五月の連休が来ると・・・ | 「不登校・ひきこもり」と向きあった日々

「不登校・ひきこもり」と向きあった日々

私たちは不登校・ひきこもりを体験した子どもたちをもつ保護者の集まりです。
「先の見えない不安や苦しさ」「相談できない孤独」「わかってもらえない悲しさ」 このような中で自分と向きあってきた日々をつづります。

五月の連休が来ると思い出すことがある。

もう今から十数年前のことですが・・・

 

 

 

当時、息子は音楽で身を立てようと必死

に頑張ったがなかなか本人の望むように

ことが進まずに思い悩み始めていて部屋

にこもりがちだった。

 

そのころの息子は、主人と私と一緒に夕

食を食べることが少なくなっていた。

 

妹二人はそれぞれ自活していて実家を出

ていたが、久しぶりに長女が泊まりで遊

びに来てくれた五月の連休だった。

 

おまけにお天気も良かったので庭で早め

の夕食のバーベキューをしようというこ

とになった。

 

準備が出来たので息子に「今日の夕食は

バーベキューにしたから来ない?」と

声を掛けに行き、食材を焼き始めた。

 

しばらくすると、息子が二階から降りて

来た。

 

「お兄ちゃん、食べる〜?これ美味しい

よ〜」長女が一生懸命に場を盛り上げて

くれている。

 

私は(そうだ、写メを撮ろう!)と携帯

で何枚も写メを撮った。

 

主人も私も久さびさの四人揃っての夕食

に、嬉しくて嬉しくて気持ちが浮き立っ

てしまった。

 

 

 

一夜明けて、写メを見返すと・・・

 

息子は笑顔が無く、顔色は青白く痩せて

写っていた。

 

長女は一生懸命の明るい笑顔で写ってい

た。

 

主人と私は無理矢理しているような笑顔

で写っていた。

 

写メはその時のそれぞれのありのままが

あまりにもリアルに映し出されていて、

私はものすごく驚いた。

 

 

 

そんなことをいつも五月の連休が来ると、

特に息子の無表情な痩せこけた青白い顔

を、昨日のことのように思い出す。

 

 

by   かすみ草

 

 

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