家を安らげる場所に | 「不登校・ひきこもり」と向きあった日々

「不登校・ひきこもり」と向きあった日々

私たちは不登校・ひきこもりを体験した子どもたちをもつ保護者の集まりです。
「先の見えない不安や苦しさ」「相談できない孤独」「わかってもらえない悲しさ」 このような中で自分と向きあってきた日々をつづります。

昨日の続きです。

 

 

学校へ行けなくなり高校中退、
昼夜逆転、ゲーム三昧、暴言、切れる、
認知症の祖母に当たり散らす、ため息の日々。
自分は駄目だ、存在価値がない、屑だ、
と自己否定していた息子。

 

息子が発していたサインに

気づくことができなかった私。

学校へ行けなくなって1年半、
私が谷口先生のカウンセリングを受けて約10ヶ月、
大学合格のチャンスに恵まれて1歩を踏み出した。

入学式の前日まで昼夜逆転、
PCゲームかスマホだったが、
大学に入学した息子は
今までを取り戻すかのように
高校2年3年の勉強にも取り組んでいた。

 

大学、大学院を卒業し今年は社会人3年生になった。

 


受験に向き合えず取り組めなかったのも、
大学で何とかしようと取り組んだのも同じ息子。
何が違うの?

気力?
やろうと思ったことを実際に行動できる力?
力を発揮できるかどうか?
それには何が必要?

自己肯定感?
自分はここにいて良い、存在して良い、
役に立っている、認められている、そう思えること?
自分は信じてもらえていると感じられること?

そのために私にできることは何?


「学校へ行けなくなったあの頃

学校は地獄だった。

そして、家も地獄だった。」

と息子は言った。


“外で嫌なことがあっても家庭で癒されれば
また外へ出ていけるんです。”
と谷口先生は言う。

家庭の中で、家族だからこそ、
親だからこそできる日々の関わり、
家の中でホッとでき、美味しくご飯が食べられて、
ゆっくりお風呂に入り、癒されて、朝を迎えられること。

自分は家族としてこの家にいて良いのだと息子が思えること。

今の息子を受けとめる、
今の息子の気持ちに寄り添う、

そのために
私が私の不安と向き合って、
私の不安を必死に整理して、
大切な思いを確認し、

私が発する一言、
私がとるその行動は気力をあげる関わりか?
自己肯定感を高める関わりか?と
意識した日々の積み重ねは、
私自身の不安に左右され、
上手にできないことも多かったけれど
やり続けると変化が出るのだと
息子が教えてくれた。



生きていくうえで何が大切か

いつも息子から教えてもらっている。


 

大丈夫、春は来る

 

 

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