである)

"Come on. It's such a joy. Take it easy. Take it as it comes. Enjoy!"

(カモン。それはとても喜ばしいことです。気楽に構えなさい。来るものは受け入れなさい。楽しみなさい。)

マハリシは「何事も気楽に構え来るものはカモンと受け入れて楽しみなさい」と教えているのでしょうか。

 

1968年2月15日

ジョンは、妻シンシアとジョージとパティと一緒に、マハリシから超越瞑想を学ぶため、インドへ向けてロンドンを発ちました。

シンシアはインドで、ジョンといい関係を取り戻すことを願っていました。

「ジョン・レノンに恋して」シンシア・レノン著 吉野由樹訳 262ページ

 

 インドへ出かける少し前に、ジョンはデレク・テイラー といっしょに週末を過ごした。デレクは元ジャーナリストで、その後ビートルズのスポークスマンとなり、信頼のおけるわたしたちの仲間でもあった。デレクとジョアン夫人のあいだには五人の子どもがいて、郊外の大きな家でとても幸せそうに暮らしていた。週明けにジョンが帰ってくると、わたしを抱きしめて、こんなことを言った。「もっともっと子どもを作ろうよ。そして、ほんとうに幸せになろう」
 わたしの指のあいだからするりと抜けるように、ジョンが遠ざかっていくという思いをますます強くする一方で、こういう瞬間のたびに、まるで昔となにひとつ変わっていないような感覚にとらわれた。ジョンはドラッグを断っていて、ほとんど元のままのジョンに戻ったように思えた。 「がんばればきっとうまくいくよ。インドに行ったら、ふたりだけの時間ももてるし、すべてがうまくいく」。ジョ ンの言うことが正しければ、どれだけいいだろうと思った。 

 

しかし、インドに行ったジョンは、シンシアに対して冷たくなりました。

 

「ジョン・レノンに恋して」シンシア・レノン著 吉野由樹訳 266ページ 

 

 その一方で、わたしはこの旅が、期待していたような第 このハネムーンにはなりえないと絶望を感じはじめていた。ジョンはだんだん冷たくなり、わたしを敬遠するようになっていた。朝早く起きて部屋を出て行ってしまう。わたし にはほとんど話しかけないし、一~二週間もすると、もっとゆったりできるように別の部屋に移りたいとまで言いだした。それ以来、ジョンは事実上わたしを無視しはじめた。わたしと一対一のときも、みんなの前でも。ほかの人たちは、そのことに気づいても気づかないふりをしていた。
 ジョンがなぜそんな態度をとるのか、なんとか理解しようと努めた。お願いだから、どこがいけなかったのかその理由を聞かせて欲しいと、ジョンに頼んでもみた。ジョンは瞑想の影響が現れただけだと言って、わたしをはねつけ た。「こういう修行中は、普通の感覚ではいられないんだ。ぼくは自分の内面を見つめようとしているだけだ。きみのこととはなんの関係もない。だから、いい加減にして放っておいてくれ」
 そのときはわたしも知らなかったのだけれど、ジョンは毎朝、オノ・ヨーコからの手紙が来ていないか確かめに、郵便局まで大急ぎで行き来していたのだ。ヨーコはほぼ毎日、手紙を書き送ってきていた。そのことをあとから知ったとき、わたしはひどく傷つけられた気持ちになった。

ジョンとシンシアがインドからロンドンに戻ってきたのは、4月12日でした。

2ヶ月のインド滞在中に、ジョンの想いは、洋子さんへと膨らんでしまったのですね。

私が思ったのは昭和の歌謡曲 郷ひろみの「よろしく哀愁」です。

会えない時間が

愛 育てるのさ

目をつぶれば 君がいる

 

2024年4月8日追記

ジョンはシンシアに旅行に行くよう提案してきたそうです。

「ジョン・レノンに恋して」シンシア・レノン著 吉野由樹訳 269ページ

それから数週間ほどしたころ、ジョンが旅行に出たらどうかと言ってきた。マジック・アレックス、ジェニー、ドノヴァン、ジプシーというメンバーに加わって、ギリシアで二週間滞在するという旅だ。ジョンが行かないのなら、行きたくないと言った。以前、ジョンが仕事で忙しかった ので母とジュリアンとわたしの三人だけでイタリアに行ったことはあったけれど、それは珍しいことだった。そのとき以外にジョンと離れて休暇を過ごしたことはない。 「今はやらなきゃいけないことがたくさんあって、ぼくは行けないんだ。でも、きみは行けよ。きっと元気が出るよ」。ためらいはあったけれど、ジョンがどうしてもと勧めるので、けっきょくは出かけることにした。

 

1968年5月19日

シンシアがマジック・アレックスとパティの妹ジェニー・ボイドと3人で

ギリシャへ旅行に行っている間に、ジョンは洋子さんに電話をしました。

インドから戻った時、ぼくらは電話で話した。ぼくが彼女に電話した時は真夜中で、シンシアは出かけていた。ぼくは彼女のことをもっと良く知るのは今だ、と思った。そして彼女は家にやって来たけど、ぼくは何をしていいか分からなかった。だからぼくらは2階のスタジオに行って、ぼくが作ったテープを、コメディー風のもの、電子音楽風のものまで全て聞かせた。彼女はすごく感激して、一緒に曲を作ってみようと言ってきた。そして出来上がったのが『「未完成」作品第1番~トゥー・ヴァージンズ』だった。ぼくらが『「未完成」作品第1番~トゥー・ ヴァージンズ』に取りかかったのは真夜中で、終わったのは夜明けだった。そしてぼくらは夜明けの中で愛し合った。それはとても美しいものだった」

