ラオ・チュウについて語ってみた | 極星十字相殺拳

極星十字相殺拳

北斗の拳やキン肉マン、ドラゴンボールについて普通「どうでもいいやろ」と思うことを真剣に自由きままに考える、そんなブログです。

自分の少年時代に、作品を通じて愛と友情と正義を教えてくれた製作者の皆様に、心から敬意と感謝申し上げます。

極星十字相殺拳-120510_1918~010001.jpg チャズケ村に住むよろず屋の店主でライムの祖父。かつては天下一武道会に出場した元武道家。セルに勝てる者などいないこと、バーボン一味のシェルターなど気休めにしかすぎないと悟り、地球最後の日まで静かに暮らすことを選んでいた。
調味料を買いに来た悟飯と出会い、悟飯が常人を遥かに凌ぐパワーの持ち主であることを見ぬいていた。
バーボン一味がライムと悟飯を襲おうとした時に武道着を着て参戦。部下を一蹴したが、バーボンが差し向けた桃白白にはかなわず劣勢になるも悟飯に救われる。迎えに現れた悟空に「必ずセルを倒してくれ」とエールを送った。(CV:佐藤正治)


たいがいの人が誰やねんと思うであろうが、セルゲーム開催前の休んでまとうセルゲーム期間に登場したアニメオリジナルキャラクターである。どーでもいいキャラと思いがちであるが、実は只者ではない。むしろDB世界の一般人の中では貴重な悟空たちの理解者である。
極星十字相殺拳-120510_1914~010001.jpg 極星十字相殺拳-120510_1910~010001.jpg
まず眼力の凄さ。悟飯が常人ではないことをすぐに見抜くのがまず凄い。助けに入ろうとした悟飯に「あんたが闘ったら大変なことになる!ここはワシに任せてくれ」と言うのがかっこいい。また悟空にも「並のパワーの持ち主ではないな」と告げ瞬時に見抜いている。これには悟空も「はっはっはっー!わかるかい、じっちゃん」とうれしそうな様子であった。


極星十字相殺拳-120510_1912~020001.jpg 極星十字相殺拳-120510_1912~010001.jpg
次にその強さ。チンピラどもを冴羽さんがごとくなぎ倒していくのも凄いが、何よりあのサイボーグ桃白白と拳を交えれたというのが凄い。どう少なく見積もっても60歳以上、70歳代かもしれぬ老体でである。桃白白の攻撃をガードし、天津飯が喰らった剣をも紙一重でかわしている。サイボーグ桃白白の動きについていけていたということは、もし彼が少年悟空が出場していたころの天下一武道会に出ていたら悟空とも善戦できていた可能性もあるということだ。


極星十字相殺拳-120510_1913~010001.jpg 極星十字相殺拳-120510_1915~010001.jpg
それに「舌先一つでダウンさ」をやってのける桃白白は常人世界において恐ろしい強さであることを我々はよく知っている。その桃白白が一撃で仕留めることもできなかった。これはラオ・チュウが凄まじい達人であることの証明である。間違いなくサタンよりはるかに強い。ショー化してしまった今の天下一武道会をみたらきっとラオ・チュウは落胆することだろう。チャパ王とかアックマンが出場していた時代に出場していたのかもしれない。優勝していても全然おかしくないと思うが。


そして極めつけは、悟空と悟飯がセルゲームに出場することをも見ぬいていたということ。気を探ることもできるんじゃないの!?と思えるほどの眼力だ。セルが倒されたと報道されたとき、空を見上げて「やったな・・お若いの」とでも言うシーンがあったら完璧だったと思う。


余談だが、声を担当したのは佐藤正治。バッファローマンやサンシャイン、マンモスマンといった巨漢キャラや、ドクターボンベ、最長老、ブラック参謀、数々の老人役等々本当に多種多様なキャラを演じれる佐藤正治氏は山寺宏一氏に匹敵する凄さだと思う。声優特集番組はもっとこういういぶし銀的な方にも注目してほしい。タッチばかりはもういいです。

DRAGON BALL Z #29 [DVD]/野沢雅子,鶴ひろみ,渡辺菜生子