【夢で逢えたら】レビュー [11] 。
【第011回】
1989年.7月1日放送
構成作家:廣岡豊・和泉光晴・藤沢めぐみ・清水東
〝〝大人になろうよ〟〟
【好き嫌い】
公園のベンチに、並んで座るカップル。
「好き嫌いなんてある?」という質問に、言い辛そうに彼女(野沢)は、
「ニンジンとピーマン・・・・・・」
子供みたいだなぁ、と笑う彼(内村)を横目に、「・・・・・・しか食べない」
【大人に・・・】
男性トイレで用を足している途中、両脇に挟まれた男たち(浜田・南原)に
覗かれ、同情的な笑みを向けられた男(内村)は、
そのまま立ち去っていく男たちに向かって、思わず
「元気なときは3倍だぜ!3倍!!」
【ふん!!】
部屋で1人、煙草をふかす少女(野沢)。
ノックもせずに部屋に入ってきた男(松本)は、それを見つけるなり
大激怒して、吸っている煙草を取りあげる。
「未成年のくせに、煙草なんか吸って!」
しかし少女は冷然と、
「その、未成年の女を、愛人にしているのは誰なのよ!」
【大人なんかに・・・】
うしろ姿の綺麗な女性(清水)に声をかける、男(内村)。
しかし、いざ振り向かせてみると、そこには思わず表情も凍りつくような
ブサイクな顔が。
固まる男の元に、静かに歩み寄った俳人松本は静かに一句。
『こんなとき 我慢するのが大人なら 大人になんかなりたくない』
ついに自分のために一句読んでもらった内村は、自分の銘を入れてもらい、
更なる一筆、「手を抜くな、ギャグ満点」の一言に、一瞬だけ笑顔が
引き攣るものの、やはり喜びは隠せない。
ちなみに、ここでは完全に脇役だった清水が演じた女性は、
このあと、キャラクター人気投票で、延々と一位を獲りつづけることになる、
あの〝ミドリ〟の原型であり、実質の初登場回になる。
【大人なんだから】
電車内で難しい今日の仕事のことで口喧嘩する、同僚の2人(内村・南原)。
「子供の喧嘩じゃないんだからな!?」
と感情を抑えながらも、厳しい言葉を口にする2人だが、
席に着くなり、窓の外に体を乗りだして、
「あ、遊園地だ!」
【大きくなったもんだ】
いつものように疲れた様子で、仕事から帰ってきた父ちゃん(浜田)だが、
家で待っていたじゅん坊(内村)がテーブルでしているのは、
いつものように学校の宿題、ではなく、なんと受験勉強。
そして明かされたのは、これまでの子供っぽい装いから一変した
じゅん坊が、実はもう中学生になっていて、しかも来年は
高校受験だという、衝撃事実。
父ちゃんの願いである公立の合格を目指して、頑張るよ!と
健気に変わらない親孝行ぶりを見せるじゅん坊だが、そこにかかってきた
父ちゃんの仕事先からの電話に対して、失礼のないように、と
丁寧な言葉で対応をしていると、今回もやっぱり父親の表情が・・・・・・。
今回の怒り出した理由は、
「子供なら、子供らしい喋り方があるやろがい!」
父ちゃんのことを思うじゅん坊の行動は、一体いつになったら、
理解されるのだろうか。
✤
すっかりメンバーたちと一緒にいる図もなじんで来たデーモン小暮が
今回も講師を務める、【バッハスタジオのある町】。
早速発表された今回のテーマ曲は、〔蝋人形の館〕。
つまり、講師の持ち曲。
南原曰く、「出世作ですね」
講師のデモやんは先週放送の失敗をはっきりと認めた上で、今回の
挑戦テーマを発表。
今回デモやんが掲げるのは、ストレートに〝ロックバンドの挑戦〟!
早速パートが決められ、練習が開始されることになるのだが、
今回は自分の曲だけに、講師もスタジオにいるスタッフから思わず
苦笑いが漏れるほど、今までにない、真剣な指導を徹底する。
とはいえ、ドラムを担当する内村はイスに座らされるものの
目の前には何もないどころか、スティックさえ持っておらず、
ギターを担当する浜田、南原が手に持つのは、ただの紙のハリセン。
しかし、それでも本番では、ノリノリで練習の成果を発揮して
演奏を終わらせると、思わず熱くなった講師から、
「もっとちゃんと覚えれば、レコードにもできるかも知れない!」
と言われるほどの、お墨付きまでもらうまでに。
大盛り上がりとなった今週の放送は結果、この後に誕生する
【バッハスタジオのある町Ⅱ】に多大な影響を与えつつ、
受け継がれていくことになる。
【熱血宅配ボーイ南原二郎 トラブルファイル】第9回。
前回の放送で、ムラさん(内村)が社長のローレックスを持ったまま
失踪した為、コーヒー店では人手が足らず、従業員が毎日仕事に
追われる日々。
しかし、お金にガメつい社長(浜田)は人件費を渋って、新しい人を
雇おうとしないのため、従業員との亀裂がさらに広がっている。
そんな今にも一触即発な店内に来店してきたのは、豪奢な格好をした
ムラさんと、ボブ(松本)の2人。
ムラさん曰く、裸一貫で大阪で出直しを図り、自分の事業を見事に
成功させたというのだが、その事業がなんなのか、と問われると、
実は、「コーヒーの宅配屋」
社長は思わず、「ウチのパクリやないか!」
さらに、裸一貫といいながら、実はあのローレックスを元手に事業を
始めていたことまで判明し、社長だけでなく、元同僚たちの感情
までを、逆撫でにする。
しかし、今回来店した真の理由というのが、自身の店舗の東京進出
による、社員の引き抜き!
