"When I Get Home" | タコさんの庭

タコさんの庭

ビートルズの歌詞和訳に挑戦

"When I Get Home" 

Writers : credited Lennon-McCartney (by John Lennon)

Artist :  The Beatles

Recorded : Tuesday,1964/06/02, EMI Studios

Released :  

Friday,1964/07/10(UK)「A Hard Day's Night」B面4曲目

Monday,1964/07/20(US)「Something New」A面4曲目

       

   <歌詞和訳>"When I Get Home"  邦題 "家に帰れば" 

         僕が家に着いたら

[Chorus]

Whoa-I, whoa-I
I got a whole lotta things to tell her
When I get home

    ちょっと待って僕は… ちょっと待って僕は…

    僕は彼女に話すことが物凄くたくさんあるんだ

    僕が家に着いたら

 

[Verse 1]

Come on, outta my way
'cause I'm a-gonna see my baby today
I've got a whole lotta things I gotta say to her

    いい加減にしてくれ 僕の行く道から離れて 

    なぜって 今日は僕のベビーに会う事になっている 

    僕は言わなきゃいけない事が物凄くたくさんある 彼女に

 

[Repeat Chorus]

Whoa-I, whoa-I
I got a whole lotta things to tell her
When I get home

    ちょっと待って僕は… ちょっと待って僕は…

    僕は彼女に話すことが物凄くたくさんあるんだ

    僕が家に着いたら

 

[Verse 2]

Come on, if you please
I got no time for trivialities
I've got a girl who's waiting home for me tonight

    いい加減にしてくれ どうがお願いだよ

    つまらない事に時間を使う余裕はないんだ

    僕のために家で待っている彼女がいるんだ 今夜は

 

[Repeat Chorus]

Whoa-I, whoa-I
I got a whole lotta things to tell her
When I get home

    ちょっと待って僕は… ちょっと待って僕は…

    僕は彼女に話すことが物凄くたくさんあるんだ

    僕が家に着いたら

   

[Bridge]

When I'm get in home tonight
I'm gonna hold her tight
I'm gonna love her till the cows come home
I bet I'll love her more
Till I walk out that door again

    今夜僕が家の中に入ったら

    僕は彼女をしっかり抱きしめるつもりだ

    いつまでも 彼女を愛そうと思う

    彼女をもっと愛すと僕は断言する

    僕があの扉を出て歩く時まで 再び

   

[Verse 3]

Come on, let me through
I got so many things I gotta do
I've got no bus'ness bein' here with you this way

    いい加減にしてくれ 僕を通させて

    僕がしなきゃいけないとてもたくさんの事があるんだ

    ここは君たちといる場所ではないんだ こんな風に

 

[Outro]

Whoa-I, whoa-I
I got a whole lotta things to tell her
When I get home. Yeah

I got a whole lotta things to tell her
When I get home

    ちょっと待って僕は… ちょっと待って僕は…

    僕は彼女に話すことが物凄くたくさんあるんだ

    僕が家に着いたら Yeah

    僕は彼女に話すことが物凄くたくさんあるんだ

    僕が家に着いたら

 

 

情報提供元(著作権者)Weblio

参考辞書 英辞郎

(引用できない英辞郎を使って訳した場合は、その単語,慣用句,例文を太字斜体にしてあります)

whoa : 

whole : 全体の、すべての、全…、完全な、無傷の、そっくりそのままの、まる…、ちょうど…、(部分に)分けない、まるのままの

lotta : 《短縮形》= lot of(多くの...)

a whole lot of : たくさんの…

    例文 That took a whole lot of time, didn't it?
      ものすごい時間がかかったね。

when : …した後すぐに.
      例文 Stop writing when the bell rings. 

