"Wait" | タコさんの庭

タコさんの庭

ビートルズの歌詞和訳に挑戦

"Wait" 

Writers : credited Lennon-McCartney  ( by John Lennon and Paul McCartney )

Artist : The Beatles

Recorded : Thursday1965/06/17, Thursday1965/11/11 EMI Studios

Released : 

Friday1965/12/03(UK) 「Rubber Soul」B面 5曲目

Saturday1965/12/06(US) 北米オリジナル盤「Rubber Soul」B面 5曲目

2009/09/09 「Rubber Soul」[Remastered]

          

              <歌詞和訳> "Wait" 邦題 "ウェイト"

            待っていてくれ 

[Verse 1]

It's been a long time, now I'm coming back home
I've been away now, oh how I've been alone

    久しぶりに これから僕は家に帰る

    離れていたそのとき oh どんなに僕は孤独だったことか

 

[Chorus]

Wait till I come back to your side
We'll forget the tears we cried

    待っていてくれ 僕が君のそばにもどるまで

    僕らは 流した涙を忘れるだろう

 

[Verse 2]

But if your heart breaks, don't wait, turn me away
And if your heart's strong, hold on, I won't delay

    だけどもし君の心が折れていたら 待たないで 僕の受け入れを断ってくれ

    そしてもし君の心が強かったら 続けていこう 僕は先延ばしにしたくない

 

[Repeat Chorus]

Wait till I come back to your side
We'll forget the tears we cried

    待っていてくれ 僕が君のそばにもどるまで

    僕らは 流した涙を忘れるだろう

 

[Bridge]

I feel as though you ought to know
That I've been good, as good as I can be
And if you do, I'll trust in you
And know that you will wait for me

    僕のできる限りいい人でいたことを 

    君はわかっているはず そんな気がする

    そして君がわかっているなら 僕は君を信じよう

    君が僕を待ってることを知ろうと思う

 

[Repeat Verse 1]

It's been a long time, now I'm coming back home
I've been away now, oh, how I've been alone

    久しぶりに これから僕は家に帰る

    離れていたそのとき oh どんなに僕は孤独だったことか

 

[Repeat Chorus]

Wait till I come back to your side
We'll forget the tears we cried

    待っていてくれ 僕が君のそばにもどるまで

    僕らは 流した涙を忘れるだろう

 

[Repeat Bridge]

I feel as though you ought to know
That I've been good, as good as I can be
And if you do, I'll trust in you
And know that you will wait for me

    僕のできる限りいい人でいたことを 

    君はわかっているはず そんな気がする

    そして君がわかっているなら 僕は君を信じよう

    君が僕を待ってることを知ろうと思う

 

[Repeat Verse 2]

But if your heart breaks, don't wait, turn me away
And if your heart's strong, hold on, I won't delay

    だけどもし君の心が折れていたら 待たないで 僕の受け入れを断ってくれ

    そしてもし君の心が強かったら 続けていこう 僕は先延ばしにしたくない

 

[Repeat Chorus]

Wait till I come back to your side
We'll forget the tears we cried

    待っていてくれ 僕が君のそばにもどるまで

    僕らは 流した涙を忘れるだろう

 

[Repeat Verse 1]

It's been a long time, now I'm coming back home
I've been away now, oh, how I've been alone

    久しぶりに これから僕は家に帰る

    離れていたそのとき oh どんなに僕は孤独だったことか

 

 

情報提供元(著作権者)Weblio

参考辞書 英辞郎goo辞書

(引用できない英辞郎goo辞書を使って訳した場合は、その単語や慣用句を太字斜体にしてあります)

It's been a long time久しぶりです

now 

come back home 家に帰ってくる
away 離れて、向こうに(行って)、(遠く)離れて、別の所にいて、不在で、別の場所に(しまって、片づけて)、あちらへ、去って、なくなって

now 今、現在、今では(もう)、目下の事情では、今すぐに、直ちに、たった今、今しがた、今や、そのとき

how : [感嘆文に転用して]まあ何と,いかに
   例文 How I wish I could travel (a)round the world! 

