洋画家の櫻田精一氏のアトリエを訪ねる機会に恵まれました。
リビング
甕が沢山ありました
昭和を代表する画家のひとりである櫻田氏は、戦後から野田市にアトリエを構え、多くの作品を残されております。
アトリエの画面いっぱいには大作が飾られ、その迫力に圧倒されました。
またどこの国で集められたものか定かでないものもありましたが、美しい民芸品や陶器が整然と並べられ、空間そのものがひとつの美術館のようでした。
気になる火鉢
「飾ってあるものは有名なものではないかもしれないけれど
旅先で求めたものなど色々あるのよ」そうお話くださいました。
絵画にももちろん心惹かれましたが、それ以上にそこに置かれた器や民芸品の数々が気になりました。
友人のお宅もまた、彼女の審美眼を通したものばかりで
雑多においてあっても統一感があり、魅力に満ちています。
その空気感は、朝倉彫塑館、日本民藝館にも通じるものを感じました。
ランチタイムにいただいたサラダも美味しく、また
初めて食べた「ヤマモモ」にも感激しました。
しかし、その宅はそのうち取り壊される予定で
櫻田氏の作品も手放す、ということでした。
敷地内にはお茶室もあり、選び抜かれた品々に囲まれた静謐な空間が広がっています。
こうしてまたひとつ、時代を語る建物や空間が失われていくのかと思うと悲しいというよりやるせない気持ちになります。
思いを込めて造られた建物や、職人の技が息づく空間を、何とか残していくことはできないでしょうか。
保存と継承の難しさは理解しながらも、その立場に立っていると、文化を守るとはどういうことなのかを改めて考えさせられました。
これは、私にとって大きな問いを突き付けられた1日でした。