         ベルが鳴ったらすぐに書くのをやめなさい.

get home : (家に)帰り着く、的中する、(ゴールなどに)到着する、十分に理解される
outta : 《口語》out of(~の外へ)の短縮形

out of : …の中から外へ、…の外へ、の中から、…の範囲外に、…の届かぬところに、から離れて、…を脱して、…がなくて、…を失って、が不足して

way : 道路、(古代ローマ人が造った)街道、(町の)通り、道筋、道、行く道、通り道、行く手、進む、行く

gonna : [going to のなまった形]

going to : 《be ~》~しそうだ◆差し迫っていることを表す。

     《be ~》~することになっている◆予定されていることなどを表す。

     《be ~》~するつもりだ◆発言をする時点よりも前に、そうすることを決めて(予定して)いた場合に用いられる

today : きょう(は)、本日(中に)、現今(では)、今日(は)、このごろは
gotta : =(have [has]) got to

gotta : 

if you please : どうぞ、できれば、すみませんが、(ところが)何と、どうでしょう、いいですか、気が向いたら
got no time for : 例文 I've got no time for that now.

             忙しくてそれどころじゃないよ。
             I've got no time to sit and talk.

             お前にかまってる暇はない。

have no time for : …の時間がない、にむだな時間をかけない、構ってやらない、…を嫌う   例文 I have no time for reading.本を読む時間[暇]がない.

have no time for : 

triviality : つまらないこと、平凡、つまらないもの

gotta : =have [has] got a

get in : (中に)入る、入り込む、(乗り物に)乗り込む、入ってくる、到着する、(家・会社などに)着く、当選する、(試験などのあとに)入学する、入会する、(…と)親しくなる

tight : 堅く結んだ、堅い、きつい、しっかり固定した、きつ(くてあけにく)い、空気の漏らない、(…の)通らない、防…、耐…、ぴんと張った

till the cows come home : 成句
((口))長い間,いつまでも★【由来】 乳をしぼる時に牛がなかなか帰ってこないことから

bet : 賭(か)ける、(…に)賭ける、(…で)賭けをする、賭ける、(賭けて)主張する、断言する

walk : 歩く、散歩する、歩いていく、出る、ふるまう、身を処する、世を渡る、トラベリングをする、嫌疑が晴れる

walk out : 《 自動詞+ 副詞》
(1) 突然立ち去る[退席する] 《★不満を示すためなど》.
(2) 《口語》 ストライキをする.

walk out : 〔+副詞(句)〕《古語》 ふるまう,身を処する,世を渡る.

got no bus'ness bein' here : 例文 have no business being there

through : …を通って、…を貫いて、を通り過ぎて、…から、を突き破って、の中でも、を見抜いて、を通過して、を離れて、じゅうを

 

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登場人物は「I」と「her」と「my baby」と「you」です。

「I」はジョン。「her(she)」は妻シンシア。「my baby」はジョンの1歳になる子供ジュリアン。「you」はファンの女の子達。だと妄想して訳しました。

そして[Verse 3]の「here」は、1963年11月から1964年8月初旬までジョンが住んでいた「エンペラーズ・ゲイト13番地」のアパートの扉の前だと妄想しました。

 

1962年6月ロンドンのEMIの傘下であるパーロフォンレーベルと契約を交わしたビートルズの拠点はまだリバプールにありました。でも1963年になると毎週のようにロンドンに通うようになり、まだ高速道路が発達していなかったので車で行くのに6、7時間もかかりました。効率的でなくなってくるとビートルズはロンドンの安ホテルに泊まるようになります。でもその夏には、ファンに追い回されてホテルに泊まれないほどビートルズは人気者になっていました。そこでマネージャーのブライアンは、4人のためにメイフェアのグリーン・ストリート57番地のアパートを借りました。共同生活です。ブライアンとの約束でジョンとシンシアの結婚は公にしてませんでしたが、その頃マスコミに知られるようになります。隠す必要がなくなったジョンは、同年11月、実家のマージーサイド、ホイレイクで暮らしていたシンシアを呼び家族3人で、ロンドンのエンペラーズ・ゲイト13番地のアパートの最上階に引っ越しました。セカンドアルバム「With the Beatles」のジャケットの写真を撮ったロバート・フリーマンがその階下に住んでいて、上の階が空いていると教えてくれたのです。シンシアは「素顔のジョン・レノン」という本で、「長い間の陰の生活が終わり、私は喜びホッとしていた。演じる生活はもう終わり。また普通の人間に戻れる」と表現しています。シンシアにしてみれば、やっと家族水入らずの新生活です。しかしその場所もファンの女の子たちに知れ渡ってしまいました。

