今年の夏休みは、家族でヨセミテ国立公園へ行ってきました。子どもたちが大きくなるにつれて、一緒に何かを楽しむ時間が少しずつ減ってきたように感じています。だからこそ長い休みには家族で過ごす時間を大切にしたいと思い、この旅行を計画しました。



家族のアルバムを見たところ、最後にヨセミテを訪れたのは今から10年前でした。もう一度行きたいと思った場所がありました。それはVernal FallのMisty Trailです。


ここは滝の上部まで歩いて登るトレイル。ヨセミテ国立公園の中にはきれいな滝がいくつもあり、遠くから眺めることは簡単にできるけれど、滝の側さらにはその上部まで行ける場所があるのです。



滝の上はどうなっているのだろうとか思ったことはありませんか。子どもたちが小さかった頃は難しかったこのトレイルも、今なら家族みんなで行けるかもしれないな、と思ったのです。



でも、家族全員が同じペースで歩くのは、やっぱり難しかったのです。中盤から、歩くのが速い夫と息子たち、そして娘と私の二組に分かれて歩くことにしました。


私は、きっと途中で引き返すことになるだろうなと思っていました。だから、スタート地点でまた合流しようね、と話をして一旦別れたのです。ところが、実際に足を引っ張ったのは娘ではなく私でした。


滝が近づいてきて勢いよく流れるミストが当たる場所まで辿り着いた頃、娘は急に元気になったのです。私は、8歳の娘についていくのが精一杯になってしまいました。



まだ体力的に余裕があった時は、娘を気遣いながら少し歩いては休憩し、水を飲み、また少し歩くというペースでした。トレイルは想像以上に厳しくて、登り坂のその先には、また急な石段が続くという道のりでした。


私もだんだん足が重くなり、そろそろ引き返した方がいいのかなと思い始めていました。なんとか踏ん張って、滝の勢いで舞い上がる水しぶきを浴びる場所まで来れた時、娘は一気に階段を駆け上がっていきました。休憩は?と聞いても大丈夫!と言うのです。



離れるわけにはいかないし、私も必死について行くのだけれど、脚は思うように動かず、一段一段が本当に苦しかったです。



その時、ふと周りを見ると私よりも辛そうに歩いている人がいて、それも杖をつきながらもゆっくりとゆっくりと一歩ずつという感じで。自分のできる力を使って前へ進んでいました。



このトレイルを歩く目的を思い出しました。滝の上まで見に行きたかったんだよねと。この景色ももっと楽しまないとと。足の速い夫や息子たちと別れて歩いたからこそ、自分にとって大切なことがはっきり見えた気がしました。


娘はまるでウサギのように、ぴょんぴょんと軽やかに階段を上っていくのに、私といったら、膝が笑い、両太ももに紐をつなげて両手で上へ引っ張るような感じで、意識して持ち上げないと、次の段へ足が動かない感じでした。



脳ではもう無理だよと言い、心ではまだ行けるよと言っているようで。上まで行けない理由は、自分自身の中にあったのが恥ずかしかったです。娘が最後まで元気に歩き続けてくれたからこそ、私も諦めずに目的地までたどり着くことができました。



最後の急な階段のあたりで、すでに滝の上まで行って戻ってきた夫と息子たちに会いました。私たちがここまで来ていたことに、とても驚いていました。そして、夫は私たちともう一度滝の上まで行く羽目になりましたが。。。それも助かりました。



行きは、写真は全く撮れませんでした。滝の頂上まで行き、滝の上を流れる川に足をつけた時は、もう最高でした。水は冷たくて、疲れ気切った身体が癒されるのがわかりました。


今回の旅で改めて感じたことがあります。やりたいことを実現できるかどうかは、一歩を踏み出し、そのための行動を続けたかどうかなんだなと。



速さではなく、一歩ずつでも前へ進み続けたからこそ、目的地にたどり着けたのだと思います。



一人ではできないこともたくさんあります。その時は誰かと支え合いながら、自分のペースで前へ進んでいく。そんな大切なことを教えてくれた旅になりました。



そして最後に、現実的な学びもひとつ。50歳目前ですが、これからは体力づくりも頑張ろうと思います。

最近新しく始めたことがあります。それは洋裁。いわゆる服作りです。作りたいデザインの型紙を調べ、生地を選び、裁断、ミシン。この一連の流れが何とも楽しくて。時間を忘れてしまうくらいにのめり込む、そんな楽しみができました。



 

きっかけは、娘がソーイングのクラスに行くようになって、ミシンを買ったことです。せっかく家にミシンがあるので、何か作れないかなという思いから、どんどんハマり、ついには自分の洋服を作るというところまでたどり着きました。

