"Get Back"
Writers : credited Lennon-McCartney (by Paul McCartney)
Artist : The Beatles with Billy Preston
Recorded : Monday1969/01/27, Apple Studio
Released : singleA(UK) Friday,1969/04/11 B-side"Don't Let Me Down"
singleA(US) Friday,1969/05/05 B-side"Don't Let Me Down"
singleA(JP) Friday,1969/06/01 B-side"Don't Let Me Down"
Friday,1970/05/08 「Let It Be」B面5曲目
1973/04/02 「The Beatles 1967-1970」
1988/03/07 「Past Masters Vol.2」
1996/10/28 「The Beatles Anthology 3」
2003/11/17 「Let It Be...Naked」 A面1曲目
2009/09/09 Let It Be [Remastered]
2000/11/13 「1」
2006/11/20 「Love」
2021/10/15 Let It Be – Special Edition (Super Deluxe)
「GET BACK 」→ 1969 GLYN JOHNS MIX
2022/01/28 Get Back (The Rooftop Performance) Take1 Take2 Take3
2023/11/10 「The Beatles: 1967-1970 (2023 Edition)」
<歌詞和訳>"Get Back"
戻ってくれ
[Verse 1]
Jo Jo was a man who thought he was a loner
But he knew it couldn't last
Jo Jo left his home in Tucson, Arizona
For some California grass
ジョジョは 自分は一人で行動する人になったと 思っていた男だった
でも 彼は それを終わらせることはできないと わかっていた
ジョジョは ツーゾン アリゾナ州にある自分の家から出た
あるカルフォルニアの密告者のために
Get back, get back
Get back to where you once belonged
Get back, get back
Get back to where you once belongedGet back, Jo Jo
戻って来い 戻って来い
君がかつて属していたところへ 戻って来い
戻って来い 戻って来い
君がかつて属していたところへ 戻って来い
戻って来い ジョジョ
[Guitar solo: John Lennon]
Go home
古巣へ 戻って来い
[Chorus]
Get back, get back
Get back to where you once belonged
Get back, get back
Get back to where you once belongedGet back, Jo
戻って来い 戻って来い
君がかつて属していたところへ 戻って来い
戻って来い 戻って来い
君がかつて属していたところへ 戻って来い
戻って来い ジョー
[Electric Piano Solo: Billy Preston]
[Verse 2]
Sweet Loretta Martin thought she was a woman
But she was another man
All the girls around her say she's got it coming
But she gets it while she can
声の美しいロレッタマーチンは 自分は妻だと思っていた
でも彼女は 別の仲間だった
彼女を避けているその女の子達みんなが 彼女がそれになってきていると言う
まさに 彼女は自分のできる限り それになる
Get back, get back
Get back to where you once belonged
Get back, get back
Get back to where you once belongedGet back, Loretta
戻ってくれ 戻ってくれ
きみがかつて属していた所へ 戻ってくれ
戻ってくれ 戻ってくれ
きみがかつて属していた所へ 戻ってくれ
戻ってくれ ロレッタ
[Guitar solo: John Lennon]
Go home
古巣へ 戻ってくれ
[Paul McCartney]
Get back, get back
Get back to where you once belonged
Get back, get back
Get back to where you once belonged
戻ってくれ 戻ってくれ
きみがかつて属していた所へ 戻ってくれ
戻ってくれ 戻ってくれ
きみがかつて属していた所へ 戻ってくれ
[Outro]
Get back, Loretta
Your mommy's waiting for you
Wearing her high-heel shose
And a low-neck sweater
Get back home, Loretta
戻ってくれ ロレッタ
きみのママが ずっと待っているよ
ハイヒールを履いて
ローネックのセーターを着ているきみを
家に戻ってくれ ロレッタ
Get back, get back
Get back to where you once belonged
戻って来い 戻って来い
君がかつて属していたところへ 戻って来い
(Get back, get back, get back, Oh, yeah Jo Jo)
( 戻って来い 戻って来い 戻って来い オーイェィ ジョジョ)
think : 思う、(…と)思う、…と思う(か)、思う(か)、(…を)思う、みなす、(…を)考える、かな、つもりである、考える
loner : (他人と交わらないで)一人で行動する人、「一匹狼」
know : 知る、知っている、(…が)わか(ってい)る、思えない、(…で)ないと思う、(…が)知る、知り合いである、懇意である、交際している、(…を)熟知している
last : (時間・順序が)最後の、終わりの、最終の、最後に残った、おしまいの、生涯の終わりの、臨終の、終末の、最も…しそうもない、まさか…しまいと思われる
leave : 去る、出る、出発する、やめる、退学する、卒業する、暇を取る、脱退する、捨てる、見捨てる
some : いくらかの、多少の、少しの、いくらか、多少、何かの、ある、どこかの、(ある)いくつかの、何人かの
grass : (家畜が食べるような葉の細い)草、牧草、イネ科に属する草、アスパラガス、芝生、草地、草原、牧草地、マリファナ、(警察への)密告者
get back : (家などへ)帰る、(もとへ)戻る、(…に)あとで連絡する、政権に帰り咲く、(後ろへ)下がる
once : 一度、一回、一倍、(ただの)一度も(…しない)、一度でも(すれば)、いったん(…すれば)、昔(ある時)、かつて(は)
belong : (所有物として)(…に)属する、(…の)ものである、(本来の性質・権限・会員などとして)(…に)所属する、(…の)一員である、(…に)伴う、(分類上)(…に)属する、(あるべき所に)ある、いる、あるべきである、ふさわしい
go home : 家[郷里・故郷・田舎・本国]に帰る、家へ戻る、帰宅する、帰省する、帰郷する、帰国する
sweet : 〈音・声が〉調子のよい,甘美な.〈人が〉声の美しい.
