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**コティの在庫部屋**

映画+音楽+本+雑貨+ご飯+お酒+「おべんきう」=私。

ふられたことある? ブログネタ:ふられたことある? 参加中







ありません。

(パットさん(匿名希望)30代 既婚(本人談))



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「世界にひとつのプレイブック」

Silver Linings Playbook


原題が解りにくいので、パンフの言葉を借りる。


「プレイブックとはアメフトの作戦ノート。シルバー・ライニングは「銀の裏地」という意味で、雲の反対側、太陽が当たっていて輝いている面を意味する。「どんな暗雲にも必ず銀の裏地がある」という慣用句がある」(町山智弘)


との事。更に別のページにあるが、Look for The Silver Liningという有名な曲がある。元は映画「虹の女王」に使われた

スタンダードだという事だが、恐らく一番有名なのはジャズトランペッター&シンガーのチェット・ベイカーのバージョン。

余談だがこちらはあの「LAコンフィデンシャル」でも使われているナンバーで、サントラにも収録されている。

ワタクシからもこちら、お薦めです。


想像以上にストレスフルな前半だったw いやあ参った。ブラッドリー・クーパーが巧いって事なんだろうけど、

あの彼の執着心としか思えないキッツキツの愛情表現がね、正直引き気味にさせる訳ですよw

何を言っても何を聞いてもニッキニッキニッキ。ハッカじゃダメかよと寒いギャグでも飛ばさないと聞いてられない程。

私って、執着してもMAX1ヶ月くらいしかもたない人間なもんで(爆)、彼の寂しさを自分の事として聞けなかったなあ。

大好きな「(500)日のサマー」だってかなり執着してるんだけど、トムはパット程アンバランスじゃないからね。

結局、心を病むという事はこれくらいエクストリームな方向に行っちゃうんだって事なんだろう。


マイ・シェリー・アムールを聞いてぶち切れるパットはしかしながら、ヘッドフォンからザ・スミスが流れた瞬間に

I hate the song!!!と叫んでバスから降ろされるトムと、本当は大した違いはないのかもしれない。

つまりは、誰もが紙一重のところにいるってのも、確かな事なのだ。


そうは言ってもやはり、パットよりローレンちゃん演じるティファニーの気持ちの方には、無理なく寄り添えた気がする。

まあ、♀だからってのも勿論あるんだろうけどさ。でもそれにしても、浮気した妻を忘れられずに「僕らはまだ巧くやれる」

と言い切る男より、失った夫への愛が消えないからこそ、会社の同僚11人(同性含)全員とヤッちゃったっていう女の方が、

どっちかってーと健全な気がするw これだけ書くと「おいおい」と言われそうだけど、後半伝えられる、ティファニーの夫が

何故亡くなったのかが解ると、どうして彼女が誰かの肌を欲しがったのかが痛い程理解出来て、グッとくるものがあった。

こう考えてくると、男性の切なさを描くという点ではやはり、プレイブックもサマーには一歩譲るといったところだろうか。


ところでこのローレンちゃんなんだけどね。彼女がオスカー主演女優賞に輝く実力の持ち主だって事は解ってる。

が!ココはあえて言いたい。彼女にやるんなら間違いなく「ウィンターズ・ボーン」の方だったよ!

この映画なんてもんじゃないよ、あれは凄かったよ。この映画は彼女の実力だったらこれくらい出来て当然だよ。

でもウィンターズ・ボーンは違うのよ。厚さも熱さぜんぜんちっがーうのよ!

あの時の若さであのワイルドでセンシティブでタフネスな女子を演じられたって事の方をもっと讃えて欲しい。

スイマセン、私が暑苦しいですね(苦笑。


脇で光ってるのはやぱしクリス・タッカーだよね。いい味出してる。ダンスを教えるシーンも良かったしね。

ラスト、パットのママに料理を教わるトコとかホント、見ててホッとする。

それと!コティさん的にはまさか出てると思わなかったよのジュリア・スタイルズ!

