CRF250Lのフロントパイプ、ベンチテスト① | BEAMS(ビームス) 開発ブログ

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二輪アフターパーツメーカー(ビームス)の開発担当です。
新製品の開発等、開発者の目線でブログを更新したいと思いますので、宜しくお願いします。


どうもお疲れ様です。

週明けの月曜日でございます。

先週にブログを更新するつもりでしたが、週があけてしまいました。。。

CRF250Lのフロントパイプ!

もうとっくに終わってるはずだったんですが(笑)、、、ちょっと思ったより大分と苦戦気味です。

というわけでブログ更新も遅れ気味です。


前回のブログでも書きましたが、CRFは以前の型でサブチャンバー付きフロントパイプを開発しました。その際も当然テストを重ねて作ったので、今回は苦戦しないだろうと思ってたわけなんですが、、、やっぱりそんな簡単にいかなかった!(笑)

まず、フロントパイプはパイプ径違いで2種類用意。

写真で見ると大して径は変わりませんが、、、同じじゃないですよ!

そしてノーマルとも同じじゃないです。

まずはサブチャンバー無しで素のパイプの力?的なのを測ってみます。これはノーマルから菅長を伸ばしてます。

これがどう出るのか?

黒線が菅長ロングで、ピンク線がノーマルエキパイです。うーん。可もなく不可もなくといいますか、、、あんまり良くありませんね。

中高回速域の6500rpmあたりからノーマルを下回ってしまってます。

では次に菅長そのままで径を太くしたエキパイと比べてみます。

こうなりました。

青線が径を太くしたバージョンのエキパイです。

中高速域が悪くなりました。。。

ということは、太くするとダメですね。

パワーが出ません。

次に最初に測った径細め菅長長めなフロントパイプにサブチャンバーをつけて、変化を見てみることにします。

赤線がサブチャンバー付きです。

黒線がサブチャンバー無し。

うーん。なんかイマイチですね〜。

こっから穴径を大きくしていきますが、サブチャンバーの効果はなくなるばかり!(笑)

因みにですね、このバイパス部分の穴径は何もバイパスパイプの内径いっぱいにあいてるわけじゃないです。そんな大きくするとパワーは削がれる一方なのです。消音効果は増しますけど、そっちメインじゃないので、パワー面でメリットが最大限あるところを探します。もちろん、穴径が小さくても音質は柔らかくなって結果音量も下がります。

まぁ要はこれもバランスでございますね。

バイパスのパイプ径も影響しますので色々試しますが、、、この菅長でこの位置は効果が薄いようです。あきらめます。(笑)


で、次に用意しましたのは!

こちら↑

かなり前側に寄せてみました。

なんか、、、この位置のサブチャンバーカッコいい。と思うのは私だけでしょうか(笑)

出来ればパワーも出て欲しいもんですが!

抹茶色というか淡い緑というのか何色ていうのかわかりません(笑)の線が前寄りにしたサブチャンバー付き、

黒線がサブチャンバー無しです。

うーん。低速は大分よくなってきましたが、、、ここも欲しいんですけどねー、もうちょっと6500rpmあたりも欲しいんです。

逆に8000rpm以降は要らないですよね。

こんなブン回しな回転域よりも低中速の方を厚くしたいところです。。。


サブチャンバー効果は大体分かりましたので、

立ち返ってもう少し菅長の分析をしてみましょう。

さらに2種類作りましたが、、、

さてどーなるのでしょうかーーー。


今日はこれくらいにして続きは次回に。


実はまだ答えが出ておりません。

いやある意味出てるんですが、、、その辺も色々書きたいと思いますので、引き続きお付き合いいただければ幸いです。


それではまた宜しくお願いいたします。