『エリアマネジメントの有効性③』



前回では、「エリア・マーケティング」(*①)について考えてみた。


今回は「エリア・マネジメント」に拘ってみたい。(今回が最後のハズ!)


様々な分野の解釈からW杯で優勝したスペインのサッカーのような

相手陣地のエリア・マネジメント重視したボールポゼッションが高く
カウンター攻撃のリスクを防ぐビジネスでの有効性を考察してみたい。


「エリア・マネジメント」を調べてみたら企業活動で言えば、


 ・MR等の営業マンの「営業エリア・管理」

 ・エリアの「店舗地域・統括」

 ・土地のプロデュース 


直訳そのもので用いられている。


経営学的に言うと「都市政策」に若干被るぐらいで明確な定義的な

記載もなし。


そこで・・・範囲を拡げいろいろ集めてみる。



それなりに定義化されておりまとめると以下の通りとなる。



『エリア・マネジメント』 (地域課題解決や地域価値向上)
 近年、都市再生の手法として活用されているのが手法で、
 地区単位で住民や企業などが中心となって、防災・防犯、経済
 イメージアップなど、まちの運営に協力して取り組もうとする動き。

   (様々なWeb媒体から抜粋) 


基本となっているのは、「国土交通省」が定義している内容。


テーマとし定義付けから活動への支援策までまとめてある。


国土交通省(土地・水資源局 土地政策課)

 定義:地域における良好な環境や地域の価値を維持・向上させるための、
     住民・事業主・地権者等による主体的な取り組み

 広義:「良好な環境や地域の価値の維持・向上」には、

     快適で魅力に富む環境の創出や美しい街並みの形成、

     資産価値の保全・増進等に加えて、人をひきつけるブランド力の形成、

     安全・安心な地域づくり、良好なコミュニティの形成、

     地域の伝統・文化の継承等、ソフトな領域のものも含まれます。


 http://www.mlit.go.jp/kisha/kisha08/03/030425_.html


 http://tochi.mlit.go.jp/tocsei/areamanagement/web_contents/H20torikumi/data/susume.pdf



その成果として4つが挙げられる。


成果1. 快適な地域環境の形成とその持続性の確保

成果2. 地域活力の回復・増進

成果3. 資産価値の維持・増大

成果4. 住民・事業主・地権者等の地域への愛着や満足度の高まり


支援については、項目別に分かれ自治体と民間団体、住民に分けて規定されている。


 <民間団体>

  ジャパンエリアマネジメント

  コミュニティデザインに関わる各種プロジェクトの企画デザイン・調査・研究等

  http://areamanagement.jp/pg146.html



背景としては、成長都市の地域開発から成熟都市の地域管理へ移行が必要。


地域経済力の向上に住民が自主的に関与しながら

地域コミュニティーのネットワークが経済的な価値を産みでいくスタイル。


元々は、『財源の負担を分配』していくために企業と地域住民の参加を求めている。


地域住民として代々住み続けて来た土地であり地域衰退は避けたいから

自治体、民間企業が当てにならなければ自ら立ち上がるのは自然の流れ。

地域参加フォローと自治体、民間団体、NPOなどが営利を超えた「繁栄」

に向けて協力し合い「おらが街」を形成していければ・・・って感じなんだろう。


実態生活では、さすがにサッカーのような相手陣地の「エリア・マネジメント」

なんてことは考えない。


しかし、「エリア・マネジメント」の有効性と考えた中で


「ボールポゼッション=地域コミュニケーションと協力者との連携」

ってとらて


「カウンター攻撃=反対者・批判やリスク」


を防ぐ実態生活のマネジメントでも参考になることが容易に想像がつく。


スペインの場合も何十年もの積み重ねできた伝統としてバルセロナを初めカンテラ出身者が

代々引継がれて来たサッカーで実を結んだ。


地域生活者も『何代にも渡って関わり「エリア・メネジメント」を実行することで

「おらが街」ので「繁栄」に繋がった』って日が来るのも近い。


「エリア・マメネジメント」は、実績的にも学術的にも未確立分野にて都市経営としては

「正解」は存在しない。(海外では存在してるかもしれないが・・。)


経過を確認が必要だが第一人者になるチャンスは大いにあるかもしれない。


市民活動やプロボノでも参加してみる価値はあると思う。


※①エリア・マーケティング

   全国一律ではなく、エリア(地域)ごとのニーズ特性や競合状況に応じて  

   商品・サービス、価格、プロモーション、流通などのマーケティングの方法を変更する手法

   (1)エリアのセグメンテーション(区分)と(2)エリア別のマーケティング方法の決定の

   2つのプロセスに分けることができます。(野村総合研究所ホームページから抜粋)



今回のお薦め!