 

以下妄想です。

ジョンはその日、映画「A Hard Day's Night」の撮影が終わり、いつもの運転手に家まで送ってもらいました。アパートに着くと、そこにはファンの女の子たちがいっぱいいて、サインや握手を求めてきました。ジョンは無下にはできずに対応しますが苛立っています。その晩は、どうしても早く帰って息子ジュリアンの顔を見たかったし、シンシアに会って話したいことがあったのです。アパートの扉の前まで来ているのに、なかなか中に入れません。

それが "When I Get Home" という歌になったと妄想しました。

 

 

[Verse 1]

Come on, outta my way
'cause I'm a-gonna see my baby today
I've got a whole lotta things I gotta say to her

    いい加減にして 僕の行く道から離れて 

    なぜって 今日は僕のベビーに会う事になっている 

    僕は言わなきゃいけない事が物凄くたくさんある 彼女に

 

Come on」は以下のサイトを参考にさせていただき、イライラした時の“Come on”を使い、「いい加減にしてくれ」と訳しました。

3. イライラした時の “Come on” 

いつも使っている携帯電話が壊れてイライラしているときやネットが遅い時など、自分の思い通りに物事が進まない時に“Come on!”と言うと、「もう、動いてよ!」や「あ~、もうっ!!」といった意味になります。
また、この表現はスマホやPCといった機械だけでなく誰かの言動にイライラしているときに使うこともできます。例えば、相手が自分を理解してくれない時に「もう、わかってよ~」といった意味で使ったり、電車で大声でしゃべるグループに対して「いい加減にしてよ」と感じるような状況で使えます。また、何度注意しても車内での悪ふざけをやめない子供たちに対して“Come on guys. Cut it out!(あなたたち、やめなさい!)”のように使うこともあります。

 

a-gonna」の「a-」の役目は何なのでしょう?

参考辞書 Weblio
a‐ : [動名詞につけて] 《古・方言》 「…して」「…中で」.
    例文 fall a‐crying 泣きだす.
       go (a‐)fishing 釣りに行く.
       set a bell (a‐)ringing 鐘を鳴らし始める.

わかりませんでした。

 
my baby」の「baby」は恋人や愛しい人にと言う事がありますが、ここでは「僕の赤ちゃん」=ジュリアンだと思いました。
 

 

[Bridge]

When I'm get in home tonight
I'm gonna hold her tight
I'm gonna love her till the cows come home
I bet I'll love her more
Till I walk out that door again

    今夜僕が家の中に入ったら

    僕は彼女をしっかり抱きしめるつもりだ

    いつまでも 彼女を愛そうと思う

    彼女をもっと愛すと僕は断言する

    僕があの扉を出て歩く時まで 再び

 

「Till I walk out that door again」は、その当時はビートルズは普通に「歩いて」いたら、ファンに囲まれ大変なことになってします。

「walk out」の意味に

突然立ち去る、ストライキをする

突然立ち去る[退席する] 《★不満を示すためなど》.
walk」の意味に

walk」の意味に

ふるまう、身を処する、世を渡る

があります。

 

家庭という安らぎから、あの扉を開けると、そこは自分の置かれた状況に歩き出さなくてはいけない世界。それは本意ではないけれど。というジョンの想いを「walk」に感じます。

 

 