 

その4日後、ジョンは公の場に洋子さんを連れて行っています。

5月22日
ジョージとジョンはヨーコと一緒にロンドンのニ ュー・キングス・ロード161に店舗を構えた、アップルの2番目のブティック、アップル・テイラーリン グ(シビル&シアトリカル)の開店発表記者会見 に参加した。

 

そして、5月26日

その時はまだ題名がなかった"Everybody's Got Something To Hide Except Me And My Monkey" の元となる歌が、ジョージの家でレコーディングされています。

イーシャ・デモと呼ばれるその音源は、メロディーは最終バージョンと違いますが、

Ev'rybody's got something to hide except for me and my monkey」のラインはもうあります。

 

洋子さんと結ばれて1週間で、

Ev'rybody's got something to hide except for me and my monkey

(誰でもなにかしら隠していることがある, 僕と僕のモンキーは例外として)と歌うジョン。

それってつまり『僕と洋子の間には隠し事は何もない』と言っているようなもので…????

二人の愛の深さに、言葉がありませんうずまき??

 

 

[Verse 1]

Come on, come on
Come on, come on
Come on is such a joy
Come on is such a joy
Come on is take it easy

Come on is take it easy

    カモン カモン

    カモン カモン

    カモン, それは「とても喜ばしいこと」

    カモン, それは「とても喜ばしいこと」

    カモン, それは「気楽にいけよ」

    カモン, それは「気楽にいけよ」

 

ジョージが言うように、すべてマハリシの言葉なんだと思います。

 

「Come on is such a joy」なのか「Come on, it's such a joy」なのか、

「Come on is take it easy」なのか「Come on, it's take it easy」なのか、

歌詞を確定することができず、判断がつきませんでした。

どちらににしても、

マハリシからの教えにあった「Come on」という言葉を違う言葉で、ジョンは説明したかったのだと妄想して、この訳になりました。

 

 

[Chorus]

Take it easy
Take it easy
Ev'rybody's got something to hide 

Except for me and my monkey

    気楽に行こうぜ

    気楽に行こうぜ

    誰でもなにかしら隠していることがある

    僕と僕のモンキーは例外として

 

洋子さんがいることでピリピリしている人たちに歌っているのか…

自分への鼓舞なのか…

 

Ev'rybody's got something to hide」の

Ev'rybody's got」は「Ev'rybody has got」だと思います。

have got : もっている、しなければならない、する必要がない、(…に)ちがいない、きっと(…の)はずだ

 

monkey」について、私が好きなサイトのTaiyo Fujitsukaさんが、

「ジョンの背中にヨーコを模した猿がしがみついているという風刺画を見つけたことが、この曲のインスピレーションとなったそうです。」と書いてありました。

どこからの情報なのか知りたかったので探したのですが、みつけられませんでした。

以下はTaiyo Fujitsukaさんのサイトです。

 

ウキペディアには

「ポール・マッカートニーを含む多くのリスナーは、本作の歌詞がヘロインについての言及だと推測していた」とあり、

バリー・マイルズ著 「ポール・マッカートニー/ メニー・イヤーズ・フロム・ナウ」653ページには、ポールの言葉で

「彼の歌にもヘロインに言及する歌詞が出てくるようになった。――途中略―― ジョンは "フィックス"とか "モンキー"とか、他のメンバーが関わってもいない世界の専門用語を使い始めた。」と書いてありますが…

 

私は、「ジョンの背中にヨーコを模した猿がしがみついているという風刺画」の方がイメージが膨らみます。

風刺画であっても、ジョンの背中にしがみついているモンキーの洋子さんが、

ジョンにとっては愛おしくかわいかったのだと思いました。

 

ジョンは、マハリシの言葉どおりに、

気楽に考えて自分の所にまっすぐとやっとくる洋子さんを受け入れ楽しむことを

選択したのだと思いました。

 

 

「come on」

"Please Please Me" を訳した時に勉強したのですが…

「come on」には「こっちに来て」「おいで」「行こう」の他に、

「急げ」の Come on!

「頑張れ」の Come on!

「お願い」の Come on!

「挑発」の Come on!

「まさか」の Come on!

「いい加減にして」の Come on!

「相手を励ます大丈夫だよ」の Come on!

「落胆した時に使う」Come on!  

「イライラした時」の Come on!

「相手を説得する」Come on!

が、あるそうです。

 

「come on」難しいですね!

 

辞書

情報提供元(著作権者)Weblio英辞郎goo辞書

such : このような、こんな、そんな、あんな、…のような、あれほどの、あんなに、このように、非常に、とても

joy : 可算名詞 喜びの種[もと].

joy : 大きな喜びのもと,とても楽しいこと

take it easy気楽にやる、のんきに構える、あせらない、無理をしない、さよなら!、じゃあね!

except : …を除いては、…のほかは、…する以外(は)、…(の場合)以外では、…でなければ

except for :  …(の点)を除いては、…を別にすれば、…がなければ、…がなかったなら

make it : うまくやり遂げる、成功する、間に合う、都合をつける、(…と)セックスする