ローレンちゃんの姉の役なんだけど、これがあなた、結構似てるのよこの二人。



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ジェニファーローレンちゃん。



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こっちがジュリア。


ね?どことなくふっくらしてるお顔立ちとか、姉妹としても違和感ないのよね。

ジュリアは今回新境地か、旦那を完璧に尻に敷いたちょっと嫌味な嫁&姉w でも心底意地悪とかではないのよね。

ジュリア演じるヴェロニカは彼女なりに妹の事を気遣っている。だからパットが来る食事会にわざわざ妹を呼んだのだ。

ただ方向性が余りにトンチンカン&独りよがりなため、妹の苦しみを理解できていないという。今回も巧かったよ。


ノミ屋のオヤジと化したでにろの、試合に賭ける執念はまさに「ザ・ファン」のでにろを彷彿とさせ懐かしいw

でにろと共に助演賞にもノミニーのママ役、ジャッキー・ウィーヴァーも凄く良かった。

ヘミングウェイの「武器よさらば」が上手に使われるところもいい。ヘミングウェイとしちゃ大迷惑だろうがw


でもねえ、何がいいかってこれも、音楽なのよ音楽!!!パンフは必読よ。

ノリノリのサウンドに混じってデイブ・ブルーベック・カルテットが流れるのもいいねー。


期待が大きかっただけに若干肩透かしと言ったところがないでもないが、決して見て損はないと思うな。


人生は、

いい時も、悪い時も、

いつだって、“ワンダー”なのさ。


*****


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2度見したこと ブログネタ:2度見したこと 参加中







断酒会にいた、あいつ。


まさかここでも会うとは思わなかったwww



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「フライト」

Flight


いやあ、もうね、時間がないんですよ。いきなり泣きごとですけど時間がなさ過ぎ。

別に仕事ばっかししてる訳じゃなく、どうしても最近、おべんきうにかける時間が長くて長くて。要領悪くてもう(泣。

だから満足にDVDも見られない。ブログの整理は出来ない。本は読めない。そんな不満が爆発してやっちまいました、

1日2本立て劇場w ええ、久々に2本の新作を見て参りました。その1本がこれ。


最初は、オスカーの脚本賞ノミニーだからいいかなあくらいにしか思ってなかったのね。それがキャスト見て衝撃。

どんちー久々のシリアス映画!いやあ嬉しいなあ、彼が出てるなら見るしかないでしょ、という訳で参戦決定。

どんちーの出番は中盤以降なんだけど、この人が出てくるだけで画面にワクワクな緊迫感が出るんだよねえ。


どんちーだけじゃなくてね、これね、主演のデンゼルより、っつったら語弊があるかもだけど、脇がみんな良過ぎ。

筆頭はやぱしいい人ジョンことジョン・グッドマンでしょう。彼のファンはマジ必見。新たな魅力再発見ですからw

今後ストーンズの「悪魔を憐れむ歌」を聞けば間違いなくこの映画の彼の事を思い起こすに違いないw

ラスト近く、ジョンとどんちーの唯一顔を合わせるシーンは必見!どんちーが唯一笑かしてくれるシーンでもあるw


それと、デンゼルの守護(でも一度堕ちちゃった)天使の役割の、ケリー・ライリー。彼女好きだなあホント。

こないだ見た「アウトロー」で爆発ダイナマイトな胸を揺らしていたロザムンド・パイクと共に出た「リバティーン」では

短いシーンとは言えジョニデの逢瀬の相手を激しく印象的に演じていたし、最近じゃガイリッチ版ホームズの常連。

彼女も実はパイクに負けず劣らず爆発ダイナマイトなボディの持ち主なので、そこらへんも含めてお楽しみよw

更にラスト、デンゼルとガチンコ一本勝負と相成るのが、出ましたガチバトルな女と言えばこの人、メリッサ・レオ!w

でも今回はかなーり抑え目な演技がまた新たなる魅力なのよ。珍しくゴージャスなヘアスタイルもグー。

最後にデンゼルを見る目が決して厳しくないのが凄く印象的。演技の幅が広いよね。アネさんと呼ばせて欲しいw


忘れてはいけないのが、デンゼルとケリーが出会うシーンに居合わせる病院の患者役、ジェームズ・バッジ・デール。

この人が巧い。とても巧い。この人こそこの映画の、守護天使だったのかもしれないわーと今は思うな。

これまでもいろんな映画に結構出てるらしいけど、今度アイアンマン3でどんちーと共演らしい。

まあ、同じシーンがあるかどうか解らないけど、でも楽しみだわ。


それとね、当ブログ的に絶対に外せないのが、冒頭に書いたあいつですわ。

何とかしてクスリとアルコール依存から立ち直ろうとするケリー演じるニコールが参加する断酒会のシーン。

意に反したが彼女に誘われて行ったデンゼル演じるウィップはそこである男の告白を聞く。

嘘はダメだ。自分に嘘をついているうちは、絶対に立ち直れない。体験談を面白く語りながらそう主張する男は、


「誘拐犯」のペインター医師、かつ

「アウトロー」のカー用品店のスケベ店長の、

お前だろ!ディラン・カスマン!!!


