"Maggie Mae" | タコさんの庭

タコさんの庭

ビートルズの歌詞和訳に挑戦

"Maggie Mae"

Writers : trad. arr.  Lennon/McCartney/Harrison/Starkey 

Artist : The Beatles

Recorded : Friday1969/1/24, Apple Studio

Released : Friday1970/05/08 「 Let It Be 」 A面7曲目

2009/09/09     Let It Be [Remastered]

2021/10/15     Let It Be – Special Edition (Super Deluxe)

       「GET BACK 」→ 1969 GLYN JOHNS MIX 

 

 

 

  <歌詞和訳>"Maggie Mae"

        マギーメイ

 

Oh Dirty Maggie Mae,
They have taken her away
And she'll never walk down Lime Street anymore.

Oh, the judge, he guilty found her
Of robbin' the homeward bounder,
That dirty, no good, robbin' Maggie Mae.

'Tis the port of Liverpool
She returned me to.
Two pound ten a week,
That was my pay.

 

    あぁ 汚いマギ―・メイ

    彼らが彼女を連行したところだ

    だから 彼女がライムストリートを歩き通る事は もはや決してないだろう

    おぉ その判事 彼が彼女を有罪と評決した

    帰航したがさつな船員から 略奪をしていた罪で

    あの汚い ダメな 盗人マギー・メイ

    それが 港町リバプール

    彼女は 俺に返してくれた

    週に 2ポンド10ペンス

    それが俺の給料だった

 

 

dirty : よごれた、汚い、不潔な、ぬかるみの、よごれる、不潔になりやすい、けがらわしい

take away : 持ち去る,運び去る.奪い去る、連れて行く,連れ去る,連行する,拉致する、等

walk down : ~まで歩いていく

   例文 drive [run, walk] down a street. 通りを車で[走って, 歩いて]通る.

Lime Street : リバプールの通りの名前

never : いまだかつて…ない、一度も…しない、決して…ない、一つも…ない、

anymore : [否定文に用いて] 今は,もはや(…ない,しない).

judge : 裁判官,判事.

guilty : 有罪の、罪を犯して、罪の自覚がある、身に覚えのある、やましいところのある、

found : 〈人を〉〈…と〉評決する,判定する.〈評決などを〉言い渡す.

found guilty of : 《be ~》~の罪で有罪になる

rob : 強奪する、略奪する、奪う

homeward : 家路へ向かう、帰途の、(本国へ)帰航の

bound : 不作法者、がさつ者

no good : だめな、何の役にも立たない
Tis : it is の短縮形

port : 港、港町

return  to : 〈人に〉〈ものを〉返す

Two pound ten : 1ポンド=100ペンス

pay : 給料,俸給,賃金,ペイ

 

参考辞書 Weblio、英辞郎

 

 

??

"Maggie Mae"は、リバプールで歌い継がれたフォークソング(Liverpudlian Folk Song)で、You Tube に色々な動画がアップされています。

 

上記のWritersの欄で、ビートルズ4人の名前の前に「trad. arr. 」とありますが、 

「trad.」は、伝統的な歌で書いた人はわからないという意味だと思います。

[traditional の略]: 伝説の、伝統の、因襲的な、古風な、伝来の、トラディショナルの

「 arr. 」は、アレンジ。

[arrangement の略]:  アレンジ、編曲

 

「The Vipers Skiffle Group」が歌っている "Maggie May" を元にして、ビートルズが歌っているとすると、ジョンが、歌詞でアレンジした部分は…

 

① 「Oh, Maggie, Maggie May」(あぁ マギー マギ―・メイ)

             ↓            

      「Oh Dirty Maggie Mae」(あぁ 汚いマギ―・メイ)

    

② 「You dirty, robbin' no good Maggie May」(君は けがれた盗人 だめなマギ―メイ

         ↓       

  「That dirty, no good, robbin' Maggie Mae」(あの汚い ダメな 盗人マギーメイ)

 

③ 追加: 最後のラインは、ジョンが考えたフレーズだと思います??ハートキラキラ

  「'Tis the port of Liverpool. She returned me to. Two pound ten a week. That was my pay.」(それが港町リバプール 、彼女は俺に返してくれた、週に2ポンド10ペンス、それが俺の給料だった)

 

「'Tis the port of Liverpool.」の部分、載っている歌詞では「 part」になっています。

The Vipers Skiffle Groupが歌っている "Maggie May" では「port」になっていて、聴いてみると「port」に聞こえるので、「port」(港町)として訳しました。

 