「素顔のジョン・レノン」シンシア・レノン著

江口大行、シャーロット・デューク共訳

154ページ

 新しい家での生活が、だんだんゆっくりした日常生活に落ち着いてきていた。私はごく普通に、家事や買物に料理、ジュリアンとジョンの面倒を見ていた。が一ついやな問題があった。初めてアパートを見た時出入りの難しさについては気付かなかった。部屋がビルの最上階にあり、二世帯が下にあり、エレベーターが無かったので六つの階段を登らなければならなかった。特にジュリアンと買物に行った後はくたくただった。六つの階段は、重い子供を抱きながら、買物で一杯の袋を持って上るのにはもう冗談ではすまされなかった。アパートの裏は、地下鉄と新しく出来た空港行きのバスの駅で、入口は前側だけにしかなかった。最初、この不便さをそれほどまでに感じなかったのだけれど、ファンたちが私たちの住み家を嗅ぎ付けてからというものは耐えられない状態になった。私たちはの檻の中の動物みたいに捕えられてる気分になってきた。いろんな形、サイズ、色彩、宗教、国籍の女の子たちが、建物の階段に暑かろうが寒かろうがサイン帳を手に座り込んでいた。またもや籠城といった気分だった。神経がイライラしてきた。ジョンと私が出るたびに飛びつかれた。耳を突裂く嬌声と共に、手で掴まれ、さわられ、洋服を引っぱられた。 かわいそうにジュリアンの乳母車の中にまで顔を突っ込み、私たちにもジュリアンが見えないほど。目に入るのは、女の子の下着だとか、お尻だとか、虹のような色んな色のタイツだとかだった。
 シンシア、さわらせて、お願いお願い、あなたとジュリアンの写真撮らせて、ジョンは何処なのシンシア?出て来て手を振ってくれるかしら、手を振るだけでいいの、話してくれなくてもいいの、みんな彼のセクシーで美しい顔を見たいだけなの。

 通行人は立ち止まり、出会った光景をびっくりして見ていた。女の子たちに乱暴でないように、幸福にしてあげられるよう、なぐさめるように、逃げ出せるまで努めなければならなかった。ホイレイクの頃はまだ起こり得なかったことだった。 

 よく他の住人が、いちばん表の戸を開けっ放しで出て行き、帰ると十代の女の子たちがもう河のようにずらっと寝袋を持って、サンドイッチに魔法ビンまで用意し、アイドルをチラッとでも見ようと徹夜で待ち受けていた。アパートの向いに、たまたま学生用のホステルがあり、それがまたやっかいだった。屋上から私たちのアパートを見下せたので、昼はともかく、夜であろうと、窓からちらりとでも見れば、いろんな若いグループが座り込んで手を振ったり、笑いかけたり、ののしったりが、道路ひとつ向うから飛んできた。私にとっては、全く必要のない余計な経験だった。 他の住人は、私たちが引越した時には心からせいせいしホッとしていたにちがいない。
 そのアパートにはビルの前面からの絶え間ない騒ぎばかりでなく、裏側にも落ち着いていられないことがあった。地下鉄のせいで全部の窓がガタガタいったし、ある晩ジュリアと私だけの時に、空港行バスの駅が火事になった。ジュリアンを腕の中に抱っこして立ちすくみ、強い炎があらゆるものを真っ赤に照らし出すのを見ていた。ジュリアンのベッド・ルームももの凄い明るさになって、向い側の炎は空にすごい勢いで上っていた。風が私たちの方向に吹いていたし、飛び火が恐ろしいほど私たちのビルに降りかかってきた。恐かった。ボブと奥さんが、私が一人だというのに気付いて、上に素っ飛んできて、大丈夫だからと安心させてくれた。その晩それから落ち着くまで、強いお酒を飲んだり、ずいぶん時間がかかった。消防士たちが火を消すのにずいぶん時間がかかり、私が寝た時にも、まだくすぶっていた。エンペラース・ゲイトには比較的短い期間しかいなかったが、その間にもいろんなことが起こっていた。何といってもビートルズの最初のハード・デイズ・ナイト (A Hard Day's Night)だろう。もうビートルズの音楽、作詩作曲家としての才能を見せるような映画だった。台本は、四人の人気者たちの生活、問題、追いかけるファン達を、現実に近い型で映画にしていた。 ディック・レスター (Dick Lester) が監督で、配役にも二、三の有名な俳優が入っていた。成功は疑いなしだった。
 ジョンには、撮影は地獄のようなものだった。スタジオに朝早く行かなければならなかったし、それがジョンの一番不得手なことだった。彼も残りのメンバーも、運転手付でスタジオまで送ってもらっていたが、夜の七時頃にファンの取り囲む別の戦場へとクタクタで帰って来る。気狂いのようなファンの女の子たちは、一日中待ってたから、もう待ち切れなくなっていて、野性の動物の一団のような力で飛びかかり、爪を立て何でも彼の身体から取ろうとした。ジョンに近づくためには互いに蹴ったり噛みついたり、引っ搔いたりで、ジョンの運転手のビル・コーベット (Bill Corbett) の体の大きさと力がなければ、生きて帰れなかったんじゃないかと思うくらい。けれどジョンは入る前にドアを自分のキーで開けなくてはならなかった。が女の子たちの戦法は、それを遅らすために鍵穴をチューインガムで塞ぐことだった。ジョンは、すごい数のスカーフやネクタイを、こういう時にむしり取られるのだった。やっと疲れ果ててアパートに着き、傷だらけで、誰かにブッ飛ばされたみたいにして家に入ってくる。こんな毎日に意味があるんだろうか考えてしまいながら。
 どうなってんのシンシア、あいつらが俺を殺す前にこの袋小路から引越さなきゃ、こんなになるとは思ってなかったよ、気狂い沙汰だぜ、こうなったら、金だけでももらうものはもらわなきゃ。(カバー曲ですが"Money (That's What I Want)"を思い出しますね)