woman : (成人した)女、婦人、女性、女(というもの)、女らしさ、女らしい気持ち、女の感情、お手伝いさん、家政婦、妻
another : もう一つの、別の、ほかの
around : 前置詞 ~のぐるり[四方・周囲]に、~に巻き付いて、~を包んで、~の至る所[あちこち]に、~のそば[近く]に、~の向こう側に、~を回ったところの、~を避けて、~を迂回して
but : 〈米〉非常に、絶対に、まさに、[強意に用いて] 《米俗》 まったく,本当に; 断然.
参考辞書 Weblio、英辞郎 goo辞書
[Verse 1]
「Jo Jo was a man who thought he was a loner」(ジョジョは 自分は一人で行動する人になったと 思っていた男だった)は、
「ジョンはビートルズとは別に一人で行動する人になったと思っている男だった」と歌っていると思いました。
「But he knew it couldn't last」(でも彼は それを終わらせることはできないと わかっていた)は、
「でもジョンは、ビートルズを終わらせることはできないと わかっていた」と歌っていると思いました。
「Jo Jo left his home in Tucson. Arizona. For some California grass」(ジョジョはアリゾナ州ツーゾンにある自分の家を出た。あるカルフォルニアの密告者のために) は、
「leave」と「grass」の訳に迷いました。「grass」の候補に「草原・マリファナ」がありましたが、「密告者」をみつけ、「leave(left)」は「出た」と訳しました。
ジョンとヨーコさんがノーマン・ピルチャーにより、麻薬不法所持と公務執行妨害の罪で、モンタギュー・スクウエアのアパートから連行されて行く様子を想像しました
*びっくりされる方もいると思いますが、その時の時代背景も併せて妄想したので、許してください。
[Verse 2]
「Sweet Loretta Martin thought she was a woman」
(声の美しいロレッタマーチンは 自分は妻だと思っていた)は、
洋子さんは前衛芸術家に属し、叫び声や悲鳴を取り入れた前衛的な音楽を行っていたので「sweet」を「声の美しい」と訳しました。
映画「ザ・ビートルズGet Back」で、洋子さんと前夫のアンソニー・コックス氏との離婚が成立した事を知り、ジョンが喜ぶ場面が映ります。二人は、1969年3月20日、ジブラルタルで入籍しました。1969年1月には正式な妻ではない洋子さんが、ジョンの隣にいました。「美しい声?の洋子は、まだ入籍していないのに妻気取りなんだ」とポールが歌っていると思いました
前衛的
読み方:ぜんえいてき
時代に先駆けていることを意味する語。フランス語の「avant-garde(アヴァンギャルド)」の直訳。常人には理解し難い、過激さや難解さ、奇抜さなどがあるものを表現する際に用いられることがある。「革命的」「実験的」「先駆的」などの語とほぼ同じ意味で用いられることもある。
参考辞書 : Weblio辞書
「But she was another man」(でも彼女は 別の仲間だった)の「man」は、
以下のサイトを参考にし、「仲間」と訳しました。
「だけど、洋子は前衛芸術家の仲間だったんだ」と歌っていると思いました。
他にも、仲間・親友という意味で使われる「my men」。主にHip Hop業界で使われ、日本語のラップ業界でも、仲のいい友達、仲間というときに「マイメン」と言います。
「All the girls around her say she's got it coming. But she gets it while she can」(彼女を避けているその女の子達みんなが 彼女がそれになってきていると言う)は、
映画「ザ・ビートルズGet Back」(1969年1月)で、ジョンの隣には洋子さんがいますが、それは、1969年1月に限った事ではなく、ホワイトアルバムのレコ―ディグが始まった1968年5月から、アビーロードスタジオにいたそうです。ビートルズがスタジオで仕事している時は、ニール・アスピノールとマル・エヴァンス以外は中に入る事を許さないという彼らの掟が破られたのです。
「洋子を嫌っているファンを含めた女の子たちが、洋子がビートルズになってきていると言っている。まさに洋子は、自分のできる限りビートルズになるんだ」と、ポールが 歌っていると思いました。
そして、1969年5月にリリースされたシングル "The Ballad Of John And Yoko" で、ビートルズと男装した洋子さんが、一緒にジャケットに映っています。色々なパターンがあるので、画像検索してみてください。これはもう、まさに洋子さんはビートルズの「man」(仲間)ですね。
[outro]
「Wearing her high-heel shose」(ハイヒールを履いて ローネックのセーターを着ているきみを)は、
映画「ザ・ビートルズGet Back」の映像の中で、洋子さんがブーツに黒のローネックセーターを着ている場面が映るので、それを想像しました。
「Tucson, Arizona」と「California grass」である意味
Let It Be – Special Edition (Super Deluxe)のTake19を聴いている時に、このTakeは
[Verse 1]の1行目、2行目の部分を、ポールが間違って3行目、4行目を歌ってしまったから没になったのだなと思いました。でも良く聴くと違ったのです。同じように聴こえたのは、韻を踏んでいるからだったのです。
[Verse 1]
1行目、2行目
Jo Jo was a man who thought he was a loner. But he knew it couldn't last
3行目、4行目
Jo Jo left his home in Tucson, Arizona. For some California grass
韻を踏むために、3行目、4行目に「Tucson, Arizona」と「California grass」を使っていた事に、ずっと気がつきませんでした
音を大事にしたかったのかもしれません。
私が訳した「ジョジョは ツーゾン アリゾナ州にある自分の家から出た, あるカルフォルニアの密告者のために」は、ただの誇大妄想になります
みなさんの好きなように訳して聴いてくださいね!
