【旅する占い師】ロジウラブックス営業雑感 -18ページ目

【旅する占い師】ロジウラブックス営業雑感

北海道から鹿児島に移住して10年経ちました。
☆旅する占い師!☆
鹿児島市 名山町バカンスを中心に県内各地のイベント等に出店しています。
タロット占い10分程度¥1000~

『現実はただの鏡だった件について』

第一部:目覚めの第一歩

意識のレンズ – 現実を変える眼鏡 #008

月曜日の朝。
信介は昨日の出来事を思い出しながら、鏡の前に立っていた。

「俺は失敗者じゃない。俺の人生はこれからだ…」

昨日、娘に返信を送ったあの瞬間から、何かが少しだけ変わった気がする。
自分の中の声が少しだけ優しくなった。

だけど、鏡に映る自分の顔は相変わらず疲れ切っている。

「見た目はまったく変わってないな」

そう呟きながら、クローゼットを開ける。
くたびれたスーツが数着、無造作に吊るされている。

「今日はこの灰色でいいか…」

ネクタイを締めて玄関に向かう。
その時、ふと靴箱の上に置かれたサングラスが目に入った。

「…そうだ。少し視点を変えてみるか。」

信介はそのサングラスを手に取り、かけてみた。

レンズ越しに見える世界は、少し色が変わって見える。

「現実も、こんな風に少し変わってくれたらな…」
 

通勤電車の中。
相変わらずの満員電車。
信介はサングラスをかけたまま、周囲の人々をぼんやりと眺める。

「この人たちも、みんなそれぞれの現実を生きてるんだよな…」

窓ガラスに映る自分の姿は、どこかぼんやりしている。
 

会社に着くと、田中がやたらとテンション高めに声をかけてきた。

「課長!昨日のドラマ見ました?」

「いや、見てない。」

「ええー!あんなに面白いのに!」

田中はニコニコしながら、自分の席に戻っていく。

信介はデスクに座り、PCを立ち上げる。画面には相変わらずの赤字グラフ。

「現実ってのは、そう簡単には変わらないんだな…」

その時、ふと、自宅で読んだスピリチュアル本の一節が頭をよぎった。

『あなたの意識のレンズが、現実を映し出している』

「意識のレンズ…」

信介はサングラスを取り出し、再びかけてみた。

「もし、これが俺の現実を映しているレンズだとしたら?」

サングラス越しに見える世界は、少しだけ暗く見える。

「俺が見てる現実って、ただの色眼鏡なんじゃないか?」


ふと、デスクの電話が鳴った。上司の小山からだ。

「吉田、お前、今月の報告書、まだか?」

「…すみません。もう少しで仕上がります。」

「もう少しじゃ困るんだよ。早く頼むぞ。」

ガチャン。

電話を切った後、信介は深いため息をついた。

「俺の現実が暗いのは、俺が暗いレンズをかけて見てるからかもしれないな…」
 

その時、スマホが震えた。

『娘:今日、夜の7時に駅前のカフェで待ってるね。』

信介の心臓がドクンと鳴る。

「…今日、会えるんだ。」

ふと、サングラスを外して窓の外を見た。

曇り空だったはずの空が、少しだけ晴れ間を見せていた。

「俺のレンズを変えたら、現実も少しずつ変わるのかもしれないな…」
 

ロジウラブックス、5月のタロット占い営業予定です。

このたび、たにかつさんが話をつないでくださって、鹿児島市の名山町バカンスで営業させていただけることになりました。
たにかつさん、そして共同オーナーのみなさま、ありがとうございます。

本格スタートは6月からになりますが、まずは試験的に5月24日(土)、31日(土)の14~18時に営業します。

これからもバカンスとロジウラブックスをどうぞよろしくお願いします。

 

 