 

ミシンを使うなんて、中学校の家庭科の授業でエプロンやスカートを作ったことがある、というかすかな記憶があるくらいで、全くのど素人です。でも、YouTubeを検索すると、初心者にもかなり親切な動画もあり、助かります。

 

これは初めて作った半袖の服。生地はコットンとリネンが混在する素材。裁断しやすい縦のストライプ模様を選びました。

 

この型紙は無料でダウンロードできるのです。コピーした型紙を番号の順番に貼り合わせ、自分のサイズに切るだけ。このサイズでXS。私の体型はたぶん日本のMサイズですが、これでもだいぶゆったりと着れるサイズ感です。日本人だったらXXSでちょうどかもしれません。

 

本来この服は、カラーブロックと言って、何色か色を組み合わせて作るデザインになっていたのですが、私はあえて一色にしました。


下にフリルのある生地を縫い合わせてボリュームのある形にしたり、フリルの長さを長くすればワンピースにもできます。作り方の解説は英語ですが、ソーイングで使う英語の語彙の勉強になるので、私にはありがたい学びの時間になります。YouTubeで作り方の解説もあるので、動画を見ながら作業を進めるのもおすすめです。

 

生地選びは、配色がもっと明るくて、鮮やかな色合いを着てみたいなと思うのですが、無難な色目を選んでしまいます。簡単に作れたので、また色違いで作ろうと思います。

 

布を買いに行くのも楽しみの一つにもなりました。娘と一緒にお店に行くと必ず誰かに話しかけられます。自分の手でモノづくりをしている人は、布選びをしている子供を見つけるとうれしくなるみたいで。


Sewing is my therapy. という言葉をよく耳にします。作っている時間が癒しの時間になるのだと思います。私も時間を忘れてしまうくらい夢中になるのでよくわかります。

 

好きな布で、好きなデザインの洋服が自分で作れるようになれたらいいなという思いは、実は私の潜在意識にあったのです。自分の着たい服を作っている人が羨ましく、いいな、素敵だなと思っていたからです。新たな一歩を踏み出すことで、なりたかった自分になれるのだと今回もまた気づきを得ることになりました。

 

これも、実は私のご近所さんの助言にもありました。

 

Find what you want to do, then just do it.

 

やりたいことを見つけて、あとはやるだけよ。

90才の彼女は今もなお、毎日やりたいことを考えて行動に移し、大切な時間を自分の悦のために使っているのです。私も躊躇することなく、心のゆくまま行動していきます。


 

私はマイクロベーカリーとして月一回だけサワードウブレッドを販売しています。でも本当は、できるだけ多くの人にサワードウブレッドを、自分で作ってほしいと思っています。その理由は、作るのは楽しいし、美味しいからです。



材料はシンプル。小麦粉、水、スターター(種)そして塩だけ。オーブンがあって、作り方の手順や、気を付ける点を理解していれば、何とか作れるものです。時間がないという理由があったとしても、この点もクリアできると思っています。



自分の手で一からこねたパン生地が、パンという形になった時、こんなにうれしいことはないと思います。そして、そのパンを一緒に食べてくれる家族や友達がいたら尚更良しです。



昨日、あるパン屋さんに行ってサワードウブレッドを買いました。パンは完璧な身なりをしていて、誰が見てもパーフェクトと言える形でした。美しい!

でも、家庭内においてパンというものは、そんなことが大事なことなのでしょうか。食べたい時に自分でパンを作ることができて、そのパンを誰かと一緒に美味しいねと言いながら楽しい食卓を囲めるなら、それの方が大事なことだと言える方がいいと思っています。



人それぞれ求めるパーフェクトというものには差があって当然です。でも、自分で作った焼き立てのパンが家にあると言うのが何よりもパーフェクトなんじゃないかなと思うのです。



私の夢のひとつ、サワードウブレッドのワークショップができるよう、ただいま準備を進めているところです。そして昨日は、飛び跳ねるくらいに嬉しいことがあった日でした。

こちらは、ワークショップでパン生地を作る時に使う器です。陶芸家に依頼して作ってもらいました。色がカラフルで花柄も可愛くて、サワードウブレッドを作る楽しさが更に増す感じでとっても気に入っています。

今日このボールを使って、初めてパンを仕込みます。もうワクワクが止まらないです。サワードウブレッドが好きな人、自分で作れるようになりたいと思っている人、体験してみたい人、いつか私と一緒に作りませんか?