[Outro] は「A quarrymen original」?
Get back, Loretta
Your mommy's waiting for you
Wearing her high-heel shose
And a low-neck sweater
Get back home, Loretta
戻ってくれ ロレッタ
きみのママが ずっと待っているよ
ハイヒールを履いて
ローネックのセーターを着ているきみを
家に戻ってくれ ロレッタ
ポールの「THE LYRICS 」には、上記の[Outro] 部分が歌詞として、しっかり載っているのに、
(私が、その部分を説明するために [Outro][Verse][Chorus]と、くくっただけで「THE LYRICS 」に、それらは書いてありません)
「Let It Be」 – Special Edition (Super Deluxe)のTake8では
Get back home
It's 5 o'clock
Your mother's got your tea on
Take your cap off and sit down??
になっていたり、
Get Back (The Rooftop Performance)のTake3では
Yeah
Get back
You’ve been out too long, Loretta
You’ve been playing on the roofs again
And that's no good, 'cause you know
Your mommy doesn't like that
Oh, she gets angry
She's gonna have you arrested
Get back
Oh, get back
Oh, yeah yeah yeah yeah yeah
Oh, get back get back
Get back to where you once be…
Get back
になっていたり、
「GET BACK 」 1969 GLYN JOHNS MIX - Reprise、
「Let It Be」 – Special Edition (Super Deluxe)のTake19 では
Jojo, Loretta
Get back, get together
Get back home
Oh, we got to get together
whoo-hoo, ha ha ha ha ha ha ha…
Get back, yeah
Mama waiting for you Loretta
Get back and put on your high heel sweater, yeah
になっていたり(ジョンのコーラス有)
Get Back (The Rooftop Performance)のTake1 では、
Go home
She is waiting for you
The tea’s on
Oh, Get back, get back
Get back to where you once belonged
Oh, Get back, get back, get back
Get back to where you once belonged
whoo-hoo
になっていたり、
Get Back (The Rooftop Performance)のTake2 では、
Oh, get back home
Never more to roam
Oh, get back, get back
Get back to where you once belonged
Yeah, get back, get back
Get back to where you once belonged
になっていたり、
「Let It Be」、「Let It Be...Naked」では、
[outro]がなくて、その前の「[Chorus] でカットされたりしているのは、
ここの[outro]の部分は、歌詞ではなく
"Two Of Us"の投稿で書いた「A quarry men original」だったのではないでしょうか。
歌詞が一度終わり、間をおいてからの即興的なアドリブの事を、ビートルズは「A quarry men original」と呼んでいたのではないでしょうか。
[outro]の部分が、もし歌詞だったら、1970/05/08 リリースの「Let It Be」で、そこの部分をカットする事はできないけれど、「A quarry men original」だったから、ジョンがフィルスペクターにカットを頼んだのではないかと、妄想しました
洋子さんの事を茶化しているようなこの部分は、その当時のジョンは許せなかったのではないかと思いました
ポールは「A quarry men original」を使って、言いたい事を好きなように言っていたのですね
わかりにくい事をグダグダと書いてしまいました
ジョン
"The Long And Winding Road"では、自分の心の中で整理をしていたポールですが、爆発して表にでてしまったように聴こえます。
ジョンは、"Get Back"の歌詞の意味を、きっとわかっていたのでしょう。
[Verse 1]の[Chorus]で、ジョンはポールと一緒に歌っていますが、[Verse 2]ではポールしか歌っていません。
そして、わかっていたから、"The Ballad Of John And Yoko" (Released: 1969/5/30)というシングルを出し、ジャケットに洋子さんを起用したのだと思いました。
「another man」(もう一人の男)として男装させ、「another man」(別の仲間)の洋子さんを、ビートルズの「man」(仲間)にして、一緒にジャケット撮影するなんて
ジョンの意地とユーモアを感じました。
最後まで、読んでいただきましてありがとうございました
Taiyo Ikedaさんのリンク貼っておきます