千葉県野田市で催された森優子さんの朗読を聴いてきました。
最初にDVDで聴いたときに(拝見した時に)感銘を受け
去年の秋には弊社でも朗読をしていただきました。
その時の芥川龍之介の「蜘蛛の糸」
中原中也の詩
素晴らしく、その時の感動が忘れられず
今回も野田市へ伺いました。
朗読、中原中也の詩、そして太宰治の「走れメロス」
「蜘蛛の糸」の時も感じたのですが
「走れメロス」も内容は理解していたはずでしたが
これが、森優子さんの語りを通すと、体の中に染みわたり、
最初は朗読している森さんのことが気になるのですが、
語りを聴いているうちに、朗読している人はもう姿が見えなくてもよくて、ただただ、自分の中にその世界がいっぱいになり
自分との対話になるのです。
これはコンサートに行っている時にも似た感じになります。
また音楽とは違うものの、その朗読にBGMが加わり
より一層自分の中の想像が膨らむ。
そんな体験ができる朗読でありました。
「走れメロス」の結末も十二分にわかっていたのですが
読み聞かせられると、まるで初めて聴いたような感動を覚えるのです。
自分ではそこまで感じなかった気持ちを思い出す、というか。
この体験は、森優子さんならでは、かもしれません。
そして演出も。
よく朗読を聴いていて、ストーリーとミスマッチだったりすると
内容が飛んでしまうことがあります。
BGMというか選曲の音楽は重要ですね。
色々ラジオでも、そして街中でも朗読は大流行でありますが
やはり何が人の心の奥に響くか、これは学ばなければ届けられないものなのかもしれません。
森優子さんの語りは、改めて体の芯まで響きました。
小ぢんまりとした20名の贅沢な朗読会でありました。
この世界に浸れて、喜びも感じられて・・・・。
太宰治の逸話も交え、純文学の奥深い世界の入り口に立った、
そんな印象を受けました。
本物の朗読。
心に沁みる語り、いつも森優子さんの朗読の後は
気持ちの良い気分になります。