私が作るサワードウブレッドを買ってくださるのも、もちろん大歓迎ですが、サワードウブレッドが自分で作れるという喜びを一緒に味わってほしいです。


のれんを作りました。


茨城県で薪窯パン屋をされている土竜窯さんのお店で使われている「のれん」があまりにも素敵で、どちらのものなのかをお尋ねしたら、丁寧に教えてくださり、注文を経て、冬休みの帰省時に晴れて日本から持ち帰って来ました。



デザインは、ロゴの時にもお世話になったお友達にアレンジをお願いしました。


のれんを作ろうと考え時、単純にロゴをどの部分に配置するのが良いかな?と相談したところ、私には想像もしなかった発想を展開してくれたのです。可愛らしさが現れていて、とても気に入っています。

『お知らせ Sourdough Blissのロゴマーク』Sourdough Bliss(サワードウブリス)という名前でビジネスを展開していくにあたり、ロゴマークをお友達に依頼していました。  彼女とは、私がアメリカ…リンクameblo.jp


この描かれている絵の中に、ほんの少しだけ私の気持ちが込められている箇所があるのですが、お気付きになりますか。


日本人としての自分に誇りを持ち、理想の未来を築いていくという志がここに記されています。



私にはこの先まだまだワクワクすることが待ち受けています。と言っても、自然とそこにあるのではなく、楽しいと想い描くことを自ら計画して行動に移していくのです。2026年は、こののれんと共に、また一歩前進していきます。



パンの受取りの際には、こののれんがお出迎えします。お会いできるのを楽しみにお待ちしています。


これは昨日の出来事です。私と娘はイギリス出身のご婦人に午後のお茶のお誘いをいただきました。冬休みの日本旅行から帰って来た際に、ちょっとしたお土産を持って行ったのがきっかけでした。



Perhaps one afternoon next week you could come over and have a cup of tea with me. Of course you can bring your daughter. I realize she has school work scheduled.



昼下がりにお招きいただきました。庭に行きましょうとのこと、まずは家の裏手にあるお庭へと向かいました。手入れが行き届いた庭。野菜畑もあります。暖かいから、いつもガーデナーと庭仕事をして過ごしているとのことでした。



サンディエゴの1月はお家の中は寒く、セーターも欠かせないのですが、このところ日中は太陽が眩しいくらいで、外は暖かく室内にいるより外で過ごす方が快適です。



私が着ていたニットを見て、手編み?と聞かれました。Sisam Fare Tradeという京都にあるお店で買ったベストを着ていました。フェアトレードを大切にしている会社で、インドで手編みで作られたものだと話しました。彼女は編み物が趣味で、昔編んだブランケットを見せてくれました。



写真を撮りたかったくらいに可愛い色合いで、編みのデザイン、特に色目が鮮やかで、ソファに置いてあるだけで絵になるかのようでした。今編みかけているものは、娘にと言い、嬉しそうでした。



テーブルにはカップソーサーが準備されていて、いよいよお茶をいただきます。どんな種類の紅茶を飲むか尋ねてくれ、彼女のコレクションの茶葉を持って来てくれました。でも、私はいつも飲んでおられるものをいただきたいと伝えて、いつものミルクティーを用意してくれました。


本来ならば、最初にカップにミルクを入れ、その後に紅茶を注ぐのが伝統的なやり方だけれど、私はもうアメリカ式です、と言ってミルクの入ったカップを手渡してくれ自分で注ぎ入れます。砂糖もお好みで。彼女は入れないみたい。



普段はミルクティーは飲まないけれど、これからたまには紅茶の本来の飲み方を取り入れてみようと思いました。手作りのショートブレッドといただくと、さらにそれが美味しくて。2杯目もいただきました。



私のままならない英語でも会話はとぎれることがなく、本当に楽しい時間でした。私がこの日彼女に対して一番に感じたことは、楽しいと思うことをたくさん経験し、それを継続してこられた人だなという事です。



趣味は、ガーデニング、テニス、ピックルボール、散歩、絵(ペインティング)、裁縫、編み物、刺繍、料理、お菓子作り、レゴ。もっとありそうですが私が聞いた内容だけでもこんなにあるのです。とにかく好きなことが豊富なのです。



趣味は?と聞かれ、私は戸惑ってしまいました。すかさずパン作り、baking、お料理などと答えはしたけれど、私にももっと他にもあってもいいのではないか、と感じました。



焚き火を囲んで眠る学校でも言われたけれど、自分だけの趣味はあったらいい、という課題についてはまだ掘り下げていませんでした。彼女からすれば私の人生はまだ半分がちょこっと過ぎた程度。ずっと気になっていた編み物、娘と始めてみようかなと思います。