"Money (That's What I Want)" | タコさんの庭

タコさんの庭

ビートルズの歌詞和訳に挑戦

"Money (That's What I Want)"               

Writers : by Berry Gordy, Jr and Janie Bradford 

Artist : Barrett Strong

Released : singleA面 1959/08/   B面 "Oh I Apologize"     

 

Artist :  covered and arranged The Beatles

Recorded :  Thursday,1963/07/18, EMI Studios
Released : Friday,1963/11/22(UK) 「With the Beatles」B面7曲目

                 Friday, 1964/04/10(US)「The Beatles' Second Album」A面5曲目

1995/11/20 「The Beatles Anthology 1」

       Live for The Beatles, Pop Group from Liverpool Visiting Stockholm

2009/09/09 「With the Beatles」[Remastered] CD13曲目

2013/11/11 「The Beatles on Air Live at BBC Volume2」Disc2

                       1963年12月26日に放送の『From Us to You』での音源

 

Artist : covered Ringo Starr 

Released : Friday,2019/10/25「What's My Name」5曲目

 

The Beatles' version

   <歌詞和訳>"Money (That's What I Want)" 邦題 "マネー"

                        カネ(それが僕の欲しいもの)

[Intro Piano by George Martin]

 

[Verse 1]

The best things in life are free

But you can keep 'em for the birds and bees

    「この世で最良なものは 無料」

    でも 鳥やミツバチのための そんなのはいらない

 

[Chorus]

Now, give me money (That's what I want)

That's what I want (That's what I want)

That's what I want, yeah (That's what I want)

That's what I want (That's what I want)

    さぁ 僕にカネをくれ (それが僕の欲しい物) 

    それが 僕の欲しい物なんだ (それが僕の欲しい物)

    それが 僕の欲しい物なんだ そうさ (それが僕の欲しい物)

    それが 僕の欲しい物なんだ (それが僕の欲しい物)

 

[Verse 2]

Your lovin' gives me a thrill

But your lovin' don't pay my bills

    君の愛情は 僕にワクワクを与えてくれる

    だけど 君の愛情では 僕の請求書は支払えない        

 

[Repeat Chorus]

Now, give me money (That's what I want)

That's what I want (That's what I want)

That's what I want, oh yeah (That's what I want)

That's what I want (That's what I want)

    さぁ 僕にカネをくれ (それが僕の欲しい物) 

    それが 僕の欲しい物なんだ (それが僕の欲しい物)

    それが 僕の欲しい物なんだ あぁそうさ (それが僕の欲しい物)

    それが 僕の欲しい物なんだ (それが僕の欲しい物)

 

[Verse 3]

Money don't get everything, it's true

What it don't get, I can't use

    カネで何でも手に入ると限らない それは本当さ

    それは身につけない物で 僕には役に立たない

 

[Repeat Chorus]

Now, give me money (That's what I want)

That's what I want (That's what I want)

That's what I want, yeah (That's what I want)

That's what I want (That's what I want)

Wah

    さぁ 僕にカネをくれ (それが僕の欲しい物) 

    それが 僕の欲しい物なんだ (それが僕の欲しい物)

    それが 僕の欲しい物なんだ そうさ (それが僕の欲しい物)

    それが 僕の欲しい物なんだ (それが僕の欲しい物)

    Wah

 

[Piano solo by George Martin]

 

[Repeat Verse 3]

Money don't get everything, it's true

What it don't get, I can't use

    カネで何でも手に入ると限らない それは本当さ

    それは身につけない物 僕には役に立てない

 

[Repeat Chorus]

Now, give me money (That's what I want)

That's what I want (That's what I want)

That's what I want, yeah (That's what I want)

That's what I want (That's what I want)

    さぁ 僕にカネをくれ (それが僕の欲しい物) 

    それが 僕の欲しい物なんだ (それが僕の欲しい物)

    それが 僕の欲しい物なんだ そうさ (それが僕の欲しい物)

    それが 僕の欲しい物なんだ (それが僕の欲しい物)

 

[Outro]      