「素顔のジョン・レノン」のオリジナルは、1978年6月29日に発売された「Twist of Lennon」です。ジョンが生きている時に出版され、ジョンからここは違うだろうという抗議もあったようですが、シンシアしか知らないジョンを知ることができました。

「素顔のジョン・レノン」のあとがきに翻訳したシャーロットさんはシンシアの文章に頭にきて風邪を悪化させたとありました。本を読んでいて、シンシアの原文をほとんど脚色せずに翻訳してくれたんだなと思いました。シンシアは下手なりに(人の事は言えない私)、一生懸命自分の文でジョンのことを伝えてくれたのだと思います。他のライターさんに手伝ってもらっていない文章から、真実を感じます。

のちに発売される「ジョン・レノンに恋して」は文章がきれいで情報も多く、時系列もしっかりしているのですが、他の人の手が入っています。図書館に返してしまったので誰だったかは伝えられないのですが。

 

ジョンは "When I Get Home" の歌詞

「I got a whole lotta things to tell her」(僕は彼女に話すことが物凄くたくさんあるんだ) で、何を話したかったのでしょうね?

「火事があったの。今もくすぶっているわ。」とシンシアから電話があり、心配でたまらず早くシンシアをしっかり抱きしめてあげたい、ジュリアンの顔を見たかったのでしょうか。

それとも、新しい家(サリー州,ウェイブリッジ)の家を購入する話でしょうか。

それとも、ジュリアンの1歳の誕生日(4月8日)だったのでしょうか。

妄想はふくらみますうずまき

 

アルバム「A Hard Day's Night」を訳し終えました

ビートルズは1964年6月2日 "When I Get Home" のレコーディングを終え、

アルバム「A Hard Day's Night」の収録曲全曲がそろいました。

その二日後、6月4日には、デンマーク、オランダ、香港、オーストラリア、ニュージーランドのツアーのためにデンマーク行きの飛行機に乗っています。リンゴは扁桃腺炎と咽頭炎のために遅れて6月12日オーストリアに向かっています。(その間はジミー・ニコルがドラムを担当してくれました。)

7月2日にロンドンのヒースロー空港に戻り、

7月6日には映画「A Hard Day's Night」のプレミア試写会をロンドン・パビリオンに観に行きました。

そして、7月10日イギリスでアルバム「A Hard Day's Night」が発売されました。

 

激動の1964年前半です。

アメリカに進出してから彼らの生活は一変しています。

自分たちの音楽が認められる嬉しさの裏に、ジョンからは自由を失ったもどかしさも感じました。まだ "Help!" が作られる前なのに…。