     世界旅行ができたらどんなによいだろう.

alone ただひとりで、孤独で、ひとりで、孤立して、ただ…だけ、…のみ

come back 帰る、戻る、思い出される、復活する、返り咲く、言い返す、しっぺ返しする

side 可算名詞 [通例単数形で] (人の)かたわら,そば,わき.
forget 忘れる、(…を)忘れる、思い出せない、忘れてしない、置き忘れる、持ってくるのを忘れる、(…を)ないがしろにする、無視する、われを忘れる、かっとなる

cry 
break 

away 離れて、向こうに(行って)、(遠く)離れて、別の所にいて、不在で、別の場所に(しまって、片づけて)、あちらへ、去って、なくなって

turn away 追い払う、支持しない、同情しない

strong 〈精神力・記憶力など〉強い,強力な.

hold on 続けていく、持続する、つかまっている、(困難にめげずに)踏みとどまる、持ちこたえる、がんばる、(電話を)切らずに待つ、(ちょっと)待つ、やめる

delay : (…を)遅らせる、(…を)延ばす、延ばす

delay : 

feel 〔+as if〕〈人が〉〈(まるで)…のような〉気がする 《★as if の代わりに as though,また 《口語》 では like も用いる
   例文 He felt as if he were [was] stepping back into the past. 

    彼はまるで過去の世界に踏み戻っていくような感じだった 

《★【用法】 as if 節 中で 《口語》 では直説法が用いられることが多い》.

feel as if 感じられる、思われる、気がする

ought …すべきである、…するのが当然である、…したほうがよい、…のはずである、…に決まっている

know 知る、知っている、(…が)わか(ってい)る、思えない、(…で)ないと思う、(…が)知る、知り合いである、懇意である、交際している、(…を)熟知している

good 〈子供が〉おとなしい,行儀のよい.
    例文 Be good (while I'm away). 

       (私が留守の間)いい子にしていなさいね.
       There's [That's] a good boy [girl]. 

       いい子だからね(そうしておくれ); (よくしてくれた)いい子だね.

as good as (…も)同然、(…したも)同様

trust 

will [意志未来を表わして]
[1 人称の主語に伴い,発話時の話者の意志を表わし,約束・諾否・主張・選択などを示して] …するつもりである,…しようと思う 

wait for 〔+for+(代)名詞〕〔…を〕待つ 

 

????

バリー・マイルズ著 「ポール・マッカートニー/ メニー・イヤーズ・フロム・ナウ」翻訳 竹林 雅子 372ページ

 

『ラバー・ソウル』の残りの曲、"ウェイト" はそもそもは『ヘルプ!』の撮影中のバハマでサウンドトラック用として書かれた曲だった。ビートルズは撮影の合間やオフの日を、海辺近くの家で過ごしていた。11歳で「シェーン」(一九五三年)に出演し、またテレビ・ドラマ『ジェイミー』でも有名になったブランドン・デ・ウィルデと、彼らはバハマで知り合った。 大人の役に挑戦しようと1963年に「ハッド」でポール・ニューマンと共演した彼は、ハリウッドでピーター・フォンダやデニス・ホッパーらとつるんで麻薬に興じるメンバーの一人となった。その後、1972年6月に自動車事故で死亡したが、グラム・パーソンズの『イン・マイ・アワー・オブ・ダークネス』は彼に捧げられた映像レクイエムである。ポール「いい奴でね、僕らの活動に驚嘆していたよ。いわゆるブラット・パックと言われる俳優さ。取り留めもなくお喋りしながら、"ウェイト"を作曲していたら、その様子を面白そうに眺めていたよ あれは僕の曲だ。ジョンは殆ど協力していない。記憶違いの可能性もあるけれど」。

ポールの本「The Lyrics」には載っていませんでしたが、

「I」をポール、「you」を恋人ジェーンだと妄想して訳してみました。

 

 

[Verse 1]

It's been a long time, now I'm coming back home
I've been away now, oh how I've been alone

