BDS トレーナーの山口です。
今回は減量における有酸素運動の効果についてです。
有酸素運動というとジョギングやウォーキングなどを思い浮かべると思いますが、多くの方が心肺機能を高めるためであったり、ダイエットに為に行なっていると思います。
しかし、心肺機能を高めると言う点では確かに有酸素運動は効果的ですが、ダイエットを目的とした場合、有酸素運動が必ずしもベストな方法ではありません。
なぜ有酸素運動が必ずしもベストではないかと言うと、カロリーをあまり消費しないような体質になってしまうからです。
マラソン選手などは走る事によってカロリーを消費しますが、このカロリーを消費してしまう事を体が防ごうとしてしまうようになります。
ここでUCPというタンパク質が関係してきます。
Uはアン、Cがカップル、Pがプロテインを意味し、アンカップリングプロテインの頭文字を取っています。脱共役タンパク質とも言います。
このUCPが何かと言うと、体温を担っているタンパク質になります。
そして、有酸素運動を行う事によって、このUCPが減ってしまう事が分かっています。
体の中でエネルギー源であるATPという物質を作るときに無駄ができ、その無駄ができる時に熱を一緒に発生させます。
この熱が体温になっています。
そしてその熱を発生させる役割を担っているのがUCPです。
年齢を重ねるにつれて体温や代謝が低下していきますが、これはUCP量が減っていくからです。
そしてマラソンランナーもこのUCPが減っていきます。
なぜなら有酸素運動をしている時は、エネルギーを有効的に使おうとする為、ATPを作るときに出来る無駄を減らそうとします。
ATPをより効率よく使う体になっていきます。
無駄がなくなるとUCPがいらなくなっていくため、熱を発しなくなり、体温や代謝の低下、そして消費カロリーの低下に繋がってしますのです。
UCPが減る→普段何もしていない時の無駄が減る→エネルギーを使う必要がなくなる→消費カロリーが低下する
なので有酸素運動のやりすぎは、むしろ代謝を低下させ、普段の消費カロリーを少なくさせてしまい、体脂肪が減りにくくなります。
有酸素運動はどうしてもやりすぎてしまう傾向にあるため、疲れが抜けきらなかったり、必要なホルモンが低下してしまうこともあります。
なので有酸素運動は1回に30分くらいを週に2〜3回くらいにする事で、有酸素運動のデメリットを防ぐことができます。
有酸素運動のデメリットも頭に入れていただき、ダイエットや減量に役立てて頂ければと思います!!
BDS 山口 壱平