そう、断酒会の壇上のあいつはまさにあの店長w 地味にいい映画に出てるねあんたw

思わぬお楽しみにコティさんは燃えたのであったw


「神」という言葉が頻発するため、正直解りにくい、というか、考えとして寄り添いにくい=違和感を覚える部分も多い。

神の成すこと、神の意志、神だけが知る。そう言われてもねえという顔をするデンゼルの方がまともなんじゃないか、

と思うのが我々の普通の感覚だろう。だがそう思ってるうちは恐らく、この映画の深部を捉える事は出来まい。

要するに、我々が思ってるような事ではなく、この映画における「神」に手を差し伸べる事が出来る、というのは、

どれだけ自分を受け入れられるかにかかっており、その事のシンボルとして、神という言葉が使われていると、

そう考えたらどうだろうか。この解釈も多分余り間違ってはいないような気がするのだが。


それとまあ、これ言っちゃうと元も子もないけど、デンゼルが主人公の時点で、結末の方向性は見えているので、

裏切りもない代わりにぶっちゃけ意外性もない。しかしこの映画、そこに至るまでの見せ方は結構巧いと思う。

脇を固めるメンツの確かさもあるんだろうけど、脚本の良さとロバート・ゼメキス監督の手腕かもね。


パンフにもあるけど、flightという単語には、いわゆるフライトという意味のほかに、逃走・逃亡という意味もある。

逃げて逃げて逃げまくった揚句、どこでどう自分と向き合えばいいのか解らなくなった男が、自分の姿に気付く瞬間を

鮮やかに切り取った作品とも言える。同じくパンフにあった言葉だが、デンゼル演じる機長が操縦した飛行機の様に

あの瞬間彼の人生がまさに「ひっくり返った」のであり、それはきっと元には戻らないし、戻さなくていいのだろう。

苦しいばかりの偽りの人生など。


映画内で使われたご機嫌なナンバーの解説をパンフでしているのはピーター・バラカン氏。ディープです。必読。


ふわふわとジェット気流に乗って

飛んでいたのは

俺の方だったなんてな。


*****


フライト FLIGHT 映画パンフレット 監督 ロバート・ゼメキス キャスト デンゼル・ワシントン/松竹
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友達のこと「ツレ」って言う? ブログネタ:友達のこと「ツレ」って言う? 参加中







言わない。

ついでに言うと、いわゆる彼氏の事を「ダー」とか「相棒」とか「相方」とか言うのも大っ嫌い。



何がダーだよ。お前は猪木か。



(でも、某食べもの屋さん紹介サイトでわざわざ「恋人と行きました」って書くのもどうかと思う。←男性に多い)


ちなみに私はツレとは言いませんが、どうやらいわゆるツンデレらしい事が最近発覚。



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「ロンドン・ブルバード LAST BODYGUARD」

London Boulevard


GEOで50円だったし(またかよ)、前から興味あったので借りてみた。

前振りでも辛口だったけどここも辛口で行くとさ、私、「ディパーテッド」ってそんなにいい映画だと思えないのよw

だってあれは原作の「インファナル・アフェア」が傑作過ぎだもの。

だからね、リメイクであるディパは、原作に劣るに決まってる訳よ。少なくとも私の中では。

で、そんな映画の脚本を書いたのが、この映画の監督及び脚本担当のウィリアム・モナハン。監督第1作目よ。

まあね、あのクリマだって1作目の「誘拐犯」はポシャった訳だからw、仕方ないっちゃないんだろうけど、でもなあ。

皆さんの評判を覆してくれるようないい出来を期待してたけど、うーん、やっぱしこれはどうもイマイチだった。

実はこの映画の原作が、あの大好きな「ブリッツ」の原作者と同じだってんで相当ワクワクしてただけに惜しい。


いいところがなかった訳じゃない。

例えば主人公2人の絡みね。これはねえ、唸る程よかった!いやホント、うっとりする程いいのよこれが。

キーラたんとファレル兄貴ってどうなの、とか思ったけど、いやもう杞憂もいいとこだったよ。

昔のヤクザ映画っぽくて、やさぐれ男が美女を守るっていうシチュエーションだけで萌えるwww

あのボロっちい、もとい、歴史ある(けどボロい)屋敷での一夜。ろうそくしかなくて、会話だけしかしなくて。うーんいい!