    久しぶりに これから僕は家に帰る

    離れていたそのとき oh どんなに僕は孤独だったことか

 

how I've been alone」の訳は

秋山直樹さんが書いた本「ビートルズ英語読解ガイド 増補版」を参考にして

「どんなに僕は孤独だったことか」にしました。

「ビートルズ英語読解ガイド 増補版」より

Oh how I've been alone! は感嘆文。「どんなに孤独だったことか!」というような強い感情を、感動するように表現する文である。前述の三つの対訳には記されていないが、正式に書く際は感嘆符を付ける。

 

[Verse 2]

But if your heart breaks, don't wait, turn me away
And if your heart's strong, hold on, I won't delay

    だけどもし君の心が折れていたら 待たないで 僕の受け入れを断ってくれ

    そしてもし君の心が強かったら 続けていこう 僕は先延ばしにしたくない

 

 

turn me away」の訳に迷いました。

turn away」には意味がいっぱいありました。

Eゲイト英和辞典での「turn」の意味
①((turn away))〈…から〉顔をそむける〈from〉;((turn away))(顔など)をそむける,(視線など)をそらす
She turned away from him abruptly.
彼女は突如彼から顔をそむけた
②((turn away))〈…から〉離れていく,別れる〈from〉
③((turn away))…を追い払う;…の受け入れを断る
They turned him away at the door.
彼らは彼を門前払いにした
④((turn away))〈…からの〉申し出を拒否する〈from〉
They turned away from offering them help.
彼らは援助の申し出を拒否した

 

hold on」の意味も色々あり迷いました。

hold on 続けていく、持続する、つかまっている、(困難にめげずに)踏みとどまる、持ちこたえる、がんばる、(電話を)切らずに待つ、(ちょっと)待つ、やめる

hold on 
自しっかりつかむ,手を放さない,しがみつく
他(ピンなどで)…をとめる,固定する≪with≫
自〔命令文で〕((略式))止まる,やめる,ちょっと待つ
自(人・順番などを)待つ
自((略式))(電話を切らないで)待つ
自(危険・困難な状況で)がんばる,踏みとどまる,持ちこたえる,耐える
自〈人・船などが〉進み続ける
自〈雨・風などが〉続く

「待つ」という意味もありました。

その1行前が「don't wait」(待たないで)なので、その反対の「待っていて」という訳でも意味は繋がりますね。

 

I won't delay」の「delay」という単語を私は初めて見ました。

どの辞書も「 遅らせる」と「先に延ばす」という意味がありました。

ポールには「delay」という単語を使う意味があったのだと考え「先に延ばす」を選びました。

delay

〔~を〕先延ばしにする、〔~の〕時期を後ろにずらす
  I've delayed my retirement because I love my work. 

  私は自分の仕事が大好きで、退職を遅らせてきました。
〔~の進行などを〕遅らせる
  The bus was delayed due to a traffic jam. :交通渋滞でバスが遅れた。
〔人を〕遅刻させる

 

これは妄想です。

映画「Help!」の撮影前、ポールとジェーンには涙を流すほどの出来事がありました。

ポール「ジェーン、僕は君と一緒に暮らしたいんだ。今度は信じてくれ。」

ジェーン「あなたが誠実でいれば、私はあなたを待っているわ」

ポールは約束を守りました。

家に帰る道中ポールは、ジェーンが待っていてくれるのか、その返事にどきどきしています。

ジェーンと一緒になりたい。先に延ばしたくはない。

君を信じて、君が僕を待ってることを知ろうと思う。

以上、妄想でした。

 