④  マギ―・メイの「メイ」スペル  「May」→「Mae」

 

です。アレンジというか、覚えていなかっただけかもしれませんね爆  笑

 

「The Vipers Skiffle Group」の「Maggie May」を聴くとわかるのですが、

主人公「I」は「船から降りた時に給料をもらい解雇され、予備員になっている船乗り」です。

以下に和訳を載せました。

 

「ヴァイパーズスキッフルグループ」 の "Maggie May" は You Tube、Spotifyで、聴く事ができます。スキッフル・バンドだったクオーリーメン時代を想像する事ができました。

以下に歌詞と曲のリンクを貼っておきます。

 

 

 

 

 

The Vipers Skiffle Group の "Maggie May"<歌詞和訳> 

Writers : trad. 

Artist : The Vipers Skiffle Group

Released : 1957

 

Oh, Maggie, Maggie May

They have taken her away

And she'll never walk down Lime street anymore

Well, that judge he guilty found her

For robbin' a homeward-bounder

You dirty  robbin' no good Maggie May

     あぁ マギー マギ―・メイ

     彼らが彼女を連行したところだ

     だから 彼女がライムストリートを歩き通る事は もはや決してないだろう

     やれやれ その判事 彼が彼女を有罪と評決した

     帰航したがさつな船員から 略奪をしていた罪のために

     君は けがれた盗人 だめなマギ―・メイ

 

Now I was paid off at the pool

in the port of Liverpool

Well, three pound ten a week

That was my pay

With a pocket full of tin

I was very soon taken in

By a gal with the name of Maggie May

    今 俺は給料をもらい解雇され予備員になった

    リバプールの港で

    まぁ 1週間で3ポンド10ペンス

    それが俺の給料だった

    ポケットは硬貨でいっぱいだったのに

    俺は すぐに取られてしまった

    マギ―・メイという名前のギャルによって

 

Now, the first time I saw Maggie

She took my breath away

She was cruisin' up and down on Canning Place

She had a figure so divine

Her voice was so refined

Well being a sailor I gave a chase

    さて 俺がマギーに会ったのが始まりだ

    彼女に俺は息をのんだ

    彼女は缶詰製造場所で行ったり来たりして

    相手をあさっていた

    彼女はとてもすばらしい容姿だった

    彼女の声はとても上品だった

    さぁ 船乗りだから俺は捕らえる目的で追いかけた

 

Now, in the morning I awoke

I was flat and stony broke

No jacket, trousers, waistcoat did I find.

Oh, and when I asked her “where? “

she said "My very dear sir

They're down in Kelly's pawnshop number nine"

To the pawnshop did I go

No clothes there did I find

And the police they took that gal away from me

    そして 目が覚めた朝に

    俺は まぬけな一文なしになっていた

    ジャケット、ズボン、ベスト 俺は見つけ出せたかった

    あぁ そして俺が彼女に「どこにある?」と訊ねた時

    彼女は言った「私の大事なお客さん

    それらは ケリーの質屋9号に 値下げされてあるわ」

    その質屋に行った

    洋服はなく見つけ出せなかった

    そして おまわりが俺の所から女を連行して行った

 

And the judge he guilty found her

of robbin' a homeward-bounder

She'll never walk down Lime street anymore

    そして その判事 彼が彼女を有罪と評決した

    帰航したがさつな船員から 略奪をしていた罪で 

    だから 彼女がライムストリートを歩き通る事は もはや決してないだろう

 

Oh, Maggie, Maggie May

They have taken her away

And she'll never walk down Lime street anymore

Well, that judge he guilty found her

For robbing a homeward-bounder

You dirty robbing no good Maggie May

     あぁ マギー マギ―・メイ

     彼らが彼女を連行したところだ

     だから 彼女がライムストリートを歩き通る事は もはや決してないだろう

     やれやれ その判事 彼が彼女を有罪と評決した

     帰航したがさつな船員から 略奪をしていた罪のために 

     君は けがれた盗人 だめなマギ―メイ

 

 

Pool :  (共同利用・必要時のための)蓄え,予備; 要員たち.

pay off : 清算する、皆済する、給料を渡して解雇する、復讐(ふくしゆう)する、仕返しをする、(口封じのために)買収する

tin : 《英俗》 金銭.