『現実はただの鏡だった件について』

序章:停滞の現実

運命の脚本を書き換えろ – 56歳のリスタート宣言 #007

日曜日の朝。信介は布団の中で目を開けた。

「昨日の娘との再会…」

カフェでのぎこちない会話が頭の中でリプレイされる。
あれから娘と何を話したのか、正直覚えていない。
緊張しすぎて、何を言えばいいのか分からなかった。

「やっぱり俺はダメな父親だ…」

布団を頭までかぶり、ため息をつく。
気づけば、また心の中の声が囁いてくる。

「どうせ無理だ」
「俺なんて失敗作だ」
「娘だって、本当は会いたくなかったんだろう」
 

その時、ふと目に入ったのは、枕元に転がるスマホ。

知らぬ間に新しいメッセージが届いていた。

『パパ、昨日はありがとう。また会える?』

信介は一瞬、目を疑った。
昨日の娘の冷たい態度が嘘みたいなメッセージ。

「…また会える?」

その言葉が心の中で何度も反響する。

「俺にも、まだチャンスがあるのか?」
 

布団を蹴飛ばして起き上がる。
リビングに向かい、棚の隅に置かれたスピリチュアル本を手に取る。

『現実は、あなたが選んだシナリオに過ぎない』

「シナリオ…」

信介は本を開いて、ページをめくる。

『あなたの心の声が、現実の脚本を作り出している。』

「俺の心の声が現実を作ってる?じゃあ、俺の人生も、俺が書いた脚本ってことか?」

もしそうだとしたら、俺の脚本は「失敗者・吉田信介」が主人公だ。

「俺が失敗者だと思い込んでるから、そういう現実が続いてるってことか…」
 

信介はソファに腰を下ろし、ノートとペンを取り出した。

「俺のシナリオを書き換えてやる…!」

ノートの1ページ目に、大きく書いた。

『吉田信介、56歳。再出発の日。』

「俺はもう、失敗者じゃない。俺の人生はこれからだ。」

書きながら、心の中の声が少しずつ変わっていくのを感じた。

「俺にはチャンスがある」
「娘とやり直せる」
「自分を信じてみてもいいんだ」

その時、窓の外から鳥の声が聞こえてきた。
晴れ間が覗き、部屋の中に光が差し込む。

「あれ? こんなに天気良かったっけ?」

信介は窓を開け、外の空気を吸い込んだ。澄んだ青空が広がっている。
 

「俺の現実も、これくらいスッキリしてくれたらな…」

ふと、近所の子供たちの声が聞こえてきた。

「いってきまーす!」

ランドセルを背負った小学生たちが楽しそうに駆け抜けていく。その姿を眺めながら、信介は胸の中に何か温かいものが湧き上がるのを感じた。

「俺にも、こんな風に希望を感じてた時期があったんだよな…」
 

その時、スマホが震えた。

『娘:今日、夕飯でも一緒にどう?』

信介の心臓がドクンと鳴る。

「また会える…」

しかし、その瞬間、心の中に不安がよぎる。

「昨日の俺は、結局何も言えなかった…」
「また失敗するんじゃないか…」

信介は立ち上がり、リビングをウロウロと歩き回る。

「俺は本当に変われるのか? こんな56歳が?」

ふと、ノートに目が留まる。
そこには大きく『再出発の日』と書かれている。
 

「俺は失敗者じゃない。俺の人生はこれからだ…」

信介は深呼吸をして、スマホを握りしめた。

「よし、行くぞ…」

そして、震える指で娘に返信を打ち始めた。

『もちろん!何時にどこで待ち合わせする?』

送信ボタンを押した瞬間、胸の奥に新しい感覚が芽生えた。

「これが…希望ってやつか?」

その瞬間、窓の外で風が吹き、カーテンが大きく揺れた。

信介はその風を感じながら、ノートに再びペンを走らせた。
 

『56歳の吉田信介、これからは自分を信じる男になる』

