アンカリング | 「目標達成」考察ノート

「目標達成」考察ノート

こんな時代だからこそ自分のやりたいことをやる。それを実現する方法の考察。

今日は、「アンカリング」というメンタルテクニックを1つご紹介します。




名前だけでは「???」かもしれませんが、内容はとてもシンプルです。「ある動作」をすれば、「ある感情」にアクセスできるように「事前にセット」しておくこと。これだけです。




『ある動作⇒ある感情』




例えば有名な例では、メジャーリーガーのイチロー選手がウェイティングサークル及びバッターボックス内で行っている一連の動作がこれに該当します。イチロー選手はあの一連の動作を行うことで、自己がマックスの集中状態にアクセスできるように訓練しています。




一連の決まった動作を行うことによって、ある感情にアクセスできるようになる。これには当然、「事前準備」が必要になってきます。




まずは、ある動作と自分がアクセスしたい感情を関連付ける。そして、それを何度も反復練習する。最初は、動作と感情がうまく結びつきませんが、何度も反復練習をしていると、次第にその動作をすればその感情にアクセスできるようになってきます。




と、ちょっと抽象的な話になってしまいましたので、具体例のご紹介を。今回は私の事例を2つご紹介します。




1つ目は、気持ちを切り替えたいとき。




「深く息を吸い込んで一度吐く+左手の指を一回鳴らす+『チェンジ』と小さな言葉で自分につぶやく。」




気持ちが「過去」にとらわれたままでは「今」に集中することができません。「過去」にとらわれた気持ちを「解放」し、「今」に「集中」する方法として私はこのアンカリングを事前に用意しています。




2つ目は、本番において集中力とテンションを高めたいとき。




「トイレにて水で口を3回ゆすぐ。そして、鏡に映った自分に向かって、『よっしゃー、いこうぜ。』とつぶやく。」




プレゼン、商談、重要な会議の前にこれを行っています。もちろん、場所によっては、水が使えない場合があります。そんな場合は、




「深呼吸しながら5秒間瞑想+目を開けると同時に『よっしゃー、いこうぜ。』とつぶやく。」




これは私にとっては、一種の「勝負の儀式」ですね。ビジネスの現場は「真剣勝負」ですから。




「本番にどうしても、自己の力が出し切れないなあ。」という方は、何か自分に合った勝負の儀式を作ってみてはいかがでしょうか。




ポイントは、感情にアクセスするための動作は「いつでも」「どこでも」「簡単に」できるものであること。後は反復練習あるのみです。






最後に、私は2つ目のようなアンカリングを用意している関係で、訪問先でもトイレの位置を瞬時に見定める習慣がついてしまいました(笑)。




それでは、また。