ひとつ、私の夢が叶いました。ドリアン 焚き火を囲んで眠る学校に第3期として入学が決まり、オンラインの入学式に参加しました。


第1期募集の時からこの学校で学びたいと思っていた(本当は研修生募集をされている時から行きたいと思っていた)のですが、それが現実となりました。夢のようです。



この学校は、本「捨てないパン屋」の著者、ブーランジェリー•ドリアン店主の田村さんがプロデュースするオンラインの学校です。パン作りの根本や伝統的製法はもちろん、自分の本当に望む生き方について深く学びたい人のための学校なのです。



この学校に入るためには、作文による選考がありました。自分の人生において実現したい夢について、改めて深く考えるきっかけがもらえたと思っています。



自分の想いを文章にまとめることで、自分の目指したい姿や形を具体的にイメージできるようになったのです。作文は選考の課題だったとはいえ、これも私にとって必要なステップだったなと思っています。



大抵のことは探せばその情報はタダで見つかる時代です。でも、こうして正式に学校に属することは、私には大きな意味がありました。長年日本を離れて過ごす私にとっては、日本で活躍する方々との繋がりは、何よりも最強だと感じるからです。



入学式の日に、一緒に学ぶ仲間を画面越しに見た時、これからここが自分の居場所となるのだという初々しい気持ちになりました。普段自分が属する“家庭”を離れ、私だけの世界ができていく感覚に、ちょっとした誇りも感じました。



私の目指す実現したい夢は、ここサンディエゴで、日本人である自分に自信を持ち、大好きなパン作りを通して幸せを循環させるコミュニティを築くことです。



田村校長の言葉にもあったように、まずはもっと自分のことが大好きになれるよう、1年間学びを深めていきたいと思います。

​LPミーティングとは

 

学校へ通学している場合は、先生が生徒の勉強の進捗を管理し評価しますが、ホームスクールではそれらを家庭内で行なっているため、勉学の進捗状況を所属するホームスクールの学校側に報告する必要があります。毎月担任の先生と行われるミーティングを、LP Meeting(Learning Period Meeting)と言います。

 

 

ミーティングは、Zoomで行われる日もあれば実際に会って話をする日もあります。いずれの日も私にとっては、最大のプレッシャーが掛かる日となります。

 

 

なぜそんなに心配になるのかというと、先生にちゃんと内容を英語で伝えられるか、不安感があるからです。娘が頑張って勉強していることをしっかり報告してあげる責任が私にあることにプレッシャーが掛かるのです。

 

 

教科は全部で5つ。英語( language arts)、算数(math)、理科(science)、社会(social studies)、英語学習クラス(ELD class)です。

 

 

ミーティングでは、その月に学んだ全科目の内容を振り返りながら説明をします。家庭内でこなした課題を見せ、先生は私の説明を聞きながらパソコンにデータを入力していきます。

 

​Work Sample

また、カリフォルニア州のガイドラインに基づき、毎月提出しないといけない課題(work sample)があります。今月はその科目は算数でした。先生からのメールでは、下記のような要望がありました。

 

I will be collecting a MATH work sample to archive for LP5. Feel free to send that to me at any point a strong math sample has been completed.


“a strong math sample”とはどういうものなのか(笑)算数なんてまだ数字の解釈、1から100を数える程度のことを学んでいるレベルです。



そこで、最近ちょっと頑張ってやっていた、足し算の文章問題(addition word problems)を提出することにしました。


 

 

娘はキンダーガーテン(幼稚園年長)です。最近は、少しの補助があれば簡単な文章が読めるようになってきました。足し算は、まだ指を使って数えたりするレベル。でもこの文章問題は、算数だけでなく英語の読解力の勉強にもなるので、良いなと思っています。

 

 

​学びに感謝

全科目ひと通り説明が終わり、今後についてアドバイスをもらったり、質問をしたりしてミーティングは終了です。

 


約1時間、公共の図書館での面談は無事終了しました。

私の疲れはピークを達していて、自宅に戻ると疲れがどっと出るのでした。



先生からは早速メールが届き、次のステップについての提案がありました。毎月あるこのミーティングは、娘の学びを報告する場であり、かつ一緒に歩む私自身の学びでもあります。娘と共にアメリカの学校教育を経験するという学びの時間に感謝です。

 

 

 

手荒れがひどくなってしまいました。季節柄乾燥していたりするからか、あるいは年齢的な身体のホルモンバランスから来るのかもしれませんが、今は特に右手が荒れています。



思い当たる節はあって、冬休み中にパン作りをよくしていて、パン生地に卵やバターなどを混ぜ入れる作業をした後から一層手荒れがひどくなりました。


以前に作っていた、よもぎチンキ。ようやく活用する日が来ました。

現在のよもぎチンキはこちら。よもぎのエキスが存分に出て、茶色く色付いています。本当は葉っぱを取り出して液体だけを保存するべきなのですが、そのまんまです。

よもぎチンキを使って作れるよもぎ化粧水の作り方を真似て作ってみました。

作り方は、材料を混ぜるだけ。


《材料》

⭐︎よもぎチンキ 10ml

⭐︎精製水 40ml

⭐︎グリセリン 0.5ml (私はこれよりも、だいぶ多めに加えました)