それとねえ、ムチャクチャ良かったのが、セレブキーラたんの、言ってみれば騎士のような存在のジョーダン。

元プロデューサーだけど薬に身をやつしてしまったがために落ちぶれてしまった、陰でも陽でもある彼を演じたのが

ハリー・ポッター見てる人なら解るんだろうな、リーマス・ルーピン役だったデヴィッド・シューリス。この人いい!

見てくれは完全70年代ヒッピーなんだけどw、心はキーラたんを守るナイトなのよね。だから手は出さない。

で、ファレル兄貴を見て、多分くっついちゃうなって解ってるけど、くっついもいいなって思って、それを見守るんだよね。

こいつならいいなってジョーダンは思う訳よ。だからあの屋敷にも行かない。あれはわざとだと見たね。

いやあ、ホントこの人いいのよ!シューリスは6月にDVDになる「もうひとりのシェークスピア」にも出てるらしい。期待。


じゃあ何が悪かったかって言うと、キャラ立てよ。

エディ・マーさんにスティーヴン・グレアムと、イギリス名バイプレイヤーが二人も出てんのに勿体なさ過ぎる。

出番がめっちゃ少なくて、印象的なのにすごく残念。逆に出番が多いファレル兄貴に付いてくるビリーが実にウザったいw

親玉も、別に男色の気があるとかいう伏線はなくてもいいんじゃないの?妹もいろいろtoo muchだし。

それからラスト!あれも後味悪い。あのガキどもの仕打ちは凄く納得行かないし、スカッとしない。

ハッピーエンドは興醒めだけど、無情さをあそこに持ってくる必要はないでしょう。別の案なかったのかなあ。

大体時間が長い癖に、エピソードの情報が不足していてイマイチ乗り切れない。ジョーとの事とかさ。

キーラたんのあの写真ばっかしが街に出回ってんのもちょっとおかしいよねw


他にも削っていいエピソードやキャラが多くて、凄く漫然としている感じがした。整理しちゃっていいと思う。

例えばこれは、同じイギリス発でいうなら「スナッチ」みたいなテイストの作品じゃないんだから、

もっと主線をキチンと描かないとダメだろうと。


ところで音楽だけはムチャクチャいい。ヤードバーズとかストーンズとかあの辺が好きなら見て損なし。

ただ、真剣に見るって言うよりかは、BGVのがいいかなとw


見た瞬間美ビビッと来たぜ。お前は彼女に相応しいって。

だからお前を助けたんだ。

全ては彼女のために。


******


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祝!アカデミー賞編集賞&脚色賞&

作品賞GET!!!


ベンアフお祝い記念で、記事再アップ致します。未見の方は是非DVDで!


<ついでに追記>


最近とみに、更新やお返事が遅れております。申し訳ありません。

実は今年は既にもう「おべんきう体制」に入っておりまして、全く時間がないというのが実情でございます。

遅れても必ずお返事申し上げる所存でおりますので、気長にお待ち下さると幸いでございます。

また、今後の更新頻度が全く読めませんが、映画を見たら書く、というスタイルは変えませんので、

こちらも気長に楽しんで頂けたらこれ以上の喜びはございません。

どうぞ今後とも、宜しくご贔屓下さいますよう。。。



大人になると友達は減る?増える? ブログネタ:大人になると友達は減る?増える? 参加中







そんな事言ってるようだからダメなんだよ。

大人に必要なのは慣れ合いの友達じゃなくて、上質の仲間。



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「アルゴ」

Argo


鉄板で来ないと踏んでいたこれがまさに、キタ━━━(゚∀゚)━━━!!!

いつもの街中の映画館で2週間限定公開なもんで、何はともあれ速攻で見に行ってきました。

客入りはまあ、おばさまのグループや御夫婦など様々だったけど、この地でこの手の映画にしちゃ入ってる方。

しかも全員がクレジットが終わるまで立たない!何という優等生ぶり!実にいい映画観賞タイム。

内容がいいとこんなにも観客が良くなるのでしょうかw


で、その内容なんですけど。あっちこっちで言われているように、まあそらあなた、実に素晴らしい訳ですよ。

オスカーの呼び声も既に高く、報知新聞の選ぶ外国語映画賞も納得の1作。上映中なら見といて損はないでっせ。

手に汗握る大興奮を、こんな社会派ドラマでさせて貰える事の嬉しさ、贅沢さを存分に享受できます。


ぶっちゃけベンアフの映画3本全部見てますが、これが一番いい。最初の2作って個人的にはあましどうなのかなってw

1作目のゴーン・ベイビー・ゴーン、世間的にはめっちゃ評価高いけど。弟ケイシーも巧かったし。(が最も白眉な点は、

あり得ない程ビッチな母親を演じたエイミー・ライアン。オスカー助演ノミニーも当然の悪母ぶりだったwww)