ポールは、ジェーンの家に居候していましたが、1965年4月13日家を購入しました。

ジェーンと二人で暮らすこと、もっと言えば結婚を楽しみにしていたと妄想し、

I won't delay」を「僕は先延ばしにしたくない」と訳しました。

 ポールはカヴェンディッシュ・アヴェニューに、リージェンシー時代の三階建ての建物を見つけた。ロード・クリケット場の奥にある閑静な住宅地で、角にはヴィクトリア時代の郵便ポストが少し傾いて立っており、赤く塗られた女王のモノグラムがしっかりと残っていた。家は高い壁と黒い鉄門の奥にあり、柱付きの玄関までは階段があった。横のガ レージにはアストン・マーティンの他に、黒窓で広いホイールベースのミニが駐車されていた。
 ポールは1965年4月13日にこの家を四万ポンドで購入し、ジョンとマリーナのアダムス夫妻に改装を依頼した。
 ジョン・ダンパーの姉夫婦であるアダムス夫妻の建築家としての初仕事は、ピーター・アッシャーの部屋の改装だった。ウィンポール・ストリートの家をこよなく愛したポールが、友人でもある二人に仕事を任せたのは当然の成り行きだっ た。「あんな変わった打ち合わせはしたことないね」とジョン・アダムスは言う。「地下室からキャベツの匂いがするような家にして欲しいとポールに頼まれた。明らかにアッシャー家の影響だね」。億万長者でありながら、ポールは不動産にお金を注ぎ込むことはせず、部屋の改装費用も当初は五千ポンドしか予定していなかった。最終的に二万ポンドを費やした改装の中で、一番の贅沢品は玄関に立てたヴィクトリア時代の外灯だった。
 改装には予想以上の時間がかかり、ポールは1966年3月下旬にようやくこの家に引っ越して、ウィンポール・ス トリートから荷物を持ち込んだ。二年半お世話になったお礼に、ポールはウィンポール・ストリートの家の外観を塗り替えた。

 

ポールは家を購入した4日後に家具を見に行っています。新居に住むことを楽しみに家具選びをしたポールを妄想しました。

1965年4月17日
 ポールはこの日、 自分の新居の家具を買うために、布製のハンチング、メガネ、つけ髭、そして大きなオーバーコートという変装をしてハーロウ・ ロードとポートベロー・ロードに出かけた。だがラレッドブローク・グローブのバーテンダーを騙すことはできなかった。ポールがアイルランド訛りで「あの強いのを一滴垂らしたやつをくれ」と言うとすぐに彼と気づいたのだ。

 

実際、ポールとジェーンが婚約したのは、そのずっと先です。

ウキペディア ジェーン・アッシャーより

ジェーンとポールは、1967年12月25日に婚約発表し、1968年2月~3月、二人でインドに旅行した。

 

[Bridge]

I feel as though you ought to know
That I've been good, as good as I can be
And if you do, I'll trust in you
And know that you will wait for me

    僕のできる限りいい人でいたことを 

    君はわかっているはず そんな気がする

    そして君がわかっているなら 君を信じよう

    君が僕を待ってることを知ろうと思う

 

「at」がついているのですが、英辞郎 の辞書に「as good as someone can be at」で
「《be ~》~に全力で当たる、~で持てる全ての力を出し切る」という意味がありました。

as good as I can be」を「僕のできる限り」と訳しました。


 

 

日本語版ウキペディア と 英語版ウキペディア

日本語版ウキペディア ウェイト (曲)より

「ウェイト」(Wait)は、ビートルズの楽曲である。本作は1965年12月3日に発売された6作目のイギリス盤公式オリジナル・アルバム『ラバー・ソウル』のB面5曲目に収録された。レノン=マッカートニーの作品。なお、作曲での貢献度について双方で食い違っておりポール・マッカートニーは1997年に出版された伝記で「ジョンが書いたと思う」とし、ジョン・レノンは1970年のインタビューで「これはポールの曲に違いない」としている。

英語版ウキペディア  Wait (Beatles song)より

"Wait" is a song by the English rock band the Beatles from their 1965 album Rubber Soul. The song is credited to the Lennon–McCartney partnership. In the 1997 book Many Years from Now, Paul McCartney recalls it as entirely his work. In a 1970 interview with Ray Connolly, John Lennon could not remember writing it, saying, "That must be one of Paul's."

英語版 Wait (Beatles song)を、www.DeepL.com/Translator(無料版)で訳すと

"Wait "は、イギリスのロックバンド、ビートルズが1965年に発表したアルバム『ラバー・ソウル』に収録されている曲。レノンとマッカートニーの共作とされている。1997年に出版された『Many Years from Now』の中で、ポール・マッカートニーはこの曲をすべて自分の作品だと回想している。1970年のレイ・コノリーとのインタビューで、ジョン・レノンはこの曲を書いたことを覚えておらず、"ポールの作品に違いない "と語っている。

でした。

 

日本語版と英語版、違いますね。

ウキペディアも慎重に読まなければいけませんね。