経営戦略―論理性・創造性・社会性の追求 (有斐閣アルマ)/大滝 精一
¥1,995
Amazon.co.jp



『エリア・マネジメントの有効性を考える②』


サッカーで言う相手陣地のエリア・マネジメント重視したボールポゼッションが高く
カウンター攻撃のリスクを防ぐビジネス的な手法を考えてみると・・・・。


そもそも


ビジネスの世界で言えば「エリア・マネジメント」と言えば「エリア・マーケティング」(*①参照)

と解釈・認知されている。


「エリア・マーケティング」として、「消費財やサービス」の戦略/戦術だったりよく使われている。


この「エリア」とは、「地域」「商品カテゴリ」「顧客層」「チャネル」など様々な意味で使われ

「エリア・マーケティング」が有効であることは誰にでも理解できる。


それじゃーつまらない!



サッカーに例えてトコトン細かく考えて!


サッカーで言う「ボール」の役割とは、「顧客の評判」・「顧客の口コミ」と考えると・・・



サッカー:「ボールのパス廻し」⇒「ポゼッション」⇒「バイタルエリアへ進入」⇒「ゴール」


ビジネス:「口コミ・評判」⇒「顧客の支持」⇒「市場へ拡大・浸透」⇒「売上・シェアーUP」



と表現しても違和感はないだろう。



ポゼッションサッカーを「フルカバレッジ」と考えるとニッチャー等のカウンター攻撃を防ぐべく

とにかく攻めまくりながら相手にボールを触れさせない。


以前の松下「マネ下」や「トヨタ」の成功した姿をみれば分るだろう。


逆にカウンター攻撃を狙う側は、カテゴリーキラーとして「代替品」を投入すると思われる。


キリンVSアサヒビールに例えて見ると、「DRY戦争」からのキリンの逆襲(*②)は当てはまる。



既知で言えば、戦略ではランチェスター、分析なら5Forceで容易に表現で「有効性」かもしれない。



ところで、ここまでは「エリア・マーケティングの有効性」である。



「エリア・マネジメントの有効性」との言葉に純粋になって改めて考えてみる!



つづく



※①エリア・マーケティング

   全国一律ではなく、エリア(地域)ごとのニーズ特性や競合状況に応じて  

   商品・サービス、価格、プロモーション、流通などのマーケティングの方法を変更する手法

   (1)エリアのセグメンテーション(区分)と(2)エリア別のマーケティング方法の決定の

   2つのプロセスに分けることができます。(野村総合研究所ホームページから抜粋)



※②キリンの逆襲

   アサヒ「DRY」に押されポゼッション(ビールのシェア)を失ったキリンが、 

   ビールの総需要が減って多様化している中で、発泡酒やサワーと言った

   「カテゴリーキラー・代替品」的カウンター攻撃でビールはドライに譲りながら

   酒類全体のシェアを取り返した。



今回のオススメ!

「思考軸」をつくれ-あの人が「瞬時の判断」を誤らない理由/出口治明
¥1,575
Amazon.co.jp

『エリア・マネジメントの有効性を考える』

W杯サッカーは、スペインが自国のスタイルを突き通し見事に優勝した。


スペインのようなパス・ポゼッションサッカーは、カウンターを喰らい易くゲームに勝って

勝負に負けたケースがスポーツ界の通例であった。


EURO・W杯で2冠を獲得したことは、09~10シーズンのクラブサッカーとW杯の出場チームのトレンド

であった「堅守速攻」(*)のスタイルを発展させたかもしれない。


ポゼッションの観点で言えば現代ラグビーは、勝つために相手陣地でボールキープを

しながら攻め続けることが求められる。


ラグビー自体が攻め手の有利なルールな設定になっており、敵にボールを渡すと一気に

カウンターからトライまで繋がることが多い。


逆に敵陣で攻め続けることで得点を加えるチャンスも多く有効な手段である。


フィジカル主体の激しい競技だが、Coolなエリア・メネジメント、マーケティングが

求められているである。


ただ、ビジネスと違って「戦略」に「個性」が加わるからスポーツは感情移入する。


特に世界最強と言われるオールブラックス(NZ)は、ボールキープしつつ攻撃的に
常にトライを目指すスタイルである。


サッカーで言うブラジル同様にW杯優勝が至上命題だが、W杯では第1回を優勝してから

遠ざかっており「戦略・戦術」と「個性」の融合の難しさを感じる。


だから、スペインの優勝の意義は大きい!

経営・ビジネスで見るとエリアマネジメント重視したボールポゼッションが高く
カウンター攻撃のリスクを防ぐ手法を考えてみると・・・・。


つづく


*「堅守速攻」で優勝したチーム(09~10年度)

 イタリア:インテル(CL、国内、カップ3冠)

 イングランド:チェルシー(国内、FA2冠)



今回のオススメ!


ザ・チェンジ! ~人と職場がガラリと変わる12週間プログラム~/門田由貴子

¥1,575
Amazon.co.jp