それに2作目のザ・タウンはピート・ポステルスウェイトの遺作だし、悪くはなかったけど、ベンアフキラキラし過ぎでさw

今回のベンアフはいーよー、存在感がないようであるようでって辺りのさじ加減が巧過ぎ!いやあ君、成長したねえ。

ってかベンちゃん、あのね私としてはね、みんなが気持ち悪がってた頃から実はマット・デイモンのファンでね、


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(マットが気持ち悪がられてたのは「リプリー」の蛍光グリーンの海パン姿ですwww)、君はそのマットの親友でしょ?


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だから君がバカップルとして世間をお騒がせしてた頃から密かに、君には本当は才能があるんじゃないかって

心配、いや期待していたのよ。ホントに。だから今の君に対する世間の評価が私は本当に嬉しい!

ついでにマットもボーンシリーズが当たって世間の評価が上がってホント嬉しい!良かったねえ、君ら。

(この二人について興味のある方には「世界で一番パパが好き!」という超B級ラブコメファミリー映画がお薦めw

主演ベンアフで、マットがカメオで出てきますが、絶対この二人実は仲いいだろうなって何となく解りますw)


今回の勝因は、これが実話だという重みとほんまに実話かよと言いたくなるような破天荒な計画が絶妙にブレンドされ、

結果は解っていながらもさあどうなるどうなると観客を最後まで引っ張る吸引力溢れた語り口にあるのではないかと。

更にその吸引力をぶいぶいグラインドさせることの出来るベテラン役者=おやじ達の達者さ加減に魅了され続ける。

そうこの映画、ポスターで一目瞭然だが、おやじの力なくしては絶対に成し得なかったであろう魅力に満ち溢れている。


まずはベンアフ演じるCIA人質奪還のプロ、トニーの知人でハリウッドきっての特殊メイクのプロ、ジョン・チェンバース。

演じるのはこないだの人生の特等席でも渋い演技で我らを魅了したいい人ジョンことジョン・グッドマン。

(こう言うと何だけど、この映画見ちゃうとさあ、特等席の「ざっと感」=若干のお粗末さが余計目立つのよねぇ。

イーストウッド御大はじめ、どんだけ役者が揃っていても、やぱしストーリーの面白さって一番大事よね)

そしてこのチェンバースに口説かれて奪還計画に携わる事になる大物映画プロデューサー、レスター・シーゲル。

演じるのは、最高いかした(イカれたではない)ジジイをやらせりゃ右に出るものなし!のアラン・アーキンじじい!

(アーキンじじいにつけるじじいは私の中ではサーと同じくらいの敬意を表してである。念のため。)

そしてそして!時に諌め時に鼓舞し、時に最強の後方支援に回れるトニーの上司、副長官補佐ジャック・オドネル。

彼に扮するは超いぶし銀、テレビドラマじゃ人気爆発のGグローブ助演受賞オヤジ、ブライアン・クランストン!