手作りするよもぎ化粧水用にと、保存容器は清潔に使えそうなこの瓶を買いました。

中身がスポイドになっているので、必要な分量だけ出せるのが便利です。

夜、これを早速手荒れの部分にすり込み、寝ました。この日は、かゆみで目覚めることなく眠れました!よもぎのお陰か?しばらく使ってみようと思います。



日本の伝統のハーブ、よもぎの力で薬に頼らない家庭でできるお手当になればいいなと思います。

Wire Monkeyというお店のクープナイフを買いました。

パン作りの情報を収集していたら、ここのを使っている人が多かったので、自分へのご褒美として一つ買ってみることにしたのです。



それまでは家で使っているよく切れる包丁でクープを入れていたけれど、細かい切り目を入れるのは難しいし何よりも重たいので、パン用クープナイフを探していたのです。

このクープナイフは、刃を中にしまっておくことができるデザインになっていて、ケガの心配はなさそうでいいなと思っていたのですが、刃を出して準備をしている最中に指先を切ってしまいました 涙。

 


この瞬間、私みたいな初心者はふつうのタイプ(刃先が出たままになってるやつ)でよかったんじゃないかな、なんて思ったりしたのですが、気を改めクープに挑戦しました。



初めて使うこの日には、いつも焼いているパンの半分の大きさで、合計4つのパンを用意していました。だから一気に4回もクープの練習ができるのです。



写真は、丼ぶり用の器をバネトン代わりに使いました。

クリスマスはもう終わったけれど、クリスマスツリーかのようなデザイン。

クープを入れたらすぐさまオーブンに入れないといけないのに、ちょっと時間がかかってしまいました。



切れ心地はとっても良いのだけれど(今まで包丁で切っていたのだから、そう思うのは当然)、恥ずかしながら自分のスキルがまず先だなと実感しました。



パン生地への刃の入れ具合、つまりどれくらいの深さまで入れるべきなのかとか、力配分も一定にしないととか、まず自分が習得しなければいけないことがたくさんあるなと気づきました。



かっこよいクープナイフを手に入れたところで、みんながみんな最初からうまくいくわけではないよね。道具の良さよりも結局は自分の腕、練習量が一番大事なのです。



さて、焼き上がったパンは…家族でハイキングに出かけた時にサンドイッチにして食べました。おいしい昼ごはんになりました。こちらは2023年ももうすぐ終わり。2024年もたくさん学んで練習します。


 

自家製培養発酵種とは


子供たちが冬休みに入っています。ホームスクールの勉強も一旦お休みとなり、私も休暇モード。そんな中で最近の密かな楽しみは、自家製培養発酵種、いわゆるライ麦ルヴァン種を使ってパンを焼くことです。

ライ麦ルヴァン種とは、ライ麦粉と水で作った発酵液、そしてそれを小麦粉と混ぜて作った発酵種のことです。今までパンは、主にレーズン酵母の中種を使って焼いていたのですが、ルヴァン種で焼いたパンのおいしさに気づいてからは、パン作りの学びが楽しくて楽しくて!


身体に優しいパンとは


 アメリカでは酸味のあるこういったパンのことをSourdough Breadという名前で親しまれていて、サンドイッチにしたり日々の食事のお供として位置づけられています。ひとつがともて大きくて、それをスライスしていただきます。

酸味があるのが特徴ですが、それは乳酸菌の働きのお陰であり、しっかりとグルテンを分解するという役割を担っているから生み出される味なのです。そういう意味でパンも発酵食品。イーストやレーズン酵母で作ったやわらかいふわふわのパンには存在しない、この役割こそが美味く感じる訳なのです。

 

 

パン単独でもおいしいけれど、スープとパン、パンとチーズ、パンとバター、トマトソースとパン、生ハムとパンとか…とにかく何かと一緒に食べた時にそのパンの持つ独特の美味しさが一層引き立つ、そんな味わい深いパンです。

​英語で学ぶパン作り


パン作りについては、自分で調べた情報をもとに自己流で焼いています。私は、日本語で探すより英語で検索する方がかなりの情報が得られる気がしています。



こういうパンは欧米が主流だから?今の私にはパンについて調べるのが楽しくて仕方がないので、英語の学びも並走して楽しむことにしています。



とにかく、試して焼くを繰り返すこと。上手くなるには練習が一番、ということはその道で成功している人は誰もが言っています。初めから上手くはいかないし、回数を重ねるうちにコツをつかむといった感じでしょうか。学ぶことはとても楽しい!それが私のやり甲斐になっています。

私の​学びはつづきます


シュトーレンはこの冬2回作りました。バターを投入してからこねる作業は初めての経験で、パン生地がまとまるまで不安でしたが、うまくいきました。

イーストやレーズン酵母の中種で作るパンとは異なり、酸味のあるサワー種で発酵させて作ったシュトーレンは、とてもまろやかでしっとりしていて美味しかったです。



酸味のあるパン生地とレーズンやクランベリーはとても相性が良いのだと思います。目には見えないけれど、私たちが美味しいと感じるのも乳酸菌の働きのお陰で、私たちの体に優しい食べ物へと変えてくれているのです。

 

 

家族に単純に、おいしい!と言ってもらえるのは嬉しいし、それでいてもっと何か改善できる余地はないかなと考えるのがまた楽しいのです。これからも娘のホームスクールをしながら、自分の時間がある限り、このパンの勉強は続けていきたいと思っています。