その言葉には、これまでに感じたことのない力強さがあった。

その後、信介は台所に立った。
普段はインスタント食品ばかりだったが、今日は久しぶりに自炊をしてみようと思った。

「自分を変えるって、こういうことかもしれないな…」

野菜を刻む包丁の音が心地よく響く。

湯気の立ち上る鍋を見つめながら、信介はふと笑った。

「こんな些細なことでも、俺はまだやれることがあるんだ」

夕食の準備をしながら、信介は新しいシナリオを書き続けた。

『56歳の吉田信介、毎日を丁寧に生きる』

ペンが止まることはなかった。

『現実はただの鏡だった件について』

序章:停滞の現実

自分の思い込み – なぜこんな人生になった? #006

土曜日の朝。

平日のように目覚まし時計は鳴らない。
カーテンの隙間から差し込む光が、いつもより少しだけ優しい。

「今日は…休みか。」

吉田信介は布団の中で目を閉じたまま、天井をぼんやりと見つめた。
 

「なんで俺、こんな人生になっちゃったんだろうな…」

枕元に転がっているスマホを手に取り、SNSを開く。
友達の投稿がタイムラインを流れていく。

『家族で箱根温泉に来てます!』
『息子の運動会、感動した!』
『昇進祝いしてもらいました!』

「…ふん。どうせ見栄張ってんだろ。」

画面を閉じて、スマホを放り投げる。
 

リビングに行くと、窓の外では近所の家族連れが楽しそうに笑いながら買い物に出かけていく。

「なんで俺だけ、こんなに惨めなんだ…」

冷蔵庫を開けても、昨日と同じく空っぽの棚が光っている。

コーヒーメーカーに水を入れて、スイッチを押す。
湯気が立ち上るのを眺めながら、ふと思い出した。

『現実は、あなたの心の声が映し出されたスクリーンである』

「心の声が現実を作る…?」
 

コーヒーを飲みながら、昔のことを思い出してみた。

俺がまだ20代の頃、営業成績は抜群だった。

「吉田、お前はすごいよ!この調子で昇進も間違いないな!」

上司や同僚からの称賛の声。

だけど、30代になってから徐々に歯車が狂い始めた。

あの時、あのプロジェクトで大きな失敗をした。

「吉田のせいで、契約がパーだ!」

責任を押し付けられ、上司からの評価も一気に下がった。

「あの時、俺は…」

「どうせ俺なんて無理だ…」「俺は失敗ばかりの人間だ…」

その言葉が、ずっと心の中で繰り返されてきた。
 

そして離婚。家族が去っていったあの日。

「パパなんていなくても平気だよ!」

娘の言葉が胸に突き刺さった。

それから俺はますます、自分に自信が持てなくなった。

「俺なんて…」「俺なんて…」

それが、今の俺の現実を作ってるってことなのか?

ソファに沈み込み、膝に手を置く。
 

棚の隅に置かれたスピリチュアル本が視界に入る。
手に取っては、そのたびに戻してきたあの本だ。

『現実は、あなたの思い込みの反射である』

「思い込み…」

俺が自分で思い込んでいた言葉。

「どうせ俺は失敗する」「俺なんて誰にも必要とされない」

それがずっと俺の現実を作り続けていた?

「…もし、俺が違う言葉を選んでたら、今頃どうなってたんだろうな…」

コーヒーの湯気が、ゆっくりと天井に昇っていく。

 

昨日、娘から届いたメッセージをまた見返した。
返信はまだできていない。
手が震える。
娘と最後に会ったのは、いつだっただろうか?

思い返すのは、離婚して家を出たあの日。
娘は涙一つ見せず、「パパなんていなくても平気だよ」と言い放った。
その言葉が、今でも胸に突き刺さったままだ。
 

「今週末、空いてる?」

その一言が、頭の中で何度も反響する。
どんな顔をして会えばいいのだろう?
何を話せばいい?

