何故「南斗聖拳ではサウザーを倒すことはできぬ」のか | 極星十字相殺拳

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北斗の拳やキン肉マン、ドラゴンボールについて普通「どうでもいいやろ」と思うことを真剣に自由きままに考える、そんなブログです。

自分の少年時代に、作品を通じて愛と友情と正義を教えてくれた製作者の皆様に、心から敬意と感謝申し上げます。

更新ネタがないので、なうでつぶやいたことをまとめときます。つぶやきなので思いつきで乱雑です。


「南斗聖拳ではサウザーを倒すことができぬ」のは、サウザーの拳が南斗「鳳凰」拳だからと今更思った。

鳳凰はフェニックス、つまり不死鳥。不死鳥は死なない。南斗の不死鳥を他の南斗の拳で倒せるわけがない。

「死神」と自称するケンシロウがあっさり敗れたのは直接的には秘孔が通じなかったからだが、抽象的に考えると、死神が不死鳥に勝てないのは当然といえる。死なないんだから。


では何故ケンシロウはサウザーを倒せたのかというと天破活殺で羽をもぎ取り、南斗鳳凰拳を単なる南斗聖拳にしてしまったから。

「俺は天空に舞う羽!どんな達人にも砕くことはできぬ!」からケンシロウは天破活殺で羽を奪った。

「鳳凰すでに飛ばず!貴様は翼をももがれたのだ」。飛べない鳳凰はただの鳥だ。 いや飛べないのだから鳥にも劣る。


サウザーが最後「うああ!」と拳を繰り出さず、ほとんど無防備で体当たりしてきたのは、鳥ですらなくなっていたからではないか。南斗六聖拳は孤鷲、水鳥、紅鶴、白鷺、鳳凰、と鳥の名を冠している。
鳥ですらなくなったサウザーは、もはやあの時、ただの捨て子の異常体質者にすぎなかったのだ。


ただ、厳密に言うと、鳳凰=フェニックスではないという。(鵜盆栽亜様、ご指摘感謝です)

Wikipediaにも同一でないと書かれている。しかし気になる記述もあった。フェニックスのルーツはエジプトにあると。聖帝十字陵の形はどうみてもピラミッドそのものだ。さらに鳳凰は英語で「チャイニーズフェニックス」と呼ばれているそうだ。

武論尊御大が、これらを結びつけてサウザーというキャラクターを生み出した可能性がある。


聖帝十字陵→ピラミッド→エジプト→フェニックス

フェニックス→別名鳳凰→不死身→不死身の肉体→だから死神の拳は通じない


「神はこの俺に不死身の肉体を与えたのだー!」という台詞は、神=創造主=武論尊御大と位置づければ素直に頷ける。


もう一つ逆の考え方がある。「南斗聖拳ではサウザーを倒すことができぬ」とあるが、あくまでサウザーを倒せないのであり、鳳凰拳に太刀打ちできないとは一言も作中にない。


となると、鳳凰拳が他の南斗聖拳を上回ってるのではなく、サウザー個人の能力が他の拳士より上回ってると考えることもできる。北斗神拳と同じ一子相伝の拳を伝承するのだからそれも当然かもしれん。

例えば南斗の受け身的な技術知識をサウザーだけが身につけていて、そのため他の南斗聖拳は全て見切られて通じないとか。いわゆる北斗宗家の受け身の南斗版みたいなのを、サウザーだけが知っていたのではないか。なにせ一子相伝の拳の伝承者だ。サウザーしか持ってない技能、サウザーしか知らない技術があってもおかしくない。

それで同じ六聖拳だけども「南斗聖拳では倒すことはできぬ」のではないか。


因みにサウザーの拳が南斗鳳凰拳だから、という、まあそのまま素直に結論づけるのが一番簡単ではある。一子相伝の北斗神拳に北斗孫家拳や曹家拳がかなわなかったのと一緒。人と神では闘えぬ。
けど、単純に「文字」や「拳法名」だけでもヒントがあるもんだな、と思った。


一輝の技、鳳凰幻魔拳がアニメでフェニックス幻魔拳になってること思い出して書いただけなんですけどね。