Well, now, give me money (That's what I want)
Whole lot of money (That's what I want)
Wow, yeah, I wanna be free (That's what I want)
Oh, a lot of money (That's what I want)
That's what I want, yeah (That's what I want)
That's what I want (That's what I want) 
Well, now, give me money (That's what I want)
Whole lot of money (That's what I want)
Wow, yeah, you know I need money (That's what I want)
Oh, now, give me money (That's what I want)
That's what I want, yeah (That's what I want)
That's what I want

    Well 今 僕にカネくれ (それが僕の欲しい物)         

    大金をそっくりそのまま (それが僕の欲しい物) 

    Wow, yeah, 僕は自由になりたい (それが僕の欲しい物) 

    Oh, 大金  (それが僕の欲しい物) 

    それが 僕の欲しい物なんだ そうさ (それが僕の欲しい物) 

    それが 僕の欲しい物なんだ (それが僕の欲しい物) 

    Well, 今 僕にカネくれ (それが僕の欲しい物)         

    大金をそっくりそのまま(それが僕の欲しい物) 

    Wow, yeah, ねぇ 僕はカネが必要なんだよ (それが僕の欲しい物)  

    Oh, 今 僕にカネくれ (それが僕の欲しい物)   

    それが 僕の欲しい物なんだ そうさ (それが僕の欲しい物) 

    それが 僕の欲しい物なんだ

 

 

情報提供元(著作権者)Weblio

参考辞書 英辞郎goo辞書

(引用できない英辞郎goo辞書を使って訳した場合は、その単語や慣用句を太字斜体にしてあります)

best thing : 最高な;とっておきの

life : 生命、人命、(個人の)命、(生命をもった)人、生き物、生物、(ある時期または死ぬまでの)生涯、一生、寿命、(機械・政府などの)寿命

life : 不可算名詞 人生; 世間,この世.

free : 自由な、縛られていない、束縛のない、行動の自由な、(人権・政治上の)自由を有する、自主独立の、自由主義の、参加自由の、自主的な、自由制の

free : 無料の,無税の,免税の.
you can keep : …なんかいらないよ

      例文 Keep [You can keep] the change. 釣りはいらないよ.

'em : 《口語》 =them.

bee : ミツバチ、ハチ、よく働く人、(仕事・競技のための)隣人や友人の寄り合い

now : [間投詞的に,命令・要求・慰め・威嚇などを表わして] そら,さあ,まあ,おい.

give : 与える 、あげる、(…に)提供する、授ける、(引き)渡す、(手)渡す、出す、施す、(…を)引き渡す、預ける

money : 金(かね)、貨幣、通貨、金銭、財産、富、交換の媒介物、貨物貨幣、金額、資金

want : 欲する、(…が)欲しい、(…を)望む、用事がある、用事で捜している、したい(と思う)、望む、ほしいと思う、もらいた(くな)い、(…が)望む

yeah : いえあ、いえー;イエーイ;いえあ;イエイ、いぇあ;そうだよ;そうだよね
loving : 愛情のある、愛のこもった、愛情を表わした、(…を)愛する

thrill : (快感・恐怖などで)ぞくぞく[わくわく]する感じ,スリル.

 例文 a thrill of joy [terror] わくわくするような喜び[ぞっとするような恐怖].

    a story full of thrills スリルに満ちた物語.

    the thrill of speed スピードの快感[スリル].

    A thrill went through her. 彼女は体中にぞっとする感じが走った.

pay : 支払う、支給する、(報酬を)支払う、(借金を)弁済する、金を支払う、支払ってさせる、払う、する、ためになる、利益を与える

bill : 勘定書き、請求書、つけ、はり札、ビラ、ポスター、広告、(演劇などの)プログラム、番組、出し物

pay one's bill : 勘定を払う、借りを返す
get :  受け(取)る、(要求・懇願によって)もらう、得る、持つようになる、(…で)受ける、身につける、(うまく)する、してもらう、される、手に入れる

everything : 何でもみな、何もかもことごとく、万事、何でもみな…とは限らない、最も大切なもの

it's true : 本当だよ、本当だ

get : 受け(取)る、(要求・懇願によって)もらう、得る、持つようになる、(…で)受ける、身につける、(うまく)する、してもらう、される、手に入れる
use : 使う、用いる、使用する、利用する、行使する、働かす、消費する、(…に)遇する、取り扱う、あしらう

use :
whoa :

well : 間投詞
  [驚き・疑いなどを表わして] まあ,おや,おやっ!, えっ!; さて.
  [安心・あきらめ・譲歩などを表わして] やれやれ,まあいいや; なるほど.
  [話をまた続けたり,用件を切り出す時に用いて] さて,ところで; あのう,ちょっと.