ここよりもずっと高い給料を出す、というムラさんの言葉に、続々と
着いて行きます!と声を上げるメンバーたち。
これまでの傲慢さはどこへやら、
「給料のことも考え直すから、行かんといてくれ!」
と、社員にすがる社長。
そんな修羅場と化した店内に、一本の電話が鳴り響く。
その内容は、ムラさんの会社の社長代理が、お金を持ち逃げし、
会社が倒産したというものだった。
店内が静まる中、ムラさんがカバンからゆっくりと、包装紙に包まれた
品物を社長に差し出し、頭を下げた。
「・・・・・・大阪のお土産でございます」
✤
エンディングのトークコーナーでは、先々週に登場した謎の機械のこと
が、改めて話題に。
どうやら視聴者から、かなり大量なのハガキが届いたということで、
番組の注目度の高さをうかがわせる。
最後は松本の新コーナー、なつかしのギャグ特集。
浜田の「今夜はこの辺で、さようならー!」のあと、カメラはズズッと
松本に寄り、松本渾身の一言。
「疲れたビー」
しかし誰一人、くすりともしないスタジオに、松本は思わず
野沢に向かって、「お前だけは絶対に笑うって言うたやん!」
しかし、野沢は冷たく、「なにがぁ?」
【夢で逢えたら】レビュー [10] 。
【第010回】
1989年.6月24日放送
構成作家:廣岡豊・和泉光晴・藤沢めぐみ・清水東
〝〝お中元のバカ〟〟
【ほんの気持ち】
いつもお世話になっています、と娘(野沢)の担任のところへ
わざわざ訪ねてきた、PTA会長も務める、その父親(内村)。
真面目な体育教師風な松本先生(松本)は、いやいや、と
その言葉に照れつつ、差しだされた高価そうなお中元にも、
「そんなもの、貰えないッス!」
いや、私の気持ちですから、そんなこと言わずに、と半ば強引に
受けとってもらおうとする父親だが、松本先生は笑顔で、
「いや、もう頂いているッス」
困惑する父親を前に、ゆっくりと松本先生へと歩み寄り、
恥ずかしげに、膝元に腰かける娘。
「お父さん、ごめんなさい・・・・・・」
【なぜ?】
地位もない一人暮らしの女(野沢)の元に届けられた、お中元。
なぜだ・・・・・・?
中身は石鹸。
考えた末、女はポツリと
「臭かったのかな・・・・・・?」
【腹へってない?】
いつものように全員で南原の部屋に集まって、
「夏休み、みんなで遊びにでもいこうよ」と、盛り上がるメンバーたち。
早速、具体的な計画を練りはじめ、ちょっとお腹がすいた、という
みんなの為に、南原は後輩からもらったという、お中元を開ける。
しかし中身は、南原が嫌いな干しブドウを使ったお菓子。
「ああ、ダメだダメだ」と、開封もしないで食べるのをやめようとする南原に、
メンバーは全員が絶望。
口元に疲れたような笑みをわずかに浮かべた内村は一言、
「オレ、死ぬ」
逆上した浜田は包丁を持ちだして迫り、それを止めようとした清水は
代わりに刺され、恨みのこもった眼差しで、無言のまま南原の顔を
指さしながら崩れ落ちていく。
回を重ねるごとに、どんどんとエスカレートするメンバーたちのリアクション
と凶行に、南原のますます悲痛になっていく
「なんでだよぉー・・・・・・!」
が、こだまする。
【ジッと見る】
1人暮らしの女(清水)のところに届けられたお中元。
ジッと見てみると、包装紙のテープのところが破れていた。
「・・・・・・使いまわしだわ」
【隣同志じゃないですか!】
隣の部屋の方が留守なので預かってもらえませんか、という
配送会社のバイト君(内村)の頼みを、
「私、付き合いがないから」
と、冷たく断り、帰らせる野沢。
そんな彼女の元に突如、ポンチョ姿でギターを下げた兄弟が現れる。
彼らの名は、スナフキンズ(松本・南原)。
「さっきのバイト君は、君のせいでバイト代が、もらえないかも知れない」
「しかもそのバイト代は、入院中のお母さんの入院費だ」
と、本当かどうかわからない情報を突然打ち明けた2人は、
ギターをかき鳴らし、なんの前ふりもなく歌い始める。
「許せない、ヤツがいる~♪」
意味が不明な上に、何故か耳に残って仕方ないフレーズに、
野沢は苦しみつづけるのだった。
✤
前回、今までで1番楽しかった、とメンバーに言わしめたデーモン小暮が
みたび講師を務めて送る、【バッハスタジオのある町】の
リニューアル第3回。
台本の表記はまだ『ゲスト』ながら、こらからも毎週登場する、
と宣言する講師は、これから自分のことを「デモやん」、と呼ぶように
まで求め、これでいろもんの世界に挑戦する、と宣言する。
コーナーは前回の大成功を元に、今回も全員で楽器の声帯模写をして
それぞれのパートを担当しながら曲を再現することになる。
課題曲は水戸黄門の主題歌として有名な、〔ああ人生に涙あり〕。
大盛り上がりのパート決め、やり過ぎともいえる、
デモやんの曲の再現へのコダワリに、笑いが絶えないスタジオ内だが、
しかし、実際に演奏を開始してみると、
最後まで盛りあがりのない課題曲のせいか、
それとも担当したパートの1つ、〝草笛〟などという楽器が地味すぎた
せいなのか、演奏が終わると同時に、松本が思わず告白。
「なんか、あまり楽しくないんですけど・・・・・・」
どうやら同じ思いだったらしい全員が、その言葉に揃って苦笑い。
✤
連続シットコムドラマ【熱血宅配ボーイ南原二郎 トラブルファイル】の
第10回は、久しぶりにメインキャラクターたちが勢揃い。
社長(浜田)は店内で失くした自分のローレックスの腕時計を見つけようと
奔走するが見つけられず、疑いの目は店員たちの目に向けられる。
自分の社員を疑うなんて、と眉をひそめる店長(清水)たち。
もちろん、その疑惑をキッパリと否定するが、社長は轟然と
「見つかるまで、あんたたちの給料はナシや!」
あまりの仕打ちに、抗議の声を上げる社員たち。
そんな中、ムラさん(内村)は1人、その罪を自分で被るから、
みんなを疑うのをやめてほしいと懇願。
感動し、涙するメンバーたち。
1人寂しく店を去ろうとするムラさんは、これからどうするのか、と
みんなに行き先を訊かれ、
「今なら、電車も間に合うでしょう」
と、腕にした時計で時間を確かめようとする。
そこには、黄金色に輝くローレックスが。
「ちょっと待て」
社長の冷えきった言葉に、その場の空気は完全に凍りつく。
✤
最後のトークコーナーでは、先日メンバーやスタッフが全員揃って
みんなで行ったという、東京観光の話題に。
松本を含め、和気藹々と楽しそうに語るメンバーの姿はもちろんだが、
その行った先が上野動物園、国会議事堂、東京タワーというのが
なんとも微笑ましい。
さらに、国会議事堂をバックに全員で撮った集合写真を大きなパネル
にして、視聴者にプレゼントすると発表!
しかし、何故か野沢1人だけが、浮かない顔に。
どうやら、その時1人だけその場にいなかったようで、写真には
写っておらず、プレゼントの為に全員のサインを入れる、という
浜田の言葉にも、「私は書かないからね!」
そんな野沢に、不適な笑みを浮かべて笑う浜田。
「いや、写ってるやん」
と、見せた実際のパネルの右上、国会議事堂の青い空の部分には、
どこから手に入れたのか、かなり微妙な顔をした野沢の
小さく切り取られた写真が。
激しく抗議する野沢の声も虚しく、メンバーの頭上にはパネル応募の
宛先が発表されるのだった。
梅雨あけのメール。
人間て、わがままだ。
暑い日がつづくと、涼しい日が恋しくなる。
もう7月で、季節は夏なんだから、暑くて当たり前なのに、
ときどきは涼しい日があってもいいじゃないかなあ、なんて思ってしまう。
梅雨に入ってから、しばらく雨が降らなかった。
おーい、雨、どうしたんだー、なんて思っていたら、ある時から、
もう毎日のように、ずっと雨が・・・・・・。
朝、起きてみると、いつも雨。
雨、雨、雨。
玄関をあけて外にでると、いつも雨。
雨、雨、雨。
おーい、晴天、どうしたんだー。
梅雨も、そろそろ、空気を読め!
今は夏だ、もう8月なんだぞ。
と思うんだけど、仕事ばっかりしていて、友達からかかって来ていた
遊びの誘いの電話に5日も気づかなかった私には、
主張する権利は、ないかなあ・・・・・・。
メールも来てたのに、まったく見てなかった。
ごめん、みんな・・・・・・。
朝、高架上部から少しずつ、明るくなっていく空に
ずっと見惚れてた。
最近は、楽しい思い出なんてほとんどないのに、
でも、夏、好きだぞ。