この3人のおやじなくしてこの映画は語れない。登場時間はそれ程長くはないものの、一番の見どころでもある。

特に、いい人ジョンとアーキンじじいのやり取りは、緊迫感に満ちた作品の中の息継ぎの場面でもあるので、

ここでは思い切り笑っておく事をお勧めするw いずれにしても、HOA=ハリウッド・オヤジ・アディクトは必見。


歴史的な背景が解ってるのも大事なんだけど、ベンアフも言うように、描きたかったのそこじゃない訳で。

いい意味で方向がエンタメを目指している。が、それはベンアフの知識の豊富さがあるからこそ出来る技とも言える。

ベンアフには大学時代、中東について学んでいたという下敷きがある。学ぶってのはどんなものでも無駄にならないね。


で、この、歴史的背景もさることながらのエンタメ性、という点で思い出したのが「フロスト×ニクソン」。

あれも歴史的エポックを描いていながら完璧なエンタメになっていたように思う。ただし、あちらが静ならこちらは動。

いや、一概にはそうも言えないかもしれない。この両者、静と動の組み合わせが実に巧妙だ。

ひとつの部屋の中で起こる対話の中にダイナミズムを見るフロスト×ニクソンに対し、今回のアルゴは、

暴動という最も激しい動の中で、如何に心理的ストレスに耐えながら水面下で行動するかがカギとなる。

いずれにしても、どちらも最高に楽しませてくれる事は確か。必見。


最後に。パンフ、これが久々にヒット。良く工夫したよね、これ。今から買える人は買うといいと思う。中身も濃いよー。

しかしこの映画、クルー兄が製作とはねえ。あの人は本当に作品選びがセンスある。

センスあると言えば音楽。70年代のストーンズ、ヴァン・ヘイレン、ツェッペリンなど目白押し。

原書、翻訳ともあるようなので、興味持った方はこちらからでも是非。


裏の裏をかく、と言うが

裏の裏は表になる。

ならば我々は更にその裏を。


*****


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理想の告白のシチュエーションは? ブログネタ:理想の告白のシチュエーションは? 参加中







イッターリアの人はそんなもんなくて、いきなり。



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「至宝 ある巨大企業の犯罪」

Il Gioellino


英題にあるように、原題も「宝石」の意。映画の中でも社長の台詞に「我が社は宝石なんだ」と出てくる。

その宝石が、10年の間にどうやって砕けて行くかをじっくりと見せてくれる。いやあ、おもろかった。

昨年コティさんが夢中になった、あの傑作インディー映画「マージン・コール」が好きな人には文句なくお薦め。

ある意味じゃあ、イッターリア版マージンコールですから。

これを撮った監督の前の作品の「湖のほとりで」が結構好きだったんで見たんだけど、期待を裏切らない出来。


要するにさ、要点は、身も蓋もない言い方だけど、社長がアホだと苦労すんのよね、という事で(苦笑。

幾ら同族企業とはいえ、ちゃんと経営方法に反論してる人もいる訳じゃない?社長の姉さんとか。

それをぶっちぎってどんどん手を伸ばせば、そらああなるわなと。

しかも何?あの社長の持ち株51%ってwww お前だけいい目見過ぎだろ。最後の最後までその姿勢は崩さず。

結局犠牲になるのは、ナンバー2=CEO以下な訳で。だから主人公もこのナンバー2となるのは必至。


しかしさあ、あれだけのオヤジなのにさあ、やぱしイッターリア男ってのは凄いね。やっぱしそう来るのかね、と。

いきなりだもんね。いやあ参ったね。あれでなきゃイッターリアで男はつとまんないんだろうねー。


最初の話に戻るけど、マージンコール=マーと比べてみるとすんごく良く解る訳よ。

例えば社長。マーの方が強かで頭もいいけど、最終的に美味しい目を見るのは社長って構図は同じ。

至宝の社長の方が、強かって言うより多分、図太いんだろうな。人に言い寄るその感じは、マーの社長にはない。

ナンバー2で行くと、これはもうどっちも甲乙つけ難い程に会社に命を捧げている。

マーでは会社を去らない事で会社と心中しようとするし、至宝では自分が捕まった後の会社の事を案じている。

ラスト、偉いおじさんが荒れ放題の会社に入って来て見る書類ね。あれは凄い。エンドクレジットまで目が離せない。

要するに会社ってのは、ナンバー2ってのが多分一番実力があって、会社を支えているんだろう。

大学の頃からレダ社(至宝の舞台の会社名。勿論架空だけど、その手の込んだ作り様ったらない。見どころ)に対し

一種の憧れの気持ちを持っていた販売促進部の若い彼は、重大な秘密を知り一人で抱えきれなくなる。

マーではそんなセンチメンタリズムを持った人はいない。代わりに会社をクビになると知ってトイレで泣く奴がいるw

至宝の彼も会社の危機を知り、どうにかしたいと思うんだけど、一人ではどうにもならずに悶々と過ごさざるを得ない。

それは、身内やベテランで固められた、会社の古い体質に問題があるんだが、いずれにせよ彼にはどうにもできない。

賄賂を上手につけ届ける彼は、マーだったら恐らく中間管理職ながら常にルーキーのあの人だね。


となると、至宝のNo.2の部下兼愛人のおねいちゃんは、マーだとあの奥さまキ(以下自粛。


キャラ立ても巧いし、がぷりよつのストーリーもなかなかに見応えあり。社会派映画が好きなら是非!


愛だったのか、と聞かれれば解らない。

ただ、文字通り、欲していたんだと思う。

お互いに、お互いを。


*****


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