私も読書 12月(その2) | 都内 中堅校からの大学受験2026

都内 中堅校からの大学受験2026

2020年に都内の私立中高一貫校に入学した息子の日常を綴っております。

残すところ今年もあと2日とちょっと。あと1冊ぐらい読めるかもしれないけれど、アップしておきます。

それから、あと1,2冊は別記事で書こうと思っていたのですが、力尽きました。まとめてアップします。

以下、私が12月に読んだ本と感想です。

 

 

『傲慢と善良』

この本の感想は先日こちらに書きました。

 

 

『列』

この切り口でここまで書きあげることに唸らされました

踏み込んだ感想を書くとネタバレになるので、
「そんなに長くないから読んでみて。でも、読むタイミングは気を付けて。淡々とした口調だけどドロドロしているから。」
と書いておきます。好みは別れる作品だと思います。
小説の構成は、現実と妄想(無意識)を行ったり来たりします。
 

 

『砂漠』

東北大学 法学部に入学した学生5人が、知り合って卒業するまでの話。

筆者の伊坂幸太郎さんが東北大学 法学部だから、自身やその周辺の学生生活が作品に反映されているかも。いいねぇ、東北大学、好きだわ。

 

 

『ローマ帽子の謎』

初めてのエラリー・クイーン。推理小説としては面白かったですが、やたらと理屈っぽい(イギリスの作品かと思いました)。あと、登場人物の口が悪いなぁと思いました。犯人当てクイズは、帽子の場所と犯人の絞り込みまではできましたが、名指しまではできませんでした。

 

 

『爆弾』

面白かったです。

爆弾事件は解決したので続編はないと思いますが、スズキタゴサクの過去が気になります。だって、タゴサクは物知りだし頭も良さそうです。タゴサクになるまでのいきさつを知りたいです。

タゴサクの謎解きはほぼ解けませんでした。

 

 

『続 窓ぎわのトットちゃん』

『窓ぎわのトットちゃん』同様に、透明感がある語りでした。前半は戦争時代の疎開生活の話が中心で、後半は戦後に黒柳徹子さんが業界人になっていく様が書かれていました

黒柳徹子さんがお嬢様で恵まれた家庭環境にあったことは知ってはいましたが、ご両親からの愛情を一身に受けて育ったことに感謝されているのが伝わって心が温かくなりました

息子が同じような本を書くとして、私のことをどう書くだろうか。鬼婆、毒親の極み、それに勝った俺が今ここにいる!みたいな感じになるんだろうな(笑)

黒柳徹子さんはその個性の強さで悩み苦しんだことが多いと聞いていますが、本書ではそこはサラッと書かれているのみです。

自分にとって大切なもの・大切にしなければいけないことに忠実にシンプルに生き続けたことが淡々とつづられていました

 

 

【小説以外】

『DIE WITH ZERO』

若い時の経験に金を惜しむな!

経験は思い出になり、後々配当をうむぞ!

という話でした。

別の言い方をすると、相続は死んでからではなくて、生きている間にした方が良い。なぜなら、年齢をとってからお金をもらうより若い時にもらった方がよりよく使えるからです。

参考にします!

 

 

『イヌのキモチ解剖図鑑』

昔実家で犬を飼っていたので、懐かしい気持ちでいっぱいになりました。

巻末に「犬と幸せに暮らすための10のルール」が載っていますが、育児と通ずるところがあってクスリとしました。
犬にやらないほうが良い食べ物は、パン、チョコレート(デオプロミン)、ぶどう(犬種による)、キシリトールだそうです。

 

 

『近畿地方のある場所について』

小説かもしれないけど、小説っぽくなかったのでこちらに書きます。

ブロ友さんが「怖・面白い!」と感想を書かれていたので借りて読みましたが、そんなに怖いと思いませんでした。この手の話題に対する経験値と想像力が足りないのかも。私は『火のない所に煙は』の方が怖かったです。

来年、映画が公開予定らしいです。