taken in : (中に)取り入れる、泊める、置く、自宅で引き受ける、取る、訪れる、見物する、見に行く、(…を)理解する、会得する

very soon : すぐに、間もなく、早急に

take someone's breath away : 〔主語に〕息をのむ

例題 The landscape completely took my breath away.その風景に私は思わず息をのんだ。

up and down : 上下に、行ったり来たり、(健康状態など)よかったり悪かったりして、浮きつ沈みつして、…をあちこちと、行きつ戻りつして

canning : 缶詰(化)、缶詰製造、缶詰製造業

cruise : 巡航する、巡航速度で飛ぶ、経済速度で走る、これといった当てもなく歩き回る、漫遊する、ガールハントして歩き回る、盛り場でホモの相手をあさる、ゆっくり走る、流す

figure : (輪郭のはっきりしている)形、形態、形象、形状、姿、容姿、風采(ふうさい)、外観、目立つ姿、異彩

divine : 神の、神性の、神にささげた、神聖な、宗教的な、神のような、神々(こうごう)しい、非凡な、すばらしい、すてきな

refined : 精製した、精練した、洗練された、上品な、あか抜けした、精巧な、凝った

being… : されつつある、…であるので、…であること、…されること

give chase : 捕らえる目的で追いかける

flat : 平伏して,べったり横たわって; ばったり倒れて. 〈英古〉間抜け

stony broke : 一文なしで、破産して 

waistcoat : チョッキ、ベスト

dear : 親愛な、かわいい、いとしい、いとしくて、なつかしくて、親愛なる、(値段が法外に)高い、高価な、高い、大事な

sir : あなた、先生、閣下、お客さん、だんな、君!、おい!、こら!、拝啓

pawn shop : 質屋

down : 〈物価など〉下がって; 〈質が〉低下して.

     例文 The stock market is down. 株式市場は値下がりしている.

 

参考辞書 Weblio、英辞郎

 

ジョンの母ジュリア

テレビ映画「In His Life the John Lennon Story」と映画「Nowhere Boy」(邦題ひとりぼっちのあいつ)を、You Tubeで観ました。日本語字幕がないので、話している事が、わからないまま(英語とたぶんポルトガル語)映像だけを観ました。(映画「Nowhere Boy」もう日本語字幕で見ました!)

"Maggie May"を母ジュリアのバンジョーで知る場面が、両方の映画にあり、その曲がジョンにとって、ジュリアとの素敵な思い出である事がわかりました。"Maggie May"がきっかけで、ジョンがギターに、のめり込んで行く様子が描かれていました。

私のお気に入りnoteのTaiyo Ikedaさんに良い事が書いてあります。

 

 

ジュリアは、フォークソングである "Maggie May" を、レコードで知ったのでしょうか。

それともジョンの父親、船乗りのアルフレッドから聞いたのでしょうか。妄想がふくらみます。

「あなたのお父さんと歌っていた歌なのよ」とジュリアがジョンに聴かせていたとしたらラブラブ

 

 

ビートルズのプロデューサー 「ジョージ・マーチン」

「The Vipers Skiffle Group 」(ヴァイパーズスキッフルグループ)の "Maggie May" を調べていると時、以下のサイトをみつけました。

 

 

The Vipers Skiffle Group – The Cumberland Gap / Maggie May

レーベル: Parlophone – A7956

フォーマット:

Shellac, 10", 78 RPM

国: Australia

リリース済み: 1957年

ジャンル: Rock

スタイル: Skiffle

 

なんと、「Parlophone」と書いてあったのです。

「パーロフォン」とはEMIの傘下で、レコードのレーベル名です。

レコードレーベル(英: record label)または単にレーベルは、本来はレコードの盤面中央部に貼付された、曲目、音楽家、レコード会社名などのクレジットが記載された「ラベル紙」である。「ラベル」は、英語表記で「label」であり、音楽業界では見た目からローマ字読みで日本語化された「ラベル」ではなく、アメリカなど業務上直接やりとりを行う上で使用されてきた発音から「レーベル」といってきた。
レコード業界では、それが転じて、ラベル紙に記された(印刷された) レコード会社やその傘下のブランド名自体を「レーベル」と呼ぶようになった。ブランド名としての「レーベル」は独立した会社組織になっている場合と、そうでない場合がある。(ウキペディア レコードレーベルより)

ジョージ・マーチンは、1955年に「パーロフォン」のマネージャーとなり、コメディ俳優のピーター・セラーズらの作品などコメディ色の強いレコードの制作を多く手がけ実績を積んだそうです。(ウキペディア ジョージ・マーチン参考)

そして、「パーロフォン」とビートルズは、1962年6月にレコードディング契約を結び、

ジョージ・マーチンがビートルズのプロデューサーになったのです。

「パーロフォン」のロゴマークは

 です。かっこいいですね!