信介はスマホを握りしめたまま、深く息を吐いた。
「…俺の思い込み、変えられるのか?」

その問いは、答えのないまま部屋に溶けていった。
 

翌日、待ち合わせ場所のカフェに到着した信介は、心臓がバクバクと高鳴っているのを感じた。

娘はまだ来ていない。
窓際の席に腰を下ろし、コーヒーを頼む。

「…会ったところで、俺は何を言えばいいんだ?」

目の前に置かれたカップの中のコーヒーは、まるで鏡のように信介の顔を映していた。
 

その時、カフェのドアが開き、娘が入ってきた。

「…久しぶり、パパ。」

信介は喉が詰まったように何も言えない。

娘は少し大人びた表情をしていて、どこか冷たさも感じられる。

「元気にしてた?」

「まあ…ぼちぼち…」

そんなぎこちない会話が続く。
 

「本当はね、話したいことがあって…」

娘が言いかけたその時、信介のスマホが震えた。
画面には『会社』の名前。

「…今、出られない。」
 

娘はそれを見て、一瞬だけ眉をひそめた。

「やっぱり、仕事が大事なんだね。」

信介は答えられず、ただ視線を逸らした。

カフェの時計がやけに大きな音で時を刻んでいる。

「俺の思い込み、まだ抜けてないのか…」

『現実はただの鏡だった件について』

序章:停滞の現実

世界はただの反射 – 映し出された無気力な日々 #005

朝、目覚ましの音が鳴る。

吉田信介はベッドの上で天井を見つめていた。

「また同じ一日か…」

カーテンの隙間から差し込む光はどこかぼんやりしていて、まるで俺の人生そのものみたいだ。

重い腰を上げて、リビングの窓を開ける。
外の空気は冷たく、曇り空が広がっている。

「これが俺の現実か…」
 

冷蔵庫を開けると、中には冷たい光だけが反射している。
昨日のままの空っぽの冷蔵庫。

コーヒーメーカーに水を入れ、スイッチを押す。
湯気が立ち上るのをぼんやり眺めながら、ソファに沈み込む。

リビングの棚の隅に、例のスピリチュアル本が置き去りにされている。

『現実とは、あなたの心の声が映し出されたスクリーンである』

「スクリーンねぇ…」
 

目の前のテレビ画面には、昨日録画したバラエティ番組が映っている。
芸人たちがワーワーと騒いでいて、みんな笑っている。

「俺の人生にも、こんな笑い声が響く日は来るんだろうか…」

そんなことを考えながら、冷めたコーヒーを無言で口に運んだ。
 

会社に着くと、いつものように窓際の席に腰を下ろす。
PCを開いて、昨日と変わらないグラフを眺める。

「赤字…赤字…また赤字か…」

メールをチェックすると、上司の小山からのメールが目に飛び込んできた。

『早急に対応お願いします。』

…それだけ?

誰も俺のことなんて見ていない。
 

昼休み、社員食堂で一人飯を食べていると、周りの若手社員たちが楽しそうに談笑している。

「昨日のドラマ、見ました?めっちゃ面白かったですよね!」

「あれ最高でしたよね!主人公が逆転するシーンとか!」

その会話を聞きながら、俺は箸を止めた。

「逆転ねぇ…俺の人生にも、そんなシーンがあるんだろうか?」
 

午後の会議。
小山が資料を片手に厳しい顔で俺たちを睨んでいる。

「先月の売上がこれです!お話になりません!」

グラフの赤い線は、どこまでも下降している。

「吉田、お前の部署が一番ひどいぞ!何か言いたいことはあるか?」

俺は返す言葉が見つからず、ただ黙って資料を見つめた。

「…すみません。」

小山はため息をつき、会議室を出て行った。
 

帰り道、商店街を歩いていると、ふとショーウィンドウに自分の姿が映り込んだ。

疲れ切った顔、猫背、うつろな目。

「…これが俺の現実?」
 

家に帰ると、部屋はいつも通りの静寂に包まれている。

窓の外では、近所の子供たちが楽しそうに遊んでいる声が聞こえる。

「いいなぁ…あいつらは…」

俺はソファに沈み込み、またしても天井を見上げる。

「俺の現実、こんなに無気力なのは、俺の心の中がそうだからってことか?」
 

ふと、棚の上のスピリチュアル本が目に入る。

『現実はただの反射である。』

「反射ねぇ…だったら、俺の無気力な日々は、俺が自分に映し出してるってことか…」

その瞬間、スマホが震えた。

『娘:今週末、空いてる?』

俺はスマホを見つめたまま、返信の手が止まった。

「…俺の無気力を反射してるのは、俺自身なのか?」

天井を見上げたまま、ため息が漏れた。
 

現実はただの反射。

そう思うと、なんだか鏡の中の自分が、他人のように見えてきた。

鏡の中の自分は何も言わない。ただ、俺をじっと見つめ返していた。