人造人間編の未来の悟飯について語ってみた(改訂) | 極星十字相殺拳

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北斗の拳やキン肉マン、ドラゴンボールについて普通「どうでもいいやろ」と思うことを真剣に自由きままに考える、そんなブログです。

自分の少年時代に、作品を通じて愛と友情と正義を教えてくれた製作者の皆様に、心から敬意と感謝申し上げます。

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冒頭、心臓病で苦しむ孫悟空の下に駆けつけるシーンから登場。しかし、駆けつけたときには悟空は死に、父親の死目を見ることはできなかった。そして半年後に現れた17号と18号により、ピッコロやクリリンなど自分以外の仲間を全て殺される。闘いの中、かろうじて生き延び、その後も人造人間と闘いながら、べジータの息子であるトランクスを最後の希望とし、闘い方を教え込む。

遊園地での闘いでは17号を相手に善戦するが、見かねた18号がカットに入ったため劣勢に。2人のエネルギー波からトランクスをかばい左腕を失い半死半生となり、最後の仙豆をトランクスに与えたため、左腕を完全に失った。

その後、しばらくはトランクスの修行に専念し、「怒れ!もっと怒るんだ!怒りが超サイヤ人にする!!」と超サイヤ人覚醒を目指した。しかし、そのとき再び17号と18号が現れる。行かせてくれというトランクスを気絶させ、片手で2人を相手にするという絶望的な闘いに挑む。17号・18号をあわやというところまで追い込むも、最後は爆炎に巻き込まれたところを2人にタックルされ、空中からの連続エネルギー波によって死亡した。しかし、その死がトランクスを超サイヤ人に覚醒させた。年齢は23歳~24歳の間と推測される。


私的にはDB一かっこいい戦士である。ブウ編の究極悟飯も好きだが、哀しみを背負っている分こちらのほうが好き。小学生の時あの壮絶な死亡シーンがどれだけ心に刻み込まれたことか。

そしてこれ以上不幸なキャラもおるまい。ナメック星でのあの死闘からようやく開放されたと思ったら、父親は病気で死に、その後ピッコロたち全員が殺されてしまい、最後は自分も死んでしまうのだから。

超サイヤ人にいつ目覚めたのかは描かれていないが、「超サイヤ人になるきっかけは怒りだ、俺はピッコロさんやクリリンさんが人造人間に殺されて、それを思い出しているうちに切れた。それで超サイヤ人になれたんだ」とトランクスに説明していたことから、おそらく少年期に覚醒したと思われる。つまりセル編本編の歴史と同じ時期に目覚めたということになる。最もセル編本編では精神と時の部屋で悟空に優しく教えてもらいながら、という差はあるが。


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特に描かれていないが、17号が「なんだい、またお前たちか」と言っていたことから、仙豆片手に幾度も人造人間と闘いを繰り広げていたようだ。アニメ164話でのトランクスの回想は、スペシャル本編での遊園地戦での前の出来事と推測される。悟飯は超サイヤ人になっているものの、18号に手も足もでない実力だったからだ。この闘い以後も修行を重ね、死の淵からはい上がってどんどん力を増していったのだろう。


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その成果はスペシャル本編で見事発揮されている。遊園地での闘いでは17号と良い勝負をしており、「あれ、これいけるんちゃうん?」な心境になった方も多いだろう。リアルタイムで見たときは大いに燃えたのを覚えている。


https://www.youtube.com/watch?v=CmmOPxdLelA


そして、最後の闘いの壮絶な善戦である。原作では「今度はやられないように修行した」のに「前の闘いでは半分のパワーも出してなかった」17号にあっさり殺されてトラウマになった人もいるのではないか。ギャップがすごすぎた。左腕がない上に1対2という圧倒的不利の中よくもまあ、あそこまで闘えたと思う。


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https://www.youtube.com/watch?v=JZELTL5DKOI


二人がかりだけでも酷いのに、相手は永久にエネルギーが減らない。そして悟飯は片腕。

どんだけハンデ戦やねんと言いたくなる。

正直、左腕があり1対1の勝負なら勝てた可能性は大きいと思える。なにせ遊園地で半死半生になって生き延びたということは、「死の淵から這い上がると力が増す」悟飯は遊園地戦よりも大幅にパワーアップしている。その時17号と五分の闘いができていたのだから・・「タラレバ」をいうとキリが無いが。


https://www.youtube.com/watch?v=pEVyYgXl3nA


悟飯の「超サイヤ人に必要なのは怒り」という教えは正しいが、もう一つ必要なものがある。それは「哀しみ」である。「天を衝く怒りに身を震わせ、深き哀しみを背負う者」が超サイヤ人へとなりえるのだ。

悟飯はすでに父親を失っていた。一度死んでいる父はもうドラゴンボールでも生き返れない。そのうえ、ピッコロも死んだ、神も死んだ、ドラゴンボールも永遠に失われた、さらに仲間もみんな死んだ。悟飯の怒りと哀しみはどれほどだったろう。


最後に、孫悟飯最大の名言であり、個人的にもDB最高のシーンであるこのせりふを記そう。

「俺は死なない!!たとえこの肉体は滅んでも!!俺の意志を継ぐ者が必ず立ち上がり!!!そして・・お前たち人造人間を倒す!!!」

この言葉は、後に愛弟子トランクスが17号、18号、そしてセルというこの次元の人造人間を全て倒したことによって現実のものとなったのである。