 

2023年5月5日 追記

なぜ、国がイギリスではなくAustraliaになっているのでしょう?

私が「The Vipers Skiffle Group,  Maggie May」と検索し出てきたサイトは、↑その紫色のレコード盤を紹介するサイトだったのですね。それがオーストラリアでプレスしたレコードだという意味だったのです。それがわかるのに9か月以上かかってしまいましたアセアセ

↓UK(イギリス)と書いてあるレコードもありましたアセアセ

ともあれ、やっとオーストリアの謎が解けました。

 

 

↓2023年3月10日 追記。

「パーロフォン」は、ビートルズのプロデューサーである「ジョージ・マーチン」がいるレーベルです。「ヴァイパーズスキッフルグループ」の"Maggie May" も、ジョージ・マーチンがプロデュースしたかもしれないと思い調べてみました。

すると、英語版ウキペディア「The Vipers Skiffle Group」にしっかり書いてありました!

The group formed in the spring of 1956 in central London, originally as a trio of singer-guitarists comprising Whyton, Johnny Martyn (born John Martyn Booker, 1934–2007), and Jean Van den Bosch, who was replaced in 1958 by Freddy Lloyd. Later that summer they added a rhythm section, Tony Tolhurst (bass) and John Pilgrim (washboard), and took up residency at the renowned Soho music venue, the 2i's Coffee Bar. There, they sometimes jammed with jazz musician Mike Pratt and singer Tommy Hicks, later known as Tommy Steele. In September 1956 they were offered an audition with George Martin at Parlophone Records, and won a recording contract.

Their second single, "Don't You Rock Me Daddy-O", produced by Martin, reached number 10 in the UK Singles Chart in early 1957. Although the songwriting credits were given to Whyton, the song is a variant of the folk standard "Sail Away Ladies", as recorded by Uncle Dave Macon in the 1920s. In the same year they released their version of "Maggie May", which was banned from BBC Radio because of its sexual content, despite the group's attempt to minimise the bawdiness of the lyrics.

1956年春、ロンドン中心部で結成されたこのグループは、当初、ホワイトン、ジョニー・マーティン(John Martyn Booker、1934-2007)、ジャン・ヴァン・デン・ボッシュのシンガー・ギタリストによるトリオだったが、1958年にフレディ・ロイドに交代する。その年の夏の終わりには、トニー・トルハースト(ベース)とジョン・ピルグリム(ウォッシュボード)というリズムセクションを加え、ソーホーの有名な音楽ホール、2i's Coffee Barに居を構えた。そこでは、ジャズミュージシャンのマイク・プラットや歌手のトミー・ヒックス(後にトミー・スティールとして知られる)らとジャムることもあった。1956年9月、彼らはパーロフォン・レコードのジョージ・マーティンのオーディションを受け、レコーディング契約を獲得した。

マーティンがプロデュースした2枚目の単曲「ドント・ユー・ロック・ミー・ダディ・オー」は、1957年初頭にイギリスのシングルチャートで10位を記録した。作詞作曲はホワイトンが担当したが、この曲は1920年代にアンクル・デイブ・マコンが録音したフォーク・スタンダード「Sail Away Ladies」の変奏曲である。同年、彼らは「マギー・メイ」のバージョンを発表したが、歌詞の下品さを最小限に抑えようとしたグループにもかかわらず、その性的な内容からBBCラジオから放送禁止となった。
www.DeepL.com/Translator(無料版)で翻訳しました。

 

 

ジョージ・マーチンがプロデュースした「ヴァイパーズスキッフルグループ」の "Maggie May"という曲を

 

ジョンが母ジュリアから(ジュリアはジョンの父親アルフレッドから?)から教えてもらい

 

そしてザ・ビートルズとなって、ジョージ・マーチンのプロデュースのもと、"Maggie Mae"を

レコーディングするなんて…なんと素敵なめぐり合わせなのでしょうラブラブ音符キラキラ

 

 

ジョンが "Maggie Mae"を、口ずさんだ時、ジョージ・マーチンとジョンは、どんな会話をしたのでしょうね?? 妄想爆発です。

 

 

 

アルバム「Let It Be」のA面

アルバム「Let It Be」のA面が訳し終わりました。

 

彼らは、ファンのためにでなく、自分の思いを、他のメンバーに歌として表現していました。ハートキラキラ

 

 

2023年3月10日再投稿。ジョージ・マーチンと「ヴァイパーズスキッフルグループ」

2023年5月5日投稿。イギリスではなくオーストラリアの謎