過去の推移から推測するとこの試験は
まずは「合格者数(率)ありき」
を前提にしていると思います
具体的には「合格者数2千人台」
いかにして合格者数を絞り込むか
つまり完全なる競争試験です
単純に考えれば合格者を絞り込むには
「問題を難しくすればよいだけ」
しかし過去の結果では逆なのです
全受験者の平均点、得点状況等によって、
合格基準点が決まってしまうからです
例えば何度も見られた現象ですが、
多数科目で受験者の選択式の点数が低く、
8科目中半分以上が2点或いは1点救済
そうなってくると、
多くの人が合格基準点を満たしてしまい、
逆に多数の合格者が出てしまう
具体的には例えば3年前の選択式(労一)
ほとんどの受験者が対応できない
そんな難問が出題されて、同時に、
国民年金も受験者の得点が低落・・・
ルール上は補正(救済)等はしないが、
補正しないと合格者が極端に少なくなる
そこで、ルールを無視の例外措置で、
労一1点、国年2点に引き下げ
逆に合格者約3千人、合格率約8%と、
広き門(合格し易い)になりました
特に5点満点で1点だけ取れば合格
そりゃ国家試験の権威が・・・
そんなこともあってなのか・・・
翌年から問題の傾向が変わりました
意図的に選択式の問題を易しくし、
難しい問題でも5問中2~3問は平易
つまり、補正(救済)は出さない戦略
2点以下が50%、1点以下が30%
が補正の基準なので・・・
5問中3問が難しくても2問が容易なら
補正(救済)しなくてもよい
つまり2点の人が50%存在しても、
1点以下の人が30%未満ならば、
3点が合格基準になります…
つまり、
選択式に1問でもそんな問題があれば、
その時点で50%以上が基準点割れ・・・
つまり、たった1問だけでも、
半分以上を篩にかけることができます
例えば、今年の労一や健保は明らかに、
2点以下の人が50%前後いるかもです
しかし、5問中2問は比較的平易なので、
0点、1点の人が30%存在するかどうか
そうなると補正はなく、
3点以上が合格基準になる・・・
さて、
問題の内容からすると、労一と健保では、
労一の方が補正の可能性が高いと予測
それと3年前のように例外的に、
合格者数を調整するために・・・
特例で補正するかもしれません
2科目とも補正は厳しいかもですが、
特例のことも考える限り…
可能性はゼロではありませんね
今回の労一と健保の2点補正の有無、
これが大きな影響を与えると思います
もしも選択式で補正がなければ、
その時点で昨年より合格率は低くなるかも
それと・・・
史上最難であった択一式が気になります
恐らくですが受験者の択一式の平均点は、
かなり下がっていると推測します
それに合わせて合格ラインが下がると、
逆に合格者数が増え過ぎてしまう
それと一部の問題において、
ミス問なのか、ミス問でないのか
これも影響を与えそうです・・・
次回以降で択一式の分析をしてみます