whole : 全体の、すべての、全…、完全な、無傷の、そっくりそのままの、まる…、ちょうど…、(部分に)分けない、まるのままの

whole : [the whole] 全部,全体 〔of〕 
      例文 the whole of Japan 日本全土.

a lot of : かなり多くの

a whole lot of :   例文 A whole lot of money was wasted. 

                               ばく大なお金がむだに使われた

lot of money

wanna(研究社 新英和中辞典) : wanna =WANT to (do) 《★【用法】 3 人称単数形は主語になることができない; 書き言葉としては非標準的》.

free : 自由な、縛られていない、束縛のない、行動の自由な、(人権・政治上の)自由を有する、自主独立の、自由主義の、参加自由の、自主的な、自由制の

you know :

 

????

妄想です。

「you」が、「I」に花束をプレゼントしたのですが、

「世の中で最良のものは全てお金がかからない。それは知っているけれど、鳥やミツバチのための花束はいらない、それは身につけることができない。カネをくれ」と「you」に言っていると妄想しました??

 

 

[Verse 1]

The best things in life are free

But you can keep 'em for the birds and bees

    この世で最良なものは 無料

    でも 鳥やミツバチのための そんなのはいらない

 

you can keep 'em for the birds and bees」の直訳は、

(君は鳥や蜂のためのそれらを 取っておくことができる) です。そして下の意味を使って訳すと

(鳥やミツバチのための そんなのはいらないよ)になります。日本語のへりくだった言い方みたいですね。

you can keep : …なんかいらないよ

   

'em for the birds and bees」(鳥やミツバチのためのそれら)の 「'em」は、

「you」が「I」にプレゼントした花束だと妄想しました??

「この世で最良なものは 無料だと言われている。でも僕は鳥やミツバチのための花はいらないんだ。」

 

[Chorus]

Now, give me money (That's what I want)

That's what I want (That's what I want)

That's what I want, yeah (That's what I want)

That's what I want (That's what I want)

    さぁ 僕にカネをくれ (それが僕の欲しい物) 

    それが 僕の欲しい物なんだ (それが僕の欲しい物)

    それが 僕の欲しい物なんだ そうさ (それが僕の欲しい物)

    それが 僕の欲しい物なんだ (それが僕の欲しい物) 

 

[Chorus]部分で繰り返される「Now, give me money」(さぁ 僕にカネをくれ)は、

元歌 バレット・ストロングversionでは、[Outro] に一度だけ出てきますが、[Chorus]では    「I need money」(僕は金が必要なんだ)と歌われています。

[元歌] Barrett Strong' version
I need money (That's what I want)
That's what I want (That's what I want)
That's what I want (That's what I want)
That's what I want (That's what I want)

 

元歌の「I need money」(僕はカネが必要だ)をアレンジして、

Now, give me money」(さぁ 僕にカネをくれ)と歌うビートルズversionは、ジョンのシャウトも相まって迫力ありますねキラキラ

 

 

[Verse 2]

Your lovin' gives me a thrill

But your lovin' don't pay my bills

    君の愛情は 僕にワクワクを与えてくれる

    だけど 君の愛情では 僕の請求書は支払えない  

 

lovin'」は、元歌 バレット・ストロングversion では「love」になっています。

[元歌] Barrett Strong' version

Your love give me such a thrill

But your love don't pay my bills

 

"All My Loving" を意識して「love」を「lovin'」にアレンジしたのだと妄想しましたキラキラ 

"All My Loving" で、「loving」を「愛情」と訳したので、同じ訳にしました。

 

 

[Verse 3]

Money don't get everything, it's true

What it don't get, I can't use

    カネで何でも手に入ると限らない それは本当さ

    それは身につけない物で 僕には役に立たない

 

「I can't use」の「use」の訳を「使う」にするか迷いました。

Weblioの辞書の「use」に、「役に立つ」という動詞の意味はないのですが、「役に立つこと」という名詞の意味は載っていました。goo辞書には役立てるという意味がありました。

「使えない」とあまり変わらないとは思いますが「役に立たない」と訳しました。

 

「[Verse 2]の愛情を含め、お金では手に入らないものがあるのは知っているけれど、それらは、身に着けるものではないから僕には役に立たない」と歌っていると思いました??

 

 

[Outro]      

ビートルズ(ジョン)のアレンジはすごいです。

I wanna be free」(僕は自由になりたい) と…

[Verse 1]で「無料」という意味で使っている「free」を、[Outro] では 「自由」という意味で使っています。その時のジョンのリアルな気持ちを叫んでいるように聞こえますキラキラ

 

元歌 Barrett Strongが歌った歌詞を青。ビートルズがアレンジした箇所をピンクにしました。 

 Money→ Well, now, give me money 

 Lots of moneyWhole lot of money
Whole lot of money→ Wow, yeah, I wanna be free キラキララブラブ
Ha-haOh, a lot of money
Ah-haThat's what I want, yeah
All I wantThat's what I want
Give me MoneyWell now give me money 
Oh, lots of moneyWhole lot of money 
All those lean greens, YeahWow, yeah, you know I need money 
I got that, uh, that's what I meanOh, now, give me money
Ah-ha what I want
Woah YeahThat's what I want, yeah 

Give moneyThat's what I want  

 

元歌バレット・ストロング versionで各[Chorus]で歌っていた「I need money」を、

ビートルズは [Outro] の一ヶ所だけ歌っています。

逆にバレット・ストロングは「Give me Money」を[Outro] だけ歌っています。

 

All those lean greens, Yeah」の「greens」は、ドル紙幣の裏側が緑なので、ドル紙幣のことを「green」と呼ぶそうです。英辞郎に載っていました。

訳は「それら全部 ドル紙幣で頼む」でしょうか…。

 

元歌「Barrett Strong」の "Money (That's What I Want)" の歌詞を知りたい方は以下のサイトで見れます。

 

 

 

「The best things in life are free」      

[Verse 1] にある「The best things in life are free」の歴史?について知っていると

"Money (That's What I Want)" を、より深く味わえると思いました。

[Verse 1]

The best things in life are free

But you can keep 'em for the birds and bees

    この世で最良なものは 無料だ

    でも 鳥やミツバチのための そんなのはいらない

 

NHK語学講座のサイトに、以下が載っていました。

The best things in life are free.

この世で最良のものは無料。

解説 金銭至上の考えを戒めることわざです。心から満足のいくことはお金では買えないということです。

 

The best things in life are free」は、もとはことわざのようです。

 

 

「デューク・M」さんのブログにも良いことが書いてあります。この方のおかげでミュージカル Good Newsに、たどりつく事ができました。ありがにとうございます。

 

ことわざが先にあって 

"The best things in life are free"  という曲が生まれたのだと思います。調べてみました。

ウキペディアより

"The Best Things in Life Are Free" is a popular song written by the songwriting team of Buddy DeSylva and Lew Brown (lyrics) and Ray Henderson (music) for the 1927 musical Good News. It enjoyed a revival during the period from 1947 to 1950, when it was covered by many artists.

"The Best Things in Life Are Free" は、1927 年のミュージカル Good News のために、Buddy DeSylva と Lew Brown (歌詞) および Ray Henderson (音楽) の作詞作曲チームによって書かれた人気曲です。 1947年から1950年にかけてリバイバルし、多くのアーティストにカバーされました。

 

「Good News」は、1927年にブロードウェイで上映されたあと、映画にもなっています。

1927 Broadway

1930 Film
1947 Film
1974 Broadway revival
1993 Wichita
ウキペディア「Good News (musical)」より

「1947 Film」

 

 

以下、その歌詞と翻訳機能を使っての和訳を載せます。

 

  <歌詞和訳>"The best things in life are free"  

    (lyrics) by the songwriting team of Buddy DeSylva and Lew Brown

    (music) by Ray Henderson

The moon belongs to everyone
The best things in life are free
The stars belong to everyone
They gleam there for you and for me

    はみんなのもの
    人生で最高のものは無料です
    はみんなのもの
    それらはあなたと私のためにそこで輝いています

The flowers in spring, the robins that sing
The moonbeams that shine
They're yours, they're mine

    春の花歌うコマドリ
    輝く月光
    それらはあなたのものです、それらは私のものです  

And love can come to everyone
The best things in life are free
And love can come to everyone
The best things in life are free

    そしては誰にでもやってくる
    人生で最高のものは無料です
    そして愛は誰にでもやってくる
    人生で最高のものは無料です

 

 歌の中で、月・星・・コマドリ・月光・愛は最高なもので、お金がかからないと歌っていますね。 

 

"Money (That's What I Want)" に、「」という言葉はでてきませんが、

them for the birds and bees」

(鳥やミツバチのため) とあるので、「them」は「花」なのではないかと妄想しました??

[Verse 1]

The best things in life are free

But you can keep 'em for the birds and bees

    この世で最良なものは 無料だ

    でも 鳥やミツバチのための そんなのはいらない

 

 

The best things in life are free」を検索すると、フランク・シナトラなどたくさんの人が歌っていました。

「デューク・M」さんのブログには、以下のことが書いてありYou Tubeで聴いてみましたラブラブ

ビング・クロスビーやジョー・スタッフォードの名唱よりも、ハンク・モブレイの「Workout」や、ソニー・スティットの「With The New Yorkers」というジャズ喫茶人気盤でハードバップ・ナンバーとしての印象が強い。

 

 

「I wanna be free」

[Outro]    の

Wow, yeah, I wanna be free」  (あぁ そうさ 僕は自由になりたい) は

オリジナルのバレット・ストロング versionには無く、ビートルズ(ジョン)がアレンジしています。

"Money (That's What I Want)" に出てくる「you」は「ファン」のような気がしました。

ジョンはファンに向けて「人気を得る代わりに自由を失った。僕は自由が欲しいんだ。」と、

ジョンが欲しかったのは、お金ではなく自由かもしれませんね??

 

 

「The Beatles Anthology 1」の収録されている "Money (That's What I Want)" でも

はっきりと「I wanna be free」と言っています。1963年10月24日スェーデン・スットクホルムのカーラプラウン・スタジオでのライブ音源だそうです。アルバム「With the Beatles」 がリリースされたのは1963年11月22日なので、リリースされる前に、ストックホルムの人は

"Money (That's What I Want)" を聴いたのですね。

ビートルズはアルバム「With the Beatles」のレコーディングを終えて、1963年10月23日から10月31日までスウェーデン・ツアーに行っています。

バリー・マイルズ著「ビートルズ・ダイアリー」松尾康治訳

10月23日
アビイ・ロード
 ビートルズはニュー・アルバム用のリンゴが歌う曲、 「アイ・ウォナ・ビー・ユア・マン」を完成させた。

 この午後ビートルズはBEAでストックホルムの 国際空港アルランダへと向かった。 空港は彼らが到着すると熱狂的なスウェーデンのファンで大混乱となった。 滑走路の上でコートを着たビートルズが写真のためポーズを取るとあらゆる方向から花輪が投げられた。何百人という女の子たちが彼らを歓迎するために学校を休み、この模様はプレスによって"ストックホルム空港での戦い"と表現された。国営ラジオ局、スウェーデン・ラジオ ではクラース・ブールリングというDJ、いわばスウェーデンのブライアン・マシューがビートルズのレコードばかりをかけていた。
 
 警察が彼らをホテル・コンチネンタルに連れて行こうとしたが、そこには女の子たちが待ち構えていた。 かなり多くのファンたちがビートルズがいるスイート内に入り込むことに成功し、パーティーが夜通し行われた。

10月24日
 ビートルズの記者会見は混乱した。群がるファンに対して厳重な警備が行われていた。彼らはちょっとした観光をしようとしたが、気の利かないことに英国風(イングランド) パブに連れて行かれてしまった。

カーラプラン・スタジオ、ストックホルム
 クラース・ブールリングのスウェーデン国営ラジオの番組『ポップ 63』用にインタビューとライブ・ セットをリハーサルなしで収録した。この回の番組は特別に「リヴァプール出身のポップ・グルー プ、 ザ・ビートルズがストックホルムを訪問」というタイトルに変えられた。ビートルズは次の7曲を生き生きと演奏した。 「アイ・ソー・ハー・スタンデ ィング・ゼア」、「フロム・ミー・トゥ・ユー」、「マネー」、「ロール・オーバー・ベートーヴェン」、「ユー・リアリー・ゴッタ・ホールド・オン・ミー」、「シー・ラヴズ・ユー」、「ツイスト・アンド・シャウト」。 地元のグルー ブ、ハッセ・ローゼン&ザ・ノーシュメンもショーに出演した。
 その晩彼らは代表的なティーンエイジャー向けダンス・ホールであるナーレンを訪問した。その日は偶然75周年記念であったため、地元の著名人たちが全員集まっていた。
リンゴ:「キャヴァーンよりもちょっとエレガントな場所だったよ」
ジョージ:「でもこの場所もとても雰囲気があったよ。 活気のある人々が集まる場所はすぐにそれと分かるものなんだ」

10月25日
ニーア・アウラン、カールスタード
 地元のグループ、ファントムズと共演。 この会場は中学校のホールで、ビートルズはこのツアー用の演奏曲目で2回演奏した。 その曲目は、「ロ ング・トール・サリー」、「プリーズ・プリーズ・ミー」、「アイ・ソー・ハー・スタンディング・ゼア」、「フロ ム・ミー・トゥ・ユー」、「蜜の味」、「チェインズ」、「ボーイズ」、「シー・ラヴズ・ユー」、「ツイスト・アンド・シャウト」だった。ただし、イギリス同様に彼らの演奏はファンたちの叫び声にかき消されてしまった。

 

以下のレコードは非公式でジャケットには、ラジオ番組のタイトルだった「The Beatles, Pop Group from Liverpool Visiting Stockholm」が書いてあります。

訳すと「ザ・ビートルズ リバプールからストックホルムを訪問中のポップグループ」

 

 

 

アルバム「With the Beatles」が訳し終わりました

1963年。まだアメリカに進出する前のビートルズです。

 

アルバム「Please Please Me」のシングル以外の曲を、たった一日(2月11日)でレコーディングしたあと

ヘレン・シャピロのツアー。イギリスを拠点としたライブ活動。ABCテレビやBBCラジオの収録。クリス・モンテスとトミー・ロウとツアー。などをこなしながら

自分達の人気が広がっている事を肌で感じていたと思います。

 まだビートルズはメインではないのですね。

 

そんな中、アルバム「With the Beatles」は1963年7月18日から10月23日まで時間をかけて、レコーディングされました。

 

アルバム「With the Beatles」に、カバー曲が6曲ありました。

自分たちが好きなアーテイストの曲を吸収し、元歌の歌詞を尊重しつつ、アレンジして自分達のものにしているビートルズ。すごいですラブラブキラキラ

  

アルバム「With the Beatles」に、ジョンが母ジュリアの事を歌っているのではないかと妄想した曲がありました。幼い頃から、表には出さないけれどジョンの心にはいつも母ジュリアがいたのではないかと思いました??

妄想なのに、"All I've Got To Do" と "Not A Second Time" は訳しながら苦しかった曲です。アホだアセアセ

 

 

アルバム「With the Beatles」リリース時の年齢

  <プロデューサー>

   ジョージ・マーティン 37歳

    

  <マネージャー>

   ブライアン・エプスタイン 28歳

    

   ジョン  23歳

   ポール  21歳

   ジョージ 20歳

   リンゴ  23歳   

